今週、私は34歳の誕生日を迎えた。
平日だったので、仕事の学童中に同僚がこっそりうちのクラスの子どもと企んで、サプライズで私にハッピーバースデーの歌(もちろんドイツ語版)をウクレレの伴奏付きで歌ってくれた。
『カピバラ、何歳になったの?』
『34歳だよ。』
『えええええーーーーー!!!!』
笑。いつものことだ。
しばらくすると、こんな声が聞こえた。
『カピバラ、今日で35歳になったんだよ。』
すかさず、『コラコラ!笑 34歳じゃ!!!』
職場からは、赤い大きなアマリリスの入った、12月らしいシックな花束を頂いた。
仕事後には仲のいい同僚たちとごはんを食べに行き、そこでもまたサプライズで手作りケーキをもらった。
誰かが『誕生日はその年のハイライトだ』と言っていた。その通りだと思う。
私は歯車の一つにすぎない。その私という歯車に直接嚙み合っている歯車たちがその晩、私の誕生日を祝ってくれた。
さて前置きは長くなったが、ドイツで自分の誕生日をどう祝うか、自分が何をするかについて話そう。
誕生日に対する考え方は人それぞれ。盛大に祝いたいという人もいれば、特に何もしたくないという人もいる。私はあまり目立ちたくないタイプなので、「普通に良い一日を過ごせればそれでいい」と考えている。
ただ、多くの人がやるのは、職場にケーキを持っていくことだ。私もそれを実践している。
事務所の共用スペースにケーキを置き、ナイフとナプキンを添えておく。そして簡単なカードも付ける。たとえば以下のようなものだ。
「よかったら食べてね!キャロットケーキです。カピバラより」
これを置いておくと、同僚たちがケーキを見たり食べたりして、私のところにお祝いの言葉を言いに来る。その際に、盛大なハグをしてくれることが多い。
誕生日を祝う側の話になるのだが、個人的に重要だと思うのは、このハグの盛大さである。普段からハグをする人であれば、いつもより強く長くハグをする。お誕生日おめでとう、という気持ちを伝えるハグだ。
普段はあまりハグをしないような同僚でも、誕生日にはハグをしてくれる。
もしハグが苦手な場合は握手でも構わない。
普段なら「ハロー」とすれ違いざまに言うだけの同僚も、私のところに来て『おめでとう。』と、手を差し出してくれた。
どんな間柄であっても、誕生日には何か特別なことをする――これが大事だ。プレゼントは必要ない。お金をかける必要もない。ただ、気持ちが伝わる何かをする。それがドイツの誕生日らしいところだと私は思う。
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