ドイツ代表戦観戦して、夜の街をぶらり

日記

言わずとも知れたサッカードイツ代表のヨアヒム・レーヴ監督は、フライブルク近郊の小さな街に住んでいるので、フライブルクの街にももちろんよくいる。

私がこの街に来て、語学学校の他の生徒が「昨日街中で監督見た!!」と興奮気味に話しているのを聞いて、うそ~本当にいるの?と思ったが、私もその後のフライブルク生活で2回ほど彼を見かけた。

取り巻きも一切なく、普通に、一般人のようにそこらへんにいた。背はそこまで高くなく、普通のドイツ人くらいで、写真やテレビで見るそのまんまという印象だった。

ドイツ人というかヨーロッパの人は、有名人がいるからってじろじろ見たり、押しかけたりしない。有名人にもプライバシーのある生活を送る権利があり、それは当たり前のことなのだけど、ドイツに来ると「やっぱりこうあるべきだよね」と、実感する。

でも、バイエルンミュンヘンがフライブルクに来て、試合後にスター選手たちが街中を散歩していた時は、さすがに人だかりができていたみたいだけど‥(笑)

レーヴ監督は今回のヨーロッパ杯を最後に代表監督を引退すると表明している。

さて土曜日、ドイツ対ポルトガル戦を同僚のアナ=ソフィアと観に行くことになった。

街中でパブリックビューイングを探すものの、シアター前にも、公園にも、大きなスクリーンはまったく見当たらない。

その代わり街中のレストランのテラス席に大きめのテレビが設置されていて、テラス席に座っている人が優雅に観戦していた。レストランで食事しないのに、テレビだけ見るのも悪いよなあ~とスクリーンを探し回っていると、前半が終わってしまった。汗だくな私たち。

ようやく今年はパブリックビューイングをやっていないという事実を理解した時、中心地近くのSchwarz Katerというカフェのテラス席に設置してあるテレビに、レストラン客以外も混じって観戦しているのを見つけて、そこに腰を下ろした。

 

若い人たちを中心に、みんなビールを片手に試合の行方を見守っていた。

私たちもビールで乾杯だ!

その後ドイツ側に2点入り、ポルトガルが1点追い返したものの、逃げ切った。

点が入るとやっぱり観衆は盛り上がる。正直サッカーなんて普段見ないし興味もないので、代表戦だけ見るのはミーハーもいいとこだな~と、そこまで乗り気でもなかったのだが、やっぱり大勢で観戦すると盛り上がるし楽しい。(勝ち試合に限る)

 

試合が終わってみんないい気分で散っていく。

そこにルカが合流して、私たちは3人で広場に座り込み、夏の夜の風に吹かれながら語り合った。

街の中心地を抜けたところに、ドライザムという川が流れている。夏は人がいっぱいだ。私たちはそこに向かって歩いた。

まだうだるような暑さだったが、川岸に座り足を浸してみると、水はとても冷たかった。

だんだん体が涼しくなっていく。

私は足を軽く振ってサンダルをはいたけど、他の二人は靴を持って裸足で街まで歩き出した。少し冷たくなった足の裏が、まだあたたかいアスファルトや石畳をぺたぺたと触れる。

これがまた、かなり気持ちいいらしい。。

裸足で道を歩くなんて、今の私には抵抗がありすぎて絶対にできないのだけど、このままフライブルクに住んでいたら、数年後には平気でできるようになっていそうで怖い。

徐々に、でも確実にフライブルクのライフスタイルになじみつつある。

 

帰り際、数時間前に座っていた広場を通りかかると、ものすごい数の人がいた。ほとんどは20歳くらいの若者のようだ。正面のシアター前には警察の車が10台くらい停まって、警官たちが人だかりを観察している。

コロナなんてなかったんじゃないかと思うくらいの密度だった。

この一年で、マスクとディスタンスを保って、人と会わない生活をしていて、爆発しちゃったんじゃないかと思えるほどだった。

 

自分の両側にいる二人の若い友人が理性的で、本当に良かった。

 

コメント