BFD(Bundesfreiwilligendienst)とFSJ(Freiwilligensozialesjahr)の違いは?
大きな違いは、年齢。
27歳未満だとFSJ、27歳以上だとBFDと区分される。
仕事内容の差などは特にない。
制度が生まれた背景:兵役制度廃止後の穴埋め
2011年まではドイツでも兵役制度があり、兵隊に行かなかった人は、社会福祉分野で奉仕活動をした。制度廃止後、その分野の穴を埋める形で誕生したのがBFD/FSJ。
基本は国籍や経験問わず誰もが参加可能なので、ドイツ人だけでなく多くの外国人も活躍している。
働き先はこんなところ
社会福祉分野での補助仕事
- 小学校
- 幼稚園
- 保育園
- 青少年施設
- 老人ホーム
- 障がい者施設
文化系
- 銅像の清掃作業
- 遺跡発掘・保管作業
民間防衛
- 消防隊
自然
- 園芸
- 動物センター
ドイツのどこにどんな仕事があるか、ここから検索
Stellensuche:https://www.bundesfreiwilligendienst.de/bundesfreiwilligendienst/platz-einsatzstellensuche
必要なドイツ語レベルは?
一般的にはB1以上、と言われるが、実際勤務先によってA1~C1まで様々。
人手不足の深刻度や、仕事内容によって異なるドイツ語レベル。例えば私の働く学童保育では、とにかく人手不足なのでA1とかでもいけたりする。それに反して重度の障がい者と接する仕事では、C1程度が必要だったりする、というのは、コミュニケーションが時に命に係わるから。
私の感覚からすると、面接で話してみて、人格を含めて相手が判断するという感じ。公式試験の合格証を持っていなくても、とりあえず問い合わせてみよう。
どんな働き方?
一にアシスタント、二にアシスタント、三にアシスタント
定義としては<十分人が足りているところに、追加でヘルプとして入る人材>
BFDは本職の職員の方のアシスタントとしての補助業務をすし、一人前ではないので一人で仕事を請け負うことは禁止されている。
職場としては、「そんなに大変な仕事じゃないけど、だれかやってくれる人がいたらありがたい」「人数が欲しい」
働く方からしたら、「専門知識はないけど、働きたい気持ちはある。」「Ausbildungを始める前に、職業体験がしたい!」
契約
BFDはドイツの国の制度なので、法律で給料や待遇、仕事時間などが明確に決まっている。
契約は半年単位で可能。
週40時間以上の労働、いわゆる残業は禁止とされている。
<基本則>抜粋
- フルタイムで40時間/週。パートタイムは20時間/週。
- おこづかいとして、~414€/月(契約によって差あり)がもらえる。
- 職場によっては、住居や仕事服なども支給される。
- 半年の契約につき1回、セミナーに参加しなければいけない。
- 勤務先負担で年金、健康保険、介護保険、失業保険などが支払われる。
- 契約一年につき24日、有給が付与される。日曜日以外に取らなければいけない。
気になるのは給料。労働時間に対して給料はまったくフェアではないが、その他の福利厚生は充実している。特にドイツの健康保険に入れるのは大きなポイントだろう。
メリットとデメリット
メリット
- 無知識でドイツの社会福祉現場で働くことを経験することができる
- 視野が広がる
- その後同じ方向に進むのであれば、経験を買われて優遇されることもある
- ドイツ語が飛躍的に伸びる
- 最後に成績書がもらえて、証明になる
- ビザが出る
- 雇用者負担100%で税金を払っている
- 社会に溶け込める
- 社会的承認が強い(ドイツでのキャリアとして残る)
デメリット
- 労働時間に対して、手取りがかなり少ない
- 拘束時間が長い
- 職種によっては土曜も仕事
- 慣れるまでは仕事面だけでなく語学面でも大変
こんな人におすすめ
- 自分がしたいことまでの時間稼ぎに
- ドイツに来てとにかくすぐ稼ぎたい
- ドイツに来たけど何がしたいかわからない
- 人と関わるのは結構好き
- 社会福祉系の仕事に少しでも興味がある
- 無知識だけどドイツで仕事がしたい
- ドイツの色々な職場を経験したい
- ビザが欲しい
現在極度の円安で、日本で貯金してドイツに来た人なんかは現地収入がないと結構厳しそうだ。
そんな中、健康保険や年金なども無負担ですべて賄われ、ビザも出て、少しばかりの収入があるこのBFDシステム、結構使えるんじゃないかと私は思う。
ちなみに日本にいながらBFDの就活は可能!
BFDをやった人の、その後
BFDの経験は、ドイツで生きていく上で大きな社会的承認・キャリアになる。
多くの外国人BFD経験者は、仕事にやりがいや楽しさを見出し、ドイツで仕事に就くためのAusbildungに進む。→その後仕事を得て、結果ドイツに残るというパターンが多い。
ドイツで一年語学学校に通いつつ、遊んだりバイトしたという人は、だいたいビザが切れる頃に日本に帰国し、ドイツで一年BFDで働きました。という人はドイツに残る選択をすることが多い。
私は上記の両方を経験したけど、ドイツでの職場環境の良さ、働く側の強さは、ドイツで生きるメリットの一つと言えるくらい大きいと気が付いたのは、BFDで仕事ができたからだ。
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2021.04.14
更新:2024.03.02
参考文献:BFDオフィシャルホームページ

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