PIA-Ausbildungでは、3年次にFacharbeit(以下、「卒論」と表記)の提出があります。
今回は、その概要をもらった後に要チェックな点と、テーマ選びの際に頭に入れておきたいポイントについて解説します。
※この記事は私のPIA-Ausbildung校での内容をもとにまとめています。学校によって内容は異なります。
説明会で確認するポイント
私の学校では、2年生の学期末である7月に概要を記したものが配布され、それをもとに説明会がありました。
もらった概要をよく読み込み、特に以下のポイントは必ずチェックしましょう。
- テーマの対象科目
- 成績への影響度
- 内容の構成
- スケジュール
授業にあるすべての科目からテーマを選んでいいわけではありません。どの科目からテーマを選択していいかは、概要に必ず書いてあるので確認してください。
選択した科目は、卒業口頭試験の選択肢から除外されます。
成績への影響度は、卒論にどれくらい時間や労力をかけるか判断する目安になります。というのも、私は30%という少ない割合だったので、あまり頑張っても成績に反映されにくい配点だったのです。
内容の構成でチェックしておきたいのは、特に選んだテーマに対してアクティビティを行う必要性があるかどうか、テーマのほかに、自分自身の成長やAusbildung中の振り返りもまとめる必要があるかもしれないという点です。
スケジュールで要チェックなのは、タイトルの提出日、卒論の提出日です。タイトルを提出(およそ10月)した後は、変更は認められません。
Wissenschaftlich と Kasuistik の違い
卒論には、2つのタイプがあります。
- Wissenschaftliche Arbeit
→ 文献研究が中心で、理論をもとに分析・考察する - Kasuistik
→ 実際の子ども・グループ・事例を分析して理論と結びつける
私の学校はどっちかを選べたので、私はWissenschaftlichにしましたが、コロキウム(卒論口頭試験)まで考えるとKasuistikのほうが話しやすかっただろうなと思います。
コロキウムでは、自分の卒論について紹介し、自分の得た収穫や反省や次回に活かしたい点などを発表します。
文献をまとめる形になるWissenschaft形より、実際に経験した事例を扱うKasuistik型の方が話す際に自分の考えを自分の言葉で伝えやすいと思います。
テーマ選びのコツ
- 自分が興味を持てるテーマを選ぶ「もっと知りたい」「深めたい」
- 実習先で実践しやすいテーマを選ぶ (アクティビティを数回実施する必要ありの可能性)
- 文献や参考資料が豊富なテーマを選ぶ
- テーマを広げすぎず、対象年齢や内容を絞る
- コロキウムで自分の言葉で説明できるテーマを選ぶ
- 担当教員の専門分野も考慮する
👉 学校で扱ったテーマに限定される必要はありません。
子ども相手に限定されず、例えば保育士、教員、両親にフォーカスを当てたテーマも可能です。
注意するべきは…
- クラスメイトと同じテーマは不可、早い者勝ち
- どうしても同じテーマになりそうな場合は「対象年齢」や「アプローチ」による差別化で受理される場合もある
身近の例(だいたい、うろ覚え…)
- 紙芝居、言語発達(BEF1)
- Neinと言える子どもに育てる(BHF?)
- スポーツの子どもに与える影響(BEF2)
担当教員選び
各教科の担当教員には、それぞれ担当できる卒論生の人数に上限があります。(私の学校では多くても8~10人程度で、先生によってはそれより少ない場合もありました。)
また、担当教員とは卒論の執筆だけでなく、コロキウム(卒論口頭試験)まで関わることになります。
執筆中は相談やアドバイスをしてもらえるだけでなく、卒論の採点、さらにコロキウムでは担当教員が質問をする側になります。
そのため、書きたいテーマが決まったら、できるだけ早めに該当する担当教員へ相談することをおすすめします。テーマについて話し合い、先生から了承をもらえれば、「この先生のもとで、このテーマで書ける」という安心感にもつながります。
評価・試験に関するポイント
- 卒論単体とコロキウム(卒論口頭試験)の成績はその科目の成績に加算される
- 卒業試験(口頭試験)では、その科目からは出題されない
👉 「しっかり書けば確実に成績を取れるパート」とも言えます。
「この科目は口頭試験では避けたい」という場合は、あえてその科目を卒論のテーマに選ぶという考え方もあります。しっかり準備すれば、成績アップも狙えます。
この時期に始めておくこと
早めに準備を始めるほど、後半がぐっと楽になります。概要をもらって大体の内容が見えてきたら、できることから少しずつ進めていきましょう。
まずはテーマ探し、目次の構成やアクティビティを考える、文献探し、担当教員への連絡です。
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