【日本が舞台】コララインと同じスタジオライカの作品『クボ 二本の弦の秘密』の魅力について解説!子どもたちからも好評だった

日記

『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(英題:『Kubo and the Two Strings』)は、アニメーションスタジオ・ライカが手がけた見応えたっぷりのストップモーションアニメ。

舞台は封件時代の日本で、主人公は幼い少年クボ。彼が家族にまつわる秘密を解き明かし、魔法の冒険を通じて成長していく姿を描いている。

日本の文化や神話からインスパイアされた美しいビジュアルや音楽、テーマが一体となり、観客に普遍的なメッセージを届けてくれる作品だ。

大人が観ても楽しめる、感動的で深いテーマが詰まった一作と言える。

あらすじ

クボは病弱な母と村で二人暮らしをしている少年だが、少し不思議な力を持っていて、三味線を使って折り紙に命を与えそれを操り、村人たちに物語を語って生計を立てている。

しかし、ある日彼の知られざる過去が浮かび上がり、恐ろしい魔女の姉妹と闇の力に狙われることに。クボは、勇敢なサルとおどけたカブトムシの仲間と共に、亡き父が遺した伝説の鎧を探す旅に出る。

 

見どころ

『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』は、美しいアニメーションと豊かなストーリーテリングで高評価を得ている。

親子の絆や自己発見といったテーマが観客の心に深く響くし、家族や過去の記憶がクボの冒険にどう関わっていくかを描くことで、単なる冒険物語以上の深みを持たせている。

 

日本文化へのリスペクト

この映画は、日本の伝統文化や神話を見事に取り入れている。クボの三味線は日本の伝統楽器であり、彼の冒険の中で魔法の道具的な役割を果たしている。

映画全体のビジュアルやキャラクターデザインには、浮世絵や折り紙といった日本の美術表現がたっぷり盛り込まれていて、川に灯篭を流すお盆のシーンも登場する。

ライカはCGではなくストップモーションアニメの技法を使っているため、途方もない作業から生み出された、手作り感が溢れ、手作りならではの温かみが感じられる映像が魅力だ。

また、制作班が事前リサーチした結果が隅々に散らばっているのも必見だ。

例えば…

  • クボの亡き父ハンゾウは、『7人の侍』の三船敏郎に敬意を表し、似せて作られている。
  • 衣装デザインの担当者はイッセイミヤケ氏のデザインを研究した。
  • クボの眼帯は、伊達政宗や柳生十兵衛三厳などの眼帯をしていた有名な武士への敬意の表れ。
  • 絵柄は、葛飾北斎や斎藤清をはじめとする古典的な芸術、版画にインスパイアされている。

 

ドイツで小学生と一緒に観た感想

怖いシーンがないので、子どもと一緒に安心して観ることができる作品であることは間違いない。

日本人が観ると、「これって本当に日本?」と思うかもしれないが、海外から見ればこれぞ古き良き日本!なのだ。

3年生の子どもたちと一緒に観たとき、特に男の子たちが「かっこいい…」と夢中になっていたのが印象的だった。こっちの男の子って、サムライとかニンジャとか、刀とか本当に好きだからなぁ。

おりがみが出てくるのも、日常との関わりを感じることができて良かった。

 

まとめ

画像出典:https://art.alphacoders.com/arts/view/100247

日本の伝統と現代のストーリーテリングが融合した『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』は、年齢を問わず楽しめる一作。現在のCG技術とはまったく違う、ストップモーションならではの見ごたえのある作品だ。日本ではあまり有名になっていないのが本当にもったいない!まだ観たことがない人は、ぜひチェックしてみてほしい。これが海外が描く「日本」なのだ。

私はこの制作班に、心から敬意を表したい。ここまで日本文化をリスペクトし、研究し、丹念に作ってくれてありがとう。後世に残る素晴らしい作品です、と。

 

『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』GAGA公式ホームページはこちら:https://gaga.ne.jp/kubo/

※記事中の表記のない写真はすべて公式ホームページからお借りしました。

 

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