深夜の騒音パーティから見える、ドイツの人たちの考え方

日記

昨日の深夜、外から聞こえる何だか騒がしいパーティのような声と音楽で目が覚めた。

うちのアパートメントの中庭で、誰かがディスコまがいのことをしているようだ。

昨晩は窓を少し開けて寝ていたので、急いで窓を閉めたのだが、それでも十分聞こえる。

騒音が響く、響く。静かになったかと思いきや、また始まる。

まいったなぁ、寝れないな…。誰か苦情言いに行ったりしないのかな?と考えているうちにまた寝れたようで、気付いたら朝だった。

彼に、昨日の騒音聞いた?と確認すると、「気が付かなかった」と言った。

まじか…あれに気が付かないとは相当深く寝ていたのだろう。

「多分、よく中庭にいる若い夫婦とかだと思うよ。昨日寝る直前に中庭で、彼らが音楽かけて叫んでいたのを見たから。」

まさかとは思ったが、ここの住民たち、しかもあの子どものいる親たちだったのか!

子どもたちが寝静まった後にパーティを始めて羽目を外してしまったのだろうか。

この建物はコの字型になっていて、真ん中の中庭では声が壁に反響するのを承知で、ヒャー!!!とかフォー!!!とか大声で叫んでいたのだから呆れる。

彼らがその後、誰かから苦情をもらったかは知らないが、毎日やっているわけではないので、私は何も言わない。ただ、これで味をしめて頻繁にやらなければの話だが。

人に迷惑をかけてはいけません、と育てられた日本では、深夜にマンションの中庭でパーティなんてそう簡単に起こりえないだろう。

ドイツでは、人に迷惑をかけるし、かけられる。もちつもたれつでいいんじゃない?みたいなところはある。実際、ドイツのそういうところは嫌いじゃない。

うちの隣人のおばあちゃんは、何も言わなくとも私たちがいない時に郵便物を預かってくれるし、私たちも他の人の小包を預かったりする。

私の東京の実家では、近所付き合いなんてほぼない。昔、おばあちゃんがいた頃はもちろんあったらしいが、その世代がいなくなり、新しい家が建ち、そこに新しい家族が越してきて、そんな新しい世帯がそこらじゅうに増えてから、付き合いどころか挨拶すらもあまりなくなった。

母と電話していて、「魚の干物をたくさん頂いたんだけど、凄い量でなかなか減らなくて、ここの所毎日干物食べてる。」と言っているのを聞いて、「ああ、近所付き合いがないから配ることもできないもんね。」と思った。

もたない、もたせないの精神で、人との摩擦を最小限にしようとしているような気がする。

私個人的には、こっちの助け合い精神が心地いい。

たまに行き違いなどあるが、話せば済むことだ。

でも、こっちの人は神経が図太いなと思うことはよくある。今回の件みたいに…。

 

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