ファスナハト休暇学童が無事に終了した。
2月28日から3月7日までの期間、毎日慌ただしくも、なんとか乗り切ることができた。
天気に恵まれた休暇学童
今年は珍しく、3月に入ってからの天気がとても良かった。日中は16度まで上がり、春の陽気の中、子どもたちは校庭で思いきり遊ぶことができた。寒くて室内にこもるより、やはり外で遊ぶ方が楽しいし、大人も楽!笑
申し込み7割問題とドイツ人の反応
休暇学童ではよくあることだが、申し込んだ子どものうち実際に来るのは約7割程度である。
私としては人数が少ない方が負担が減るためまったく問題ない。しかし、ドイツ人の同僚たちは「計画通りに進まない」と不満を漏らしていた。
こういう場面に直面すると、「細かいことを気にするの、ほんとドイツ人らしいなぁ」と思う。
今年は体調を崩す人が少なかった
例年、休暇学童の時期は我ら学童保育士の体調不良ドミノが発生するが、今回は珍しく一人しか倒れなかった。理由として考えられるのは、
- 事前準備の改善が機能していたため、ストレスが少なかった
- 天候が良く、外で過ごせることが多かったため、ストレスが少なかった
この2点が大きいのではないかと思う。
親御さんからの反応
今回、新たに「プログラムの事前告知&申し込み制度」を導入したところ、親御さんから好評を得た。
「プログラムが事前に分かるのはとても助かります。」
「どれも魅力的で、素晴らしい内容でした。」
直接こうした声をいただけると、やはり嬉しいものである。
人気だったプログラム
特に人気が高かったのは、料理&お菓子作りプログラム。
- 「ミニバーガー」
- 「プラリネ(チョコレート)」
- 「ミニピザ」
どれも申し込みが殺到し、大盛況だった。
工作部門では、「ねんどを自分で作ろう」が大人気。
申し込みが多すぎたため、急遽グループを2つに分けることになった。スライムやマジックサンドなど、手で触れて楽しむタイプのプログラムは毎回人気が高い。
遠足部門では、「エコステーション」が注目を集めた。
フライブルク市内の環境教育施設で、子どもたちが楽しく学べる場所である。やはり外へ出かけるプログラムは人気がある。
学童保育士としての工夫
「季節に縛られないプログラムを実施する」
これは私が長年主張してきたことでもある。以前は、
- ファスナハト=マスク作り
- イースター=卵やウサギモチーフの工作
といった固定化したプログラムばかりだった。しかし、毎年同じことの繰り返しでは飽きてしまう。それに、季節をテーマにした典型的な工作は、小学校の図工の授業でやっているはずだ。
私たちは、もっと違うことを子どもたちに提供するべきである。
そのため私は、「マジックサンド」や「スライム」などの、季節に関係なく楽しめるものを提案し続けた。結果は、子どもたちの反応を見れば一目瞭然だった。同僚たちも「これでいいのかもしれない」と考え始めたようである。
外部プログラムの活用
今回は「Spielmobil(移動式遊び場)」が来てくれたのが大きな成功要因だった。
外部の人が関わることで、学童保育士の負担が大幅に軽減される。休暇学童は通常よりもプログラム数が多く、しかも毎日違う内容を用意しなければならないため、準備が非常に大変である。そのため、外部プログラムの活用は今後も積極的に進めていきたいと考えている。
即興ピザ
ピザを作った同僚が「材料が余ってるんだけど、どうしよう?」と悩んでいた。
結果、天板ピザを作ってお昼ご飯の時にみんなに配ることに。
ベジタリアンピザだったが、子どもも大人も大喜び。
こうした、「思いつきのアイデアを即興で形にする機会」というのは普段なかなかない。
それができたのが、個人的にとても充実した休暇学童につながった気がする。
次回、イースター休暇学童
次のイースター休暇学童は、2週間ぶっ続けの長期開催である。
考えるだけで気が重いが、今回のファスナハト休暇学童がうまくいったことで、少し希望が持てそうな気がする。
以上、ファスナハト休暇学童の振り返りだった。
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