PIA-Ausbildungが始まる=学校生活と実習生活が同時にスタートするということになる。
これは想像よりもだいぶ忙しく、学校でも実習先でもたくさんのことが嵐のようなスピードで同時進行していく。そんな中、自分の実習先が良くないと、相当ストレスがたまる。だから、間違った実習先を選んでしまった場合の大変さ、またそうならないために、優れた実習先の選び方などもここで解説したい。
実習先に悩む人の多くは、慢性的な人手不足でAusbildungの課題を練習するどころじゃないとか、窓口担当者や同僚と合わないとか。そういった不満が一番多い。
中には、やっぱり3歳以下の子どもと仕事するのは大変だな‥とか、子どもの対象年齢が自分にやっぱり合わず、あまり楽しめないというケースも稀にある。(子どもはみんな可愛いから、これは本当に稀)
Ausbildungが始まって、実習先で働いてみたけど気に入らなかった。さあどうする?
実習先と対話する
まずはその実習先と話し合って、改善策を探すという方向になった時。
その実習先がよっぽど劣悪でない限り、学校は前に出て自分の代わりに対話などしてくれない。
ほとんどの場合、必ず自分自身でどうにかすることになるだろう。実習先の窓口担当と自ら交渉したり、話し合ったりしないといけない。こちら外国人の手前ドイツ語は難しいし、とにかく空気が悪い。
Ausbildung中は、そんなことに使うエネルギーはどこにもない!ってほどやることがたくさんあるので、こういうストレスはなるべく避けたいものだ。
実習先を変える
さて、改善策が見つからないのでいっそのこと実習先を変えたい!となった時。
PIA-Ausbildungの学生を受け入れている実習先を探し、応募する。同時に今の実習先に去りたい旨を伝え、一連の流れはリアルタイムに担任教師と情報共有する。
転職時のようで空気が悪いのは当然だけど、残念なのはせっかく築いた子どもたちとの関係を終わらせることだ。
PIA-Ausbildungの実習先として、3年間同じグループで関係を築くという前提がある。子どもたちの成長を見るためだ。子どもたちについてレポートを書いたり、子どもたちの性格を知った上でプロジェクトを計画したり、実習先テストを受ける。子どもたちとの関係がある上で問題が出されるのに、実習先を変えたら、新しい子どもたちとの関係づくり+テストを同時にこなさないといけない。
Ausbildung中に実習先を変えるのは、デメリットばかりだということが少し理解していただけただろうか。
優れた・自分に合う実習先を見つけるためにすべきコト
実際、私を含め周囲で実習先とうまくやっている人は、9割方Ausbildung前から同じところで働いている。つまり、実習先を知ってAusbildungを始めているということだ。
私が一番おすすめするのは、Ausbildung始まる前にpraktikumかMinijobかなんでもいいから、働いて職場環境を確認する(内から判断)という方法。これが面倒だけど、一番安全で確実だ。
- 職場のコンセプトが自分に合うか(どこに力を入れているか。例:移民が多いとか、体育に力を入れているとか…)
- 子どもの年齢が自分と合うか(自分が楽しめるか)
- 職場の規模・人員不足の度合い(チェーン店、職場の人数が多いほど安全、病気がちの同僚はいないか)
- 専門の事務職がいるか(いない場合は人手不足も甚だしい)
- Anleiterになるべく人が協力的か(自分との時間を取ってくれるか、連絡はまめか)
- 同僚の雰囲気
- 実習先に、PIAをやっている先輩実習生がいる(話を聞いてみよう)
- 実習先が学校と良好な関係性を持っている
- PIA-Ausbildungについて知識がある人がいる
PIA-Ausbildungはここ数年でできたまだ歴史の浅いAusbildungで、従来の学校型Ausbildungとはやることが大分違う。なので、学校型の保育士のAusbildungをした人が100%PIA-Ausbildungを助けることが出来るかというのも、その人次第になってくる。
その点頭の柔らかい同僚やPIAについて理解のある同僚がいると、かなりスムーズだ。
おわりに
外から見ても、なかなかわからない中の事情。それは潜入するか、運に任せるか…。このハードなAusbildung、実習先選びに少し時間と手間をかけるのは、後の自分の為になる。
実は私のクラスメイトでかなり劣悪な実習先で働いている子がいて、その子はもう実習先でほとんど支援をしてもらえずに、かなり大変そうだ。もちろん彼女は実習先を近所で適当に選び、Ausbildung開始と同時に働き始めたのだった。
今回の記事で、彼女みたいな人を一人でも防ぐ助けになればいいのだけど‥。
#ドイツ #保育士 #Ausbildung #実習先 #Praxis #Einrichtung #選択 #職場 #大切
コメント