2月上旬、代々木公園を散歩していると、桜が見えた。
桜を見ると、無条件に近寄りたくなる。
花見たさに一目散に駆け寄ってみると、なんだか様子がおかしい。
上の方が、ハゲ散らかっているというか、妙に寂しいのだ。

上の方はもう枯れちゃったのかな?そんなことってある?と思いながら見ていると、
「あの緑色の鳥」が、桜の花をムシャムシャと貪っているではないか!

あの緑色の鳥とは、スペインのバルセロナによくいる、鳩と同じくらいの大きさの、鮮やかな緑色をした鳥のことである。
はじめてお目にかかった時は、あまりの珍しさにうわーっと声を上げた。
だが何度も見ると、可愛い鳥ではないことがよくわかってきた。
ギャー!!と大声で鳴くのが、とにかくうるさいのだ。しかもそこそこデカくて、そら中にいる。
バルセロナだけならまだしも、最近はドイツのマンハイムにもいるそうだ。
そしてその鳥が、まさか日本の代々木公園にいるとは。
そしてあろうことか、我らの誇りである桜の花を貪りまくっているとは!!!
しかも、食べ方の汚いこと。
大切に数個食べるなら百歩譲って大目に見てもいい。
ただこの緑の鳥は、違う。
くちばしで桜の花をもぎ取り、ポロっと落とし、さらにもぎ取り、ポロっと落とす。
この繰り返しなのだ。

いざ口に入ったかと思えば口をあけながらモシャモシャと喰う。
地面には、鳥によって摘み取られた、咲きかけの花が無残に散っていた。
後日、バルセロナ出身の職場の同僚にこの話をしてみた。
「東京の代々木公園で、あの緑の鳥が桜の花を食べてたんだよ。」と言うと、彼女はすぐに「ああ、あの鳥ね。」と笑った。
そしてこういうのだ。
「あの鳥、バルセロナではもともと鳩を駆除するために導入されたんだよ。それなのに鳩と仲良くなっちゃってさ。むしろ一緒に増えちゃったんだよね。ハハハ」

この緑色の鳥は「ワカケホンセイインコ」という名前で、国立環境研究所の「侵入生物データベース」にも載っている外来種である。
もともとはインド、パキスタン、スリランカの辺りに住んでいた種類らしいが、ペットとして輸入したものが逃げ出し、繁殖していると考えられている。
初めて日本で確認されたのは結構前で、1969年。
食性は、植物の芽や花だそう。
同じ桜の木に、メジロもいた。大きさがこの緑の鳥に比べたらかなり小さく、「こんなでっかくて太い鳥がいたら怖いだろうなぁ。」と、しみじみ同情してしまうのだった。
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