【日記】子どもは遊ぶのが仕事ープログラム満載の休暇学童は親の満足?

Ausbildung

2月のファスナハト休暇の次は、4月のイースター休暇、その後は5月のフィングステン休暇…

ヨーロッパは冬から夏にかけて、学校休暇が多い。

2021年までは休暇学童は秋休みと夏休みだけだったのに、現在はクリスマス休暇以外、全ての学校休暇に休暇学童をやっている。

学校休暇は私たちPIA-Azubiにとって休暇ではない。仕事!仕事!

 

そして、学校休暇中に行われる休暇学童は、私たち学童教諭にとってかなり大変な任務である。普段の倍くらい長い勤務時間、慢性的な人員不足、毎回違う子ども、人数、環境…

 

 

子どもたちは休暇学童中に私とおりがみするのが大好き。止めなければ毎日ぶっ通しでおりがみをしている。子どもたちの情熱があまりにもすごすぎて、以前は一日だけ目玉企画のように開催していたけど、今では毎日ほぼ一日中おりがみの机を設けるようになった。

 

そうしておりがみは期間限定からレギュラー企画へと昇格したけど、今でも休暇学童では1日に2つほど目玉企画を設けるようにしていて、それは季節柄のイベントだったり、同僚が工作教室をしたり。

例えばイースターの時はSchnitzel Jagtという宝探しだったり、うさぎとかイースターエッグの工作とか。そんなのが毎日あるから、日程表を見るとイベントがいっぱいで、そのために私たちは各自買い出しや準備をしなくてはいけない。(基本的に自分が提案した企画は、自分でコーディネートすることになっている。)

 

(この写真は、子どもたちがめちゃめちゃ楽しんでいた『バティック染め』。専用の染料でそれぞれ自分の白Tを染め上げた。)

 

そして、先ほど書いたように休暇学童は体力的に大変で、同僚が毎回誰かしら病欠する。病欠するのは1人とかじゃなくて数人単位だから、せっかく用意した企画が出来ないこともかなりの”あるある”なのだ。

そんな状況の中、私は疑問に思っていた。なんでこんなにプログラム満載にする必要があるのだろう?私はAusbildungの授業で、『子どもは自由時間に子ども同士で遊ぶ時、一番多くのことを学ぶ』と教わっている。だから何も、特別な企画を毎日用意しなくても、子ども同士で遊ぶ時をたっぷり与えてあげればいいのに‥と。

 

そんな話を今日同僚としていた時、同僚から聞いたのがこちら。

「親御さんたちが目に見える結果(工作物とか)を求めるんだよね。そういうのがないと充実した学童に見えないらしい。」

なるほど。しかも、親御さんによっては、プログラムを見て面白そうな日は子どもを学童に行かせるという考え方の人もいるらしい。私たちはワークショップ団体やベビーシッターではないぞ‥。

複雑な工作ワークショップの代わりに、自由に遊ぶ時間をたっぷり与えてあげる。これが子どもにとっても、われら学童教諭にとってもwin-winだと個人的には思うのであるが、そうもいかないのは大人の事情だった。

 

 

よく考えれば、休暇学童にしかできないこともたくさんある。

例えば自由工作。通常の学童では、ほぼ1時間きざみの時間割内で動いているので、子どもが何となく工作したくて工作室に来ても、何を作ろうかな~と考えて、いざ決めて作業に入ったらもう片付けの時間!なんてことばっかり。最後までゆっくりと集中する時間が全然なくて、子どもたちが可哀そうに思えることがよくある。

休暇学童は融通がきくし、自由で一日たっぷり時間がある。だからそれを生かして、工作室で時間制限なく自由にやらせてあげるとか、ある程度提供できる枠を用意し、フレキシブルに動けるようにしておいて、子どもが望む所を思いっきりさせてあげ、こちらはサポートする。そういうのが理想だと思うのだけど‥。

 

私たちは休暇学童が終わる度、毎回反省会をして日々改善している。こうやって改善点を上に投げて、変えてくれるのを待つ部分は待つしかない。

まぁどうであれ、Ausbildung修了して一人前になったら、休暇学童は働かないライフスタイルにしよう‥と密かに心に決めている私でした。

 

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