BFD/FSJに従事する者は半年の契約につき2~3回、雇用者が開催するセミナーに参加する義務がある。セミナーと聞いて「え~、なんかやだなぁ」とか「何の勉強するの?大変そう…」「面倒くさい!」と思うかもしれない。でも安心して。勉強じゃなくて楽しい内容だから、構えなくて大丈夫。
BFDは、派遣社員のようなシステムだ。職場に直接雇用されるのではなく、BFDをオーガナイズする団体に所属して、仕事は派遣先での勤務という形になる。セミナーは、このオーガナイザーの団体が主催し、他の勤務地で働いているBufdisたちと一緒に参加する。
セミナーっていったい何?!

セミナーと言っても会議室にこもってひたすら座学やディスカッション等ではまったくなく、Erlebnis Pädagogikという、ドイツによくある大人のための教育の一種。
外に出て自然の中で、リラックスしながらメンバーと会話したり、過去の自分を省みてどれだけ成長したか、どんなことを得たかなどを今一度考えることなどに重点を置いている。座学では、BFDの仕事について(労働規約など)もう一度学び直す。BFDの労働時間や、労働環境などを省みる。その他はセミナーハウスに他のBufdisと一緒に寝泊まりし、炊飯し、5日間過ごす、いわば合宿のようなもの。
セミナーはどうやって行われるの?

私の場合:通常は黒い森の中にあるセミナーハウスで、3泊5日。コロナ禍ではZoomでオンラインセミナーが5日間。
コロナが落ち着いた今は、セミナーハウスとオンライン好きな方を選んで参加することができるらしい。(同僚談)
セミナーがある週は一週間職場に不在ということになる。
セミナーっていったいどんな事をするの?

一番の目的は、BFD同士横のつながりを作ること。
グループゲーム、散歩、軽い運動などのアクティビティを通じてメンバーと仲良くなる。自分の仕事環境や経験談などを仲間と共有する。BFDの労働規約をもう一度確認する。
プログラムはすべてドイツ語で行われる。
私が経験した一例:セミナーハウス・オンライン
- ワークショップ(アーチェリー/集中力)
- グループゲーム・ワーク
- ペアになって散歩しながら自分の経験を話す
- 輪になって歌を歌う
- BFD契約終了予定日の自分宛に手紙を書く
- 好きなテーマのグループになって話す
- 自分が望む幸せは何?紙に書いてプレゼンする
参加するまでの流れ

雇用者から事前にメールでお知らせが届く。そこに自分が参加するセミナーの詳細(所属するグループの番号、日時、持ち物リストや注意事項、参加者リスト)が添付されている。日時に問題がなければ、そのまま参加決定。仕事や都合の関係でどうしても参加できない場合、連絡して他のセミナーに参加する。不参加は欠勤扱いになるので注意。
※この時、勤務先にセミナーに参加する旨を伝え、いつ不在になるかあらかじめ伝えておこう。同じメールが勤務先の担当者にも送られているはずだが、こちらから一言言うと、大変有難がられる。
参加した感想

- 友達がたくさんできた
- 他の人の勤務先の様子を聞くのは興味深かった
- BFDならではの悩みを共有できる環境は普段あまりないので、貴重だった。
- 労働条件を復習することで、自分の実際の労働環境がいかがか今一度確認できる。
- 普段接点のないオーガナイザー団体の人に質問などをぶつけるチャンス
- セミナーハウスでの合宿は好き嫌いが分かれる(オンラインより時間が長い、炊事などが大変)
まとめ

まとめると、以下のようになる。
- 半年の契約につき2-3回のセミナー参加義務がある。
- 期間は一回一週間(月から金)
- 通常はセミナーハウスで行われるが、コロナ禍でオンラインという選択肢も増えた。
- 内容は勉強ではなく、Erlebnispädagogik に相当する
- 目的:横のつながりを作る、自分を顧みる、グループワーク、労働条件の復習など
セミナーハウスでの様子をまとめた記事もそのうち公開する予定だ。
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