フライブルクのとある酒屋の店主と知り合いのポルトガル人シェフがコラボして、一年に一度か二度開催されるこのイベントは、ハンバーガーとそれに合うバーボンが4種類ほどコース料理のように提供される。チケットはいつも即日売り切れ。グルメの知人が私たちの分も予約してくれて、今回参加できることになった。
場所はここ、旧市街の大聖堂の後ろ側にある通り沿いの、Schwarzwälder Hofというホテルの一階のレストラン。
木でできたフロアは暖かくて居心地が良い。例のグルメの知人とそのまた知人たちがすでにテーブルを囲んでいた。
席に着き、キレイにセットされたテーブルの上にあるメニューを見てみると…。
メニューを見終わりふと店内を見回すと、店内は客でいっぱいだった。ざっと40人くらいだろうか。
そうこうしているうちに、サービスが始まった。食前酒が振舞われたのだが、これは酒屋の店主のオリジナルブレンドらしい。バーボンにシナモンとオレンジを効かせた、ちょっとビターで美味しいアペリティフだった。(写真忘れた)
店主が中心に立ち、グラスをフォークでチンチンとたたき注目を集めてから、話を始める。
挨拶から始まり、今回のイベントに出すお酒の選ぶポイントなど、色々と長く語ってくれた。(笑)
話が終わると、最初のバーガーが来た。ベジタリアンのバーガーで、見た目がとても鮮やかだ。ひよこ豆のフムスなどの、あっちの国系の味だ。豆腐が入っているけどどこに入っているのか誰もわからなかった。
セットのバーボンであるフォアローゼス・シングルバレルは、最低2年樽の中にいたバーボンらしい。バーボン特有のあの味がほとんどなく、とても飲みやすくておいしいと感じた。
オプションとして2種類のアメリカビールも用意されていた。注文したシエラネバダ・ペールエールは、マンゴーのようなフルーティな香りがしてかなり美味しい。これは気に入った。
次に、魚介類の料理の代わりのような感じで来たのがこのバーガー。これは私が一番おいしいと感じたバーガーだった。炭が入った黒っぽいバンズの味が何とも言えない美味しさで、それに白身魚のフライ、キャビア、わかめ(緑の細いやつ)オランデーズソース、マンゴーのハーモニーが絶妙だった。シェフの創作力に拍手。
白身魚は、酒屋の近所の魚屋(Fischerei Schwab)から取り寄せたものらしく、美味しいのも納得。
こんな美味しい創作料理がフライブルクで食べれるなんて…。
これにセットのバーボン、J. W. Dant Kentuckyはすごくバーボン!という感じの味で私の口には合わなかったが、うちの彼や知人たちはこれが一番美味しかったと最後に言っていた。
次に肉料理の代わりのように来たバーガーは、ドイツをテーマにしたバーガーだった。サイズまでドイツを意識したのか、普通の大きさ!おいおいおい、もう結構お腹パンパンなんですけど…。
紫キャベツ、オニオンリング、ブルートヴ―ストという血を使ったソーセージが入っていて、いかにもドイツ(フライブルク)!という感じの味にまとまっていた。バンズの美味しさがもう半端じゃない。バンズだけ一生食べていたかった。何を使っているのだろう?
終わりにデザートバーガーが来た。可愛い~!パイ生地のバーガーに包まれたアイス、マスカルポーネ、ベリーのコンビネーションは間違い様がない。中にりんごのような果物が隠れていて、サクッという食感がおもしろかった。
最後にポルトガル人シェフと彼のアシスタントがフロアに出てきて挨拶をした。拍手喝采だ。彼らは通常どこのレストランで働いているのだろう、もし知れたら訪れたい。
この酒屋では、毎年ウイスキーのアドベントカレンダーを販売しているんだよと、毎年それを買っている知人が教えてくれた。それは良い情報だ。
終わっておしゃべりをしていたらもう23時だったので、私たちはトラムの時間に合わせてレストランを後にした。
このイベントのリンクはこちら:https://www.holderied-ernst.de/aktionen-und-tastings/bourbon-und-burger.html
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