【日記】ドイツは簡単に人生の軌道修正がきく国、生きる上でたくさんの選択肢を持てる国だと思う。

Ausbildung

私の働く小学校では、留年する子どもが一学年に1、2人は必ずいる。

勉強の難しくなる速さがとても速いから、仕方ないと思う。それに、わからないまま進んでも、どこかで必ずつまづくのだから、ついていけてない時点で留年し、もう一度しっかり学んだ方がいいだろう。

私たち学童教諭も、子どもに『留年することは全然悪いことじゃないよね』と教えている。

子どもたちも、案外普通に留年して入ってきた新しいクラスメイトを受け入れている。

 

 

今日、私の学校のクラスメイトの1人がこう言っていた。

『私、卒業しても保育士はしないかなぁ。とりあえずこのAusbildungは最後までやるけど。』

彼女は多分24歳くらい。このAusbildung中に気づきがあったのだろう。これは自分の仕事ではないかもしれない、と。

気持ちはよくわかる。毎日子どもと一緒に仕事するって、本当に大変だ。

自分に合ってないと分かった。それだけで収穫だと思う。

それに保育士の資格を取っておけば、とりあえず仕事に困ることは無い。彼女は多分卒業後、全く別の大学で勉強したり、違う分野でAusbildungをするのだろう。

 

 

こうしてドイツに住む人々は一つに限らず、二つと色々なAusbildungの経歴を持っている。

例えばクラスメイトでは、以前コックのAusbildung、事務仕事のAusbildungをやっていた人がいる。卒業後に教師になる方向で進む人、ソーシャルワーカーの大学に進学したい人もいる。

思っていたのと違ったから、違うことを学ぶ。一通り学んだけど、もっと学びたい。そういう人が周りにいるから、普通に選択肢としてある。そして学ぶことがそこまで生活の枷にならないように制度が出来ていて、3年ほど学べば自分の人生の選択肢を増やすことが出来る。社会で活躍できる人がまた一人増える。

 

ドイツでは、今やっていることに色んな可能性を結びつけることが出来る。今やっていることが違うなと感じたら、方向転換もできる。今についていけなかったら、そこに留まることもできる。

 

レールから外れることがまったく普通だったり、受け入れられやすいところ。学ぶ環境が整っているところ。そういった、Bildungに関しては素直に良いところが多いなと改めて感じた。

 

 

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