というプロジェクトが、ただいまフライブルクで行われている。
というのも、2020年はフライブルク市創立900年記念の年であった。そして、誰かが100年後に、フライブルク1000年記念の年に、配達される手紙を書こうと提案した。それが採用され、7月15日まで、私たちは街中に設置されているポストに、100年後に生きる誰かに手紙を投函することができる。
投函された手紙は、きちんと保管され、100年後に配達される。
このプロジェクトは、うちの担任の先生マリオンから聞いて初めて知った。街中で、手紙の絵が描いてあるフライブルク市のポスターは見たことはあったが、このプロジェクトのことだったのか。
マリオンはクラスの子どもたちに、100年後のこの小学校の、3年a組に通う子どもたちに手紙を書かせた。そして彼女はそのクラスの担任の先生宛に手紙を書いた。ついに先日、私たちは授業中に街中のポストへ投函しに行った。
100年後に、この小学校はまだ存在するのだろうか?私も100年後の、うちの小学校でBufdisをやっている人に手紙を書こうかなと一瞬思ったが、100年後が想像できなすぎて筆を置いた。
受け取る人は、私たちの知らない100年後の未来を知っている。私たちは過去からメッセージを送るのだ。
その手紙を受け取る人は、今日まだ生まれていないだろう。そのような、まだ存在しない人宛に手紙を書くのは不思議だ。だがこのアイデアは1000年記念の年に生きる人に、歴史的価値のある贈り物となるだろう。もし私が1920年に今住んでいる家の住民の人から手紙をもらったら、どんな気持ちになるだろう。もちろん嬉しいし、何が書いてあるのか興味深い。
市のHPにはこう書いてある。”あなた自身の子孫、あなたが現在住んでいる家の将来の所有者、連邦首相、あるいはサッカークラブのコーチやあなたが愛する他のアイドルに。”ということは、宛先はフライブルク市内じゃなくてもいいのだ。
7月9日に公開された記事によると、1000通以上の手紙がすでに投函されたそうだ。15日の深夜に締め切った後は、手紙の入ったコンテナには鍵がかけられ、フライブルク公文書館かまたは同等の場所にて未開封で厳重に保管されるそう。
100年後、いざ届けるぞ!と仕分けするときに大変そうだ。100年後にこの仕事を担当する人、ご苦労様だな~と思ってしまう。まぁフライブルク(ドイツ)のポスト(郵便)のクオリティを考慮すると、100年後、はたして本当に宛先に届くのかは何とも言えないが、本当に届けばとても価値のある、ロマンティックな贈り物となることは間違いない。
このプロジェクトについてのウェブサイトはこちら:https://2020.freiburg.de/pb/1632268.html
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