今回のしまなみ海道サイクリングは、日本旅行の旅程の一部として計画していた。そのため、旅行中の荷物(約8キロ)を持ったまま走る必要があった。
そんな状況で本当に大活躍したのが、自転車用のサイドバッグだ。これがあるのとないのとでは、走行中や観光中の快適さ、さらには一日の疲労度が大きく違っていたと感じる。
しまなみレンタルサイクリングの係員の方たちも、私たちのバッグを見て驚いていたぞ。
ちなみに、佐川急便の便利な「手ぶらサイクリング」サービスは、受付時間に間に合わなかったため利用できなかった。
自転車サイクリングでの荷物の悩み
自転車サイクリングでは、荷物の持ち運びが大きな悩みの一つだ。特に、長距離の旅になると着替えや食料、飲み物、カメラなど必要な荷物が増える。これをリュックサックで背負うと、肩や背中に負担がかかり、長時間のライドでは体力を奪われてしまうこともある。
一方で、フロントバッグや小さなサドルバッグでは収納スペースが限られているため、必要なものをすべて持ち運ぶのが難しい場合も多い。
そんな中、サイドバッグは自転車に直接取り付けることで荷物を効率的に運べ、さらに身体への負担を軽減できる優れた選択肢だ。
私たちの選んだドイツ製サイドバッグ
サイドバッグの基本的な特徴
画像出典:https://valkental.com/products/valkental-3in1-fahrradtasche-gepacktragertasche-rucksack-fahrrad-gepacktragertasche-fahrradatsche-mit-rucksackfunktion
私たちが選んだのは、ドイツ・ファルケンタールの『ValkOne – 3way自転車バッグ』だ。自転車での長距離移動の際はサイドバッグとして、また形を変えればリュックサックや肩掛けバッグとしても使えるため、日常使いにもピッタリである。
軽量で耐久性の高い素材を使用し、長期間の使用にも耐えられる。また、シンプルでスタイリッシュなデザインも魅力だ。
ちなみにサイドバッグは自転車の荷台(キャリア)に取り付けるタイプなので、キャリアが必要。
リュックサックとしての便利さ
リュック機能付きなのがこのバッグの最大の強み。リュック紐をチャック内に収納でき、不要なときはコンパクトにまとめられる。この便利さが非常に気に入った。
身軽で快適なサイクリング
サイドバッグを使えば背中にリュックを背負わずに済み、体への負担を軽減できる。長時間のライドでも疲れにくく、観光のための体力温存にも一役買ってくれる。
荷物の安定感と取り出しやすさ
サイドバッグは走行中に荷物が揺れにくく、片側だけでも問題なく使える。また、バッグを外さずに荷物を取り出せる設計が多く、急な休憩でも便利だ。容量を調節できるものもあり、荷物の量に柔軟に対応できる。
しまなみ海道サイクリング85km、一度も外れたりグラグラもせず、常にずっしりと安定していた。
防水性と耐久性
防水性のあるバッグは雨の日でも荷物を守り、安心してサイクリングを楽しめる。丈夫な素材で長期間使えるのも大きな魅力だ。
サイドバッグのデメリット
自転車の取り回しへの影響
サイドバッグを装着すると、荷物の重さや配置で自転車の重心が偏ることがある。特に風の強い日やカーブでは安定感に影響する場合がある。
ただし、しまなみ海道で使用した電動アシスト付き自転車では、自転車自体が重いため、片側8kgのバッグでも安定していた。
装着や脱着の手間
サイドバッグは、固定に時間がかかる場合がある。急いで取り外したい時などには少し不便に感じることも。
リュックサック機能の限界
収納力やポケットの数に限りがあり、小物が多いと整理がしにくい場合がある。あくまで「サイドバッグの延長」として考えるのが良い。
サイドバッグが特におすすめな人
長距離サイクリングを計画している人
長時間のライドでも、サイドバッグなら荷物を安定して運べ、体の負担を軽減できる。大きな荷物がある場合でも快適だ。
荷物が多い人や身軽に観光したい人
サイドバッグは荷物を効率よく整理でき、観光地でも身軽に動ける。
私は時と場合によっては停めた自転車にバッグを付けたまま観光したが、日本の治安の良さもあって非常に便利だった。
自転車と徒歩を切り替える人
リュックにもなるサイドバッグは、自転車移動⇔徒歩の切り替え時に便利で、観光の幅を広げてくれる。今回の私のように、旅行の旅程にサイクリングを組む人にはピッタリだ。
背中に汗をかきたくない人
サイドバッグなら背中を開放でき、通気性が確保されるため、通勤や通学でも快適。特に汗ばむ季節におすすめだ。
初めて買う人が選ぶ時のポイント(サイズ、素材、使いやすさ)
サイズ
初心者は最初から大容量のものを選ぶより、必要最低限の荷物が入る中型サイズ(15L〜20L程度)がおすすめ。荷物を詰めすぎないことで、自転車のバランスを保ちやすくなる。調整可能な容量のバッグだと、少しずつ使い慣れてから容量を増やせるのも便利だ。
※写真のバッグは25Lだが、容量以上のものを詰め込んでるので形が崩れている。でもそこがいいところでもある。カチャっと閉まるまでならいくら入れてもOK!
素材
軽量で耐久性が高く、防水性のある素材を選ぶと安心。防水仕様なら急な雨にも対応できるため、雨具を別に持たなくてもよい場合が多い。特に、ナイロンやPVCなどの撥水加工素材が扱いやすい。
使いやすさ
初心者には取り付けが簡単なタイプがおすすめ。ワンタッチで着脱できるクリップ式やフック式のバッグだと、工具なしで手軽に取り付けられる。さらに、荷物の出し入れがスムーズな大きめの開口部があると便利だ。
まとめ
サイドバッグは、サイクリング中の荷物運びを快適にし、長時間のライドでも体への負担を軽減してくれる便利なアイテムだ。防水性や耐久性に優れたものを選ぶことで、より安心して使える。
用途に合ったバッグを選べば、快適なサイクリングと観光に一役買ってくれるはず。本当にオススメです。
▼ちなみに、今回しまなみレンタルサイクリングで借りた電動アシスト付き自転車3台のうち1台がキャリアなしのタイプだった。サイドバッグ機能を使えなかったのは残念だが、前かごにすっぽり入るサイズだったので、背負わなくてよかったのは何よりである。
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