ドイツ生活7年で顔の筋肉まで変わった!? 「日本人には見えない」 外国人観光客扱いされた私の一時帰国エピソード

日記

私は現在ドイツ在住7年目で、今回の年末年始に一年半ぶりの一時帰国をすることができた。

今までに一時帰国は計4回していて、毎回少しは「変わったな」と感じることがあった。しかし、今回は今までとは比べ物にならないレベルで、「日本での自分」と「日本人からの見られ方」に違和感を覚えたのだ。

 

・私の外見で【おそらく日本人っぽくない点】は…

 

  • 身長166センチと割と背が高めであること、そして周り曰く「実際の身長より大きく見える」
  • 色黒(今年の夏にビーチバレーボールで日焼けしたのがまだ戻らない)
  • ほぼ化粧をしていなかった
  • 服装も大分カジュアルで、大き目のリュックサックを背負っていた

…くらいだろうか。

 

そんな状態でアシアナ航空の便を利用し、仁川空港経由で成田空港に到着した私は、グランドスタッフに質問があったのだが、何を思ったのか日本人スタッフに対して日本語ではなく片言の英語で話しかけてしまった。その時点で、私自身まだ「日本に戻ってきた感覚」を取り戻せていないのを感じた。

 

こうした『故郷にいるのに、逆に外国にいるような不思議な感覚』は2~3日間続いた。その間、カフェや観光名所、チケット窓口、各種店舗など、どこに行っても日本人から英語で話しかけられる場面が続出。

 

私、そんなに日本人に見えません?笑

 

・変えてみた

だんだんと日本人扱いされないことに面倒臭さや少しの悲しさを感じた私は、「どうしたら日本人っぽく見えるのか?」を真剣に考えることに。そして実際に変えてみたのがこちら。

 

  • ドイツから着てきた服をやめ、母や妹に借りたオシャレな服を着る
  • 眼鏡を外す
  • アイシャドウを塗る

 

すると、いくらか日本語で話しかけられる場面が増えた。

おそらく見た目だけではなく、日に日に自分の中で「日本にいる感覚」や「日本人らしさ」も取り戻していったのだろう。

それでも、家族や古い友人に言わせれば、私は「それでも日本人には見えない」らしい。

 

・一体何が違うのか?

理由を聞いてみると、「仕草や立ち振る舞いが日本人っぽくない」という漠然とした答えが返ってきた。無意識にしている行動を指摘されてもどうしようもないと思っていたところ、昔から私を知る美容師さんが興味深い指摘をしてくれた。

 

「表情、特に顔の筋肉の動きが日本人っぽくない」とのこと。

 

どうやら普段ドイツ語を話している際、使っている筋肉が日本語を話していた頃とは違うらしい。

これには納得した。私のドイツでの生活はほぼドイツ語オンリーだ。職場も友人関係も、さらにはドイツ人のパートナーとの会話もほとんどドイツ語。日本語を使うのは家族との電話くらいだ。

確かに、ドイツ語を習い始めた頃は「慣れない発音」に苦戦していたのだが、7年間の生活で必要な筋肉が発達したのだろう。そう考えると、ドイツ語に必要な表情筋で日本語を話してしまうのも仕方がない。

 

・京都・清水寺での気づき

そして、京都の清水寺を訪れた時、自分の変化を改めて実感した。

その場にいる観光客の8割は外国人だったが、私はそれが1ミリも気にならず、むしろ落ち着いている自分がいた。

正直に言えば、ドイツでの普段の生活に近い状況だったからか、自然に感じたのだ。

 

・自分では何も変わっていないつもりなのに…

周囲からの反応が想像以上で驚いている。例の美容師さんには、「そっかぁ、人って7年でここまで変わるんだね。すごいなぁ~。」とまで言われてしまった。

自分では特に意識して何かを変えたわけでもないのにだ。

これから先、ドイツでの生活がさらに長くなると、自分の中の「日本人らしさ」はどうなっていくのだろうか。周囲の変化に気づくたびに少し寂しさを感じるけれど、これもまた私の成長や環境の影響のひとつであることは間違いない。

 

・2週間でドイツ語を忘れる!?

そんな中、ちょっとホッとした(?)出来事もあった。

日本滞在を終え、ドイツに戻ってきた直後、なんと咄嗟にドイツ語が出てこない場面があったのだ。たったの2週間しか日本にいなかったのに、家族や友人とずっと日本語で会話していたせいか、ドイツ語を少しばかり忘れてしまったらしい。

たとえば、「お誕生日おめでとう」というフレーズすらすぐに出てこなくて、少し焦った…。

けれど、仕事に復帰すると驚くほどあっという間にドイツ語モードに戻った。言語はやはり「使うかどうか」が鍵なのだと改めて感じた。

 

・自分の変化を楽しもう

いくら周りに何と言われようが、今の私は環境や経験が私を変えていった証拠であり、同時に成長した証でもあるだろう。

次に一時帰国するとき、自分はどう感じるのか、どんな風に見られるのか。そしてその時どんな発見があるのか――。

外国人観光客扱いされることは変わらないかもしれないが、それも私にとっての「新しい日本との向き合い方」なのかもしれない。

変わることを恐れず、むしろ変化を楽しみながら、自分のスタイルを大事にしていきたい。

 

 

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