去年の一月末の土曜日、私達は友人の実家のとあるブドウ畑にいた。
仕事の人手が足りなく、友人は彼自身の誕生日プレゼントの代わりに実家の仕事を手伝ってほしい(笑)とのことだった。私たちはワインになるブドウの仕事に興味がありついてきたのだ。
午前9時頃、車でブドウ畑に運ばれた私たちは、広大な敷地面積に驚く。
総勢10人の助っ人たちは、配られた革の手袋をはめる。
するとこんな不思議な形をしたハサミを持たされた。
どうやらブドウの木の枝を切る用のハサミらしい。
作業の内容はこうだった。すでに切った後の枝が、張り巡らされたワイヤーに引っ掛かっているので、それを除去すること、もし枝が残っていたら切り落とし、幹の上背を揃えること。
ドイツのワイン用ブドウの木は、下の方の太い幹が違う木で、ワインブドウの枝を接ぎ木して育てているらしい。友人の父曰く、確か、幹から太く伸びているやつ以外をほぼすべて切り落とすと、次によく育つ…とのことだった気がする。
間隔を空けて一人ずつ、一列に配置され、同時にスタート。
簡単そうと思いきや、枝はワイヤーに結構強力に絡まっていて、力ずくで引っ張らないと抜けない。一回引っ張って抜けたらラッキー、2回は確実に引っ張らないと抜けてくれない。
抜いた枝を自分の後ろに落として、先に進んでいく。
こんな感じで、自分のたどってきた道の上に除去した枝が残った。
例のおもしろい形をしたハサミはよく切れた。
枝も結構切るべきものが残っていた。右手の握力が~!
3時間くらい作業して休憩、友人の実家でお昼ご飯をいただくことに。
既になかなか疲れていたので、トマトパスタで元気が出た。
デザートに出た手作りあんずタルトとワインのシフォンケーキがめちゃ美味しかった!!
午後からまた同じ作業。実はブドウ畑は午前中に行った所だけでなく、他にもあるとのこと。
他の女の人は『え~もう疲れたア、こんなに辛いと思わなかった!普通に帰りたい~』と言っていた。笑 めちゃ包み隠さず言うやん。
その後も黙々と作業。
すでにほとんどの枝は友人の父が切ったって言ってたけど、この広大なブドウ畑の枝、一人で切ったのだろうか。とんでもねえ…。
寒くて疲れたところに、お手製グリューワインで一休み。ここで採れたブドウで作ったワインでグリューワインだなんて、粋だなあ。
いやでも本当に寒いし結構疲れたなぁ‥と思っていたら、雪が降ってきた!
ブドウ畑の冬仕事って、こんなに過酷なものなのだなあといい経験をすることができたと思う。
2~3時間ほど作業をして、作業終了。本当に寒い中お疲れさまでした。
また実家に戻り、夕飯はドイツ式焼肉(?)で友人の誕生日パーティ!
たくさんの肉や野菜などの具材がテーブルの上に置いてあり、全種類のワインを試させてくれた。
白いラベルは、まさかのノンアルコールワイン!
味はまあまあだった‥。けど、ずっとワイン試飲を眺めていただけのインド人くんが『これなら飲める!』と喜んでいた。
今年はお呼ばれされなかったので一安心…とかいって。
去年はコロナの影響で普段お手伝いに来てくれる人達が来れなかったらしく、私たちはその代わりだった。今年はその人達が来てくれたのだろうか。
それにしても農作業って、大変だなあ。でも素敵な経験でした!
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