日本語の会話は、どこかふわっとしていて、細かく突き詰めることは少ない。相手の気持ちや意図を「察する」文化が根付いているからだろう。しかし、ドイツに来たらその違いに驚くはずだ。
ドイツで会話するなら「理由づけ」が必須!
ドイツの会話では、会議であろうとスモールトークであろうと、話題を深掘りするのが当たり前。そして、ただ意見を言うだけではなく、その理由を伝えなければ納得してもらえない。
たとえば、日本では「まあ、そんな感じで」とあいまいな言い方で話が終わることがよくある。しかし、ドイツでは「それはどういう意味?」「なぜそう思うの?」とすぐに質問が飛んでくる。ドイツ人は、相手の意見を正確に理解したいという気持ちが強く、「察する」文化ではなく、はっきりと説明することが求められるのだ。
「Warum?(なんで?)」攻めに遭う日常
ドイツで生活していると、「Warum?(なんで?)」と理由を求められる場面が本当に多い。ただ「○○が好き」「△△したい」と言うだけでは終わらない。
たとえば、友人とレストランに行ったとき。
「この店、なんか好きじゃない」
「この店、あまり好きじゃない。なぜなら料理がしょっぱいし、サービスも遅いから。」
単に「好きじゃない」だけでは、「Warum? 料理が?雰囲気が?サービスが?」と質問攻めに遭うことになる。逆に、理由を明確に伝えれば、納得してくれるし、会話もスムーズに進む。
仕事の場面でも同じだ。
「この案はよくないと思う」
「この案はよくないと思う。なぜなら、この時間は人員が薄いから。」
このように、理由をセットで伝えることが、ドイツでのコミュニケーションの鍵になる。
味方につけるべきフレーズ
- Ich denke, dass… , weil…(私は~だと思う、なぜなら…)
- Meiner Meinung nach…(私の意見では…)
- Das liegt daran, dass…(それは…だからです)
- Ein Beispiel dafür ist…(その例としては…)
おわりに
理由をセットにせず意見を言うと、相手に必ず「なぜ?」と聞かれるのをわかっているから、多くの人は意見を言う際に理由も述べる。そしてだんだんそれが癖になってくる。
ちなみにこの Argumentieren は、保育士のAusbildungの教科「ドイツ語」でも学んだ。おそらく、日本の学校でいうと国語の授業で、全員が学ぶ基本なのだと思う。
ドイツでは、意見を言うことは大事。でも、それ以上に「なぜ?」に答えられるかがカギ!
理由づけを味方につけて、よりスムーズでナチュラルにドイツでの会話を楽しもう。
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画像出典:
Foto von Image Hunter: https://www.pexels.com/de-de/foto/hand-busch-pflanze-blatter-13092792/
Foto von Christina Morillo: https://www.pexels.com/de-de/foto/zwei-frauen-sitzen-auf-stuhlen-neben-fenster-1181719/
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