【BFD/No.13】実習先で頑張ってくれているBFDの子を褒めてあげた / Azubiの私は主力教諭に褒められた

Bundesfreiwilligendienst(BFD)

以前書いた『こんなBFDはありがたい』という記事の内容に少しかぶっているけど、個人的に大事だと思ったので投稿する。

ちなみにこれは実習生だった時に書きかけだった記事である。

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『こんなBFDはありがたい』という記事を書くきっかけとなった、一人のBFD(厳密にはFSJ)の子がいる。

ソフィア(仮名)はいつもそこにいる。必要な時に、必要なところにいてくれる。

まだドイツに来て1年もたっていない、外国人の、それもまだ16歳の女の子とは思えないくらい、周りが良く見えている。子どもに合わせることが出来て、同時に私たち大人の助っ人にもなれる。

 

私は自分がBFDをしていた当時、誰に何を言われることもなかったので、自分がしていることが正しいのか探り探りだった。

フィードバックをもらう機会があれば嬉しかったな…そんなことを思い出して、私は彼女に素直な意見を言おうと思った。

そんなことを言える立場なのか自分…?とか、おせっかいだろうか‥?とか、そもそもアドバイスとかいるんかな?(BFDはAzubiと違って、保育士になるために働いているとは限らないから)とか考えたけど、私は言った。

 

『ソフィア、いつも私たちを助けてくれて本当にありがとうね。君はいつも必要なところにいてくれる。君がやってることはすべて正しいから、自信を持っていいよ。例えば、さっきミーティング中に子どもが割り込んできた時、率先して子どもと別の所に行ってくれたのとか、本当助かった。正直、ああいう主力教諭や私たちAzubiがやらなくてもいい仕事を率先してやってくれるのは、本当にめちゃくちゃありがたいんだ。そういう雑用みたいな仕事を頼むのは、私たちも気が引ける。君たちはそのためだけにいるわけじゃないからね。だから、言わなくても気づいてくれて、それを積極的にやってくれると、本当たすかるんだ。』

ソフィアの表情はパッと明るくなり、とても笑顔になったのと同時に、少し安堵したような感じだった。

『カピバラみたいに、私の事をちゃんと見ていてくれる人がいて嬉しい。』

 

今週、うちのグループに15歳くらいの女の子が入って来た。彼女はまだギムナジウムに通う子で、職業体験として2週間うちのグループで過ごすことになる。一緒に仕事する戦力というよりは、見学に来たお客さんなので、私が彼女にうちの学童のシステムやグループについて説明してあげた。

すると、グループのFachkraft(主力教諭)が後で私にこう言った。『カピバラ、さっきは彼女に色々と教えてくれてありがとう。ああやって率先してやってくれるの、本当に助かるよ。』

 

これは私がソフィアに言ったのと同じことだ。Fachkraftがしなくてもいい仕事をこちらで判断し、率先して引き受ける実習生。Fachkraftや実習生がしなくてもいい仕事と判断し、率先して引き受けるBFD。

こうやって、自分の立場を考えられる人、周りを冷静に見れる人がたくさんいれば、もっともっと仕事は効率よく、気持ちよく捗るだろうなぁと思う。

 

 

ここまでが私が以前書いていた内容なのだけど、現在Fachkraftとして働くようになって、付け足せることがある。

5年間、Fachkraftを間近で見てきて自分はある程度仕事について知っていると思っていたけれど、実際なってみるとFachkraftは思っていた以上にたくさんの仕事と責任を抱えていた。

子どもの面倒を見るだけでなく、書類仕事、ミーティング、面談、他の部署とのやりとり…etc。

それにAzubiやBFDなどの実習生がいれば、その面倒も見る必要があるし、守ってやらないといけない。彼らは戦力だけど、半人前で学生だ。責任は取れないし子どもと一人ではいさせられない。

私はAzubiだった頃、自発的な仕事の参加の見返り…(と言うと響きがきついが)として、Fachkraftから学ぼう、学ぼうと意気込んでいた。

でも今思えば、自発的な仕事の参加など、当たり前のこと。もうある程度大人だし、Azubiならなおさらだ。数年後にはFachkraftになるつもりのだから。

私が言いたいのは、自発的な仕事の参加だけで、Fachkraftにギブしていると思ってはいけないということ。それは完全なギブではない。

(ちなみにBFDなら、自発的な仕事の参加ができれば最高。それ以上は求めません。)

守られてテイクしているばかりではなく、上記の例ようにFachkraftがする必要がない仕事を率先してやってくれる。そういったところでもギブしてくれると、痒い所に手が届くというか、Fachkraftとしては本当に本当にありがたいものなのだ。

そういうなればこっちも全力でサポートしてあげたくなるし、素敵な関係性が築けるのではないかなと思う。

 

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