今回は、6月のフィングステン休暇中に行ったアネシーの旅をダイジェストしたい。
『アルプスのベネチア』と呼ばれるほど美しい、運河や街並みの景色を見たくて行ったのだが、一番記憶に残ったのは、親しみやすいアネシーの人々との会話だったり、笑顔だった。
長くなってしまったので、要点だけ見たい人は、一番下のまとめだけチェックしていただきたい。
フライブルクからフリックスバスで6時間の旅
乗車したのは、フリックスバスのプラハ~バルセロナ線の一部。
フライブルク→バーゼル→ベルン→ローザンヌ→ジュネーブ→アネシーと、途中4つの経由地を経て合計6時間ちょっとの旅だった。
早朝5:55フライブルク発のバスはほぼ時刻通りの出発で、ローザンヌで一度トイレ休憩があったが、それ以外は基本的に人の乗り降りだけ。アネシーには最終的に予定より30分以上早く到着した。
バスの運転手さんらが2人で交代しながら席などを管理してくれたり色々と世話をしてくれたので、とても居心地の良い旅だった。
アネシーでの到着場所は、中央駅のすぐ横にあるバスターミナル。とても便利だ。
天候
滞在中のアネシー(6月上旬)は、早朝は15度、日中25~27度、夕方20度くらいの気温だった。日中晴れている時は日差しがかなり強いので、日焼け止め・帽子やサングラスは必須。夕方は風がひんやりしてくるので、薄いカーディガンなどを持っている便利だ。あと夕方に何度かゲリラ豪雨があった。天気予報をチェックして、午後に雨が降るなら傘は必ず持ち歩くべし。
水着も持参したが、27度とはいえ風も少し吹いているので、湖のほとりで泳ぐにはまだ少し涼しかった。
街の様子・大きさ
週末の人出がかなり多い
到着したのは土曜日だったのだが、土日の人出はか~なり多かった。街自体そんなに大きくないので、人出との比率がおかしい!というか、こんなに観光客が来る街なんだ‥。
それに比べて平日はかなり落ち着いた様子。観光客もいるが、大体がお年寄りでゆっくりしている。可能であれば、平日に来ることをおすすめする。
街はかなりコンパクト
街は想像以上に小さく、中心部は歩いても15分程度で端まで行ける。街歩きだけなら、1泊2日か2泊3日で十分だった。
旧市街は石畳だったので、歩きやすい靴がマスト。道があまり清潔ではないので、地面に注意して歩こう。
グルメ
どうやらこの地の典型的なグルメはチーズフォンデュらしい。旧市街にたくさんのレストランがあった。
美味しかったのは鴨とサーモン。ぱりっぱりに揚げ焼きされた鴨の香ばしい香りと味わいといったら‥♪サーモンは厚切りでリッチだった。メインにあったら一度は食べてみることをおすすめする。
メニューはコース形式が多い
どんなレストランに入っても、前菜+メイン+デザートの形が必ずある。もちろん前菜+メインだけとか、メイン+デザートだけなど、お好みで選択できる。
レストランで水が出てくる
どこのレストランでも、瓶入りの水が出てくるのがありがたかった。(お金払ってるのかな?)どの水も冷えていてとても美味しかった。
レストランは日曜・月曜定休日が多い
日曜日はお店がどこも閉まっているのは承知していたが、レストランも多くが日曜休みなのは想定外だった。続けて月曜日も定休日にしているお店が多いので、グルメを重点に置いている人は考慮した方がいいポイント。
ビールは高価
私とパートナーはワインがあまり得意でないので、基本ビール派。アネシーにもたくさんビールがあったのだが、とにかく値段が高い!0.25lのビールで4€、0.5lだと8~9€くらいした。
ホテル
ここなピンポイントになってしまうのだが、今回宿泊したホテル、Adagio city center Annecyはとても良かった。
Adagioはアパートメントホテルで(キッチン付き)中央駅のすぐ横にある。ホテルについては別記事で詳しく載せようと思うので、ここでは特に良かった点3つをご紹介。
アクセスの良さ
街が思ったよりも小さく、少し時間を持て余してしまった私たち。でも滞在しているホテルが街のど真ん中にあるので、疲れたらいったん戻って休憩してからまた出発~などと、時間調整にも役立った。ホテルのすぐ裏にショッピングモールがあり、その中にスーパーマーケットMonoprixがある。食料品などの調達しやすさもgood!
バスタブ付き
バスタブはまあまあの広さだった。街歩きして疲れた脚も、お湯につかれば癒される♪
ウォーターサーバー使い放題、コーヒーやお茶飲み放題etc…
一階の朝食ラウンジに、ウォーターサーバーとコーヒーマシーンがある。滞在中は朝食サービスを利用しなくても、何度でも利用してOK。
おかげでスーパーでミネラルウォーターを買う必要もなく、ホテル内で手軽に水を補給できたのはとてもありがたかった。部屋に湯沸かし器やコーヒーメーカーもあったのだが、やはり簡単にコーヒーやお茶を取ってこられる場所はかなり重宝して、滞在中何度もお世話になった。
あと、受付横にはご自由にどうぞと、ミニクロワッサンやパンオショコラ、リンゴやレモネードが置いてあった。おそらく朝食ビュッフェの残りだろうが、そういった食品ロスをお客に還元するところも素敵だと感じた。
ショッピング
ファッション
とにかく可愛いファッションや雑貨のお店がいっぱい!もう、ショーウィンドーから見える素敵な服たちにキュンキュンしてしまう。Molly Brackenの服が多くあった。
コスメ
コスメティック部門は、ユリアージュが一押しのようで、ドラッグストアには全ラインナップが棚に並んでいた。おススメは、ショッピングモール内にあるParashop。売り場面積が広く、商品数が他の薬局とくらべてかなり多い。それにあまり混んでなくてゆっくり見れるのもポイント。店員さんも親身になって色々と教えてくれる。
私もここでユリアージュの温泉水スプレーを買ってみたけど、きめが細かく、なんとなくいい香りがする。強い日差しで肌が痛かったのだが、これをスプレーすると落ち着いた。
観光
観光案内所
観光案内所は、アネシーの旧市街と湖に行く丁度堺目にあり、インフォメーション、お土産屋さん、荷物を預けるロッカーもある。中はサーカスのテントのような形になっており、誰でも利用していい机と椅子がある。
荷物を預けるロッカーはメインエントランスじゃない入口から出たところにあり、1時間1€だった。操作はとても簡単!途中で荷物を出し入れできるようなので、かなり便利かも。
一番感動したのは、遊覧船。
正直そんなに期待はしていなかったのだが、実際船の上から見るアネシー湖は全然違う顔だった。特に山々の壮大さは圧巻の一言で、遠くにパラセーリングしている人達も見えた。週末はかなり混みあっていた様子だったが、私たちの乗船した月曜日は全然混んでなかった。湖のほとりの青いボックスでチケットを購入できる。
Basilique de la Visitation
丘の上にあるこの教会は、中が素敵だった。美しいステンドグラス、ブルーグレーの大理石の柱が壮観。とても静寂で、クローブのような香がした。行くには少し急斜面を歩くことになるけど、一見の価値あり。
行けなかった所
湖の北側にハイキングコースがあり、その先に上からアネシー湖を見渡せる場所がある。ただ遊覧船から見た山がかなり急斜面で、なかなかのハイキングコースらしいのでやめておいた。
そのハイキングコースの下、湖のほとりでは素敵なレストランやバーがあり、夕日がキレイらしいのだが、夕方に雨が降る確率も高いアネシーで、今回は叶わなかった。
イベント
日本文化のイベントに遭遇
街ではいつも何かしらのイベントを催している様子。街の掲示板にはたくさんのイベントのポスターが掲示してあった。そんな中、偶然「Japaneccy」という日本文化のイベントがあることを知り、少し様子を見に行ってきた。場所は市内のカルチャーセンター内外で、外には出店があり、コスプレをしたフランスの若い子たちが楽しそうにしていた。(コスプレも結構本格的だった!)
翌週は、メキシコの死者の日をテーマにしたイベントも予定されていて、街中にポスターが貼ってあった。
滞在中にどんなイベントがあるか、市のHPからチェックしてみてもいいかもしれない。
アネシーの人々
とても気さくで、親しみやすい人たち
アネシーの人々は、とてもリラックスしていて気さく。にっこりとほほ笑んでくれる人の多いこと!在住の日本人の方も、アネシーの人々はフランスの中でもかなり親しみやすい方だと言っていた。
例えば、レストランやカフェの店員さんがすごくおしゃべりだったり、ジョークを飛ばしてきたり、ショップ店員さんに質問したら熱心に答えてくれたり。フランスもサービス業はかなりの塩対応と想像していたので、そのギャップとの差に驚いてしまった。みんなめちゃ優しいやん。
あと女性のファッションが素敵だった。リゾートっぽくカラフルなワンピースを着ている人が多い。オシャレ欲をいい意味で刺激され、買い物欲もぐんぐんあがる!
英語は通じる?
英語が通じる確率は5割程度。英語で話しかけてもフランス語で返してきたり、フランス語で通してきたりする。でもそれは嫌な感じでは全然ない、というのは、それは日本人のように、突然英語で話しかけられてびっくりして、どうしよう‥あれ英語で何て言うんだっけ‥としどろもどろになって、結局フランス語で返してくるという感じだから。笑
そして、プライドの高いフランス人はあまり間違えたくないので、英語を話したがらない。でもアネシーのフランス人は、簡単な英語は大体理解しているので、簡単な会話はどうにか成立する。もちろん英語が上手な人もいる。
ちなみに、ドイツでは大体どこでも英語は通じるし、英語が上手な人が多いので、レストランなどのアルバイトも自分がするには敷居が高いなと思っていた。でもフランスなら英語ができる前提ではないみたいだから、ちょっといいな‥と思ったりした。
公共交通機関
アネシーのたった一つのがっかりポイントは、街中の交通がかなりカオスなこと。
旧市街は歩行者天国ではなく、自転車やEバイク、仕事用の車も出入りするので、注意して歩かないと衝突してしまうので気を付けよう。特に週末の人ごみは、東京仕込みの私でもちょっと危ない思いをした。
バス乗車券
Seebraという市バスに乗るときは、乗車の際に運転手さんから直接、乗車券を購入できる。
1回乗車券、一日乗車券と種類がある。一日乗車券を買いたかったのだが、英語で伝えたものの、運転手さんが理解できず、買えなかった。中央駅の向いにSeebraの案内所があるので、そこで買うべきだったかもと後から思った。
このバスのチケットを運転手さんから受け取ったら、その横にある読み取り機にかざすと利用済みということになる。
スイスのジュネーブまでは電車で1.5時間
電車はもちろん、ジュネーブまでのバスも一日にかなりの本数出ていて(フリックスバスも出ている)、時間によっては1時間で着く線もある。時間に余裕があれば一日遠足しても◎
レンタルサイクルも充実している様子
黄緑色のレンタルサイクルステーションがたくさんあり、利用している人もよく見かけた。電動自転車もあるみたいなので、坂道の多いアネシーにはぴったりだ。今回の旅では利用しなかったが、プランによってはかなり役立つに違いない。
その他
チップ制度はない
今回初めて知った、フランスではチップ制度がないということ。
ドイツでは食事の際お会計で10パーセントチップを払うのはほぼ確実なので、フランスもきっとそれに然り‥と思いきや、そんな習慣はないそうだ。チップ習慣のある人は要注意。すごく気前の良い人だな~と思われる。笑
外食が高い
今回2人での旅行中、外食の平均相場は、ランチだと約60~75€、ディナー85€だった。高いレストランに行ったわけではないのにこの値段だ。ワインより高いビールをいつも注文していたせいも少しはあるかもしれないけど‥。よって、滞在先がアパートメントホテルで、部屋で自炊できるのは悪くなかった。
水が美味しい
ホテルにあったブリタのウォーターサーバーは、水道水を利用しているもの。このサーバーから出てくる水がカルキ臭なくとても美味しかったので、アネシーの水道水はきっと美味しいのだろうと思った。
まとめ
- 6月上旬の気温は、早朝は15度、日中25~27度、夕方20度くらい
- 土日は観光客で激混み
- 街の規模はコンパクトなので、街歩きだけなら1泊2日か2泊3日で十分
- グルメはチーズフォンデュが有名
- レストランは日曜・月曜定休が多い
- おススメの観光は、遊覧船
- アネシーのフランス人はとても気さく。英語で会話できる率は50%
アネシー旅行の感想
アネシー旅行はとても良かった。遊覧船からの眺めは本当に素敵だったし、ごはんも美味しかった。
一番楽しみにしていた、水路からの眺めは案外フツーだった。水路にコバエが大群で発生していて、その水路沿いのカフェでお茶でも‥と思っていたのに全然無理だった。通り過ぎるだけで目や口に入りそうな数!あれはちょっと残念だった。
アジア人やドイツ人をあまり見かけなかったが、その代わりに家族、子ども連れや妊婦さんをたくさん見た。子育てしやすい街なのだろうか。
この記事がこれからアネシー旅行に行く誰かの役に立てばとても嬉しい。
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