いつからか、部屋の窓際によくコバエがいるな~と思っていた。
ある日、その窓際近くにあったヒメモンステラの植木鉢に水をあげようとした時、表面の土に赤ちゃんコバエがうじゃうじゃ歩いてるのを発見して、失神しそうになった。
慌てて他の鉢を見てみると、同様にめっちゃいる。最悪だ、今まで気が付かなかった!
我が家の大小数個の植木鉢が、いつの間にかコバエの繫殖の地となっていた。
いつか近所のスーパーで買ってきた植木鉢の土にすでにハエがいて、そこから広がっていったのだろう。あと、水やり後にちゃんと水が切れていないうちに鉢に戻して、鉢の底に水が溜まっていたのも良くなかった。コバエは湿った環境が大好物だからだ。
コバエホイホイのようなものをいくつか買って試したけど、全滅させるまでには至らない。新しい土に取り換えてからぐんと数は減ったものの、やっぱりまだいる。
1こでも卵が残ってたらそこから終わりなく繁殖していくのだから、コバエを一匹たりとも絶滅に追い込むのは、やはり難しい。植物を全部捨てるしかないのか…?
途方に暮れていると、彼が職場の同僚からヒントをもらってきた。それはなんと、土の上でコバエの卵を食べる、幼虫のような虫の存在だ。
Nematodeというセンチュウ類のその幼虫は、肉眼では見えないほど小さい。土の上でコバエの卵を食い尽くし、食い物がなくなったら自然と死滅するらしい。なんだかその虫のお世話になること自体気が進まなかったが、他にどうしようもないので、一度試してみることにした。
ドイツのアマゾンを見てみると、Nemabestというメーカーから0.5~50億個単位で販売されている。例えば3億個( 6.9€ )は、植木鉢20個分の量らしい。とりあえずそれを注文した。
それは二日後に、うちの郵便受けに届いた。「4~8度で要冷蔵」と書かれたパッケージは、想像よりはるかに小さくて薄い。
説明書には、「ビオ製品で、植物・人・動物には全く無害」と書かれている。
おそるおそる袋を開けると、白い小麦粉のような粉が入っていて、これがその幼虫らしい。これをいらない空き瓶などに入れ、水で溶かし、水溶液を作る。
やり方はこうだ。
散布の前に、散布したい植物すべてに水やりをする。その後、水溶液をかけ与える。
散布後は、土に直射日光が当たらないように気を付けるのと、乾燥しないよう水やりをこまめにすること。
この幼虫はコバエの卵を食べるので、成虫になってしまったものは食べられない。よって、効果は三週間後くらいに出てくる。
結果、うちからコバエはいなくなった。
植物に悪影響が出ることもなく、気持ち悪い幼虫を目にすることもなく、植物を全処分することもなく、コバエ全滅成功となった。
幼虫と言っても、肉眼では全然見えない。小麦粉のような粉を水で溶かしてうすめて、それを散布して日光と乾燥に気を付けながら数週間待つだけだ。
これはかなりおススメできる。
ああ、良かった!これからは水やりの時にちゃんと最後の一滴まで水を切ってから鉢に戻そう…。と一安心して、また新しい植物を近所のスーパーで買ってきた。
家に持ち帰ってビニールの包みを開けた瞬間、土の表面にコバエが大量発生しているのを発見。。。
やっぱりな。植木の植物を買う時は土の表面の状態も確認することを強くお勧めする。今回のように、ビニールで包まれていて土の表面が見えないものもあるが、見えるのであれば絶対確認した方がいい。
こうして私は再び、冷蔵庫で保管していた残りの幼虫のお世話になるのであった…。
気になった方はこちらから検索を。https://www.amazon.de/nemabest%C2%AE-Nematoden-Pflanzen-gegen-Trauerm%C3%BCcken/dp/B08SHFX286/
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