『カピバラは僕が言ったことでいつもいっぱい笑ってくれるから!』 とのことだった。
自分で驚いたんだけど、私そんなに笑ってる?笑 まぁでも、そうかもしれない。だって君たち可愛くて微笑ましくて、たまにめちゃくちゃ面白いんだもん。
「カピバラってなんでいつもそんなに笑ってるの?」
「カピバラって死んでも笑ってそう!」
と言って、その子は棺桶に入ってるイメージで両手を胸元にクロスして目を閉じて、ビクビクと魚のように体をくねくねさせて「ハッハッハッハッハ」と笑った。
それを見た私はもうダメだった。「ギャハハハハハハハハh」笑いすぎて涙が出てきた。
「ギャハハハ!カピバラ泣いてる!!!」
「なんかカピバラが笑ってるところ見てるとつられて笑っちゃう…」
「………ふう、笑い死ぬところだった。」 私が息を整えつつ涙をぬぐっていると、ふたたび棺桶に入ってるイメージで目を閉じてビクビクして笑わせようとする!
「ギャハハハハハハハ」
「カピバラまた爆笑してるー!!!」
「ヒィ~」
念のため言っておくが、毎日こんなに爆笑しているわけではない。これは去年、まだ実習生だった時にいた3年A組の子どもとの話だ。ある程度会話ができるレベルの3年生といるのが一番楽しい。
自分の強みである、相手を心の目で見ること。これは学童保育で働く私にとって大きな武器だと思っている。
言っている内容がきわどくて、他の大人なら注意しそうなことでも、私は笑ってしまうことが多い。なぜなら、相手そのものを見たり、関係性なども考慮して、「この発言は本当に問題があるのか?」と瞬時に判断するからだ。
例えば、私はうちの学校で「悪ガキ」と呼ばれているやんちゃな男の子たちと深い絆がある。 彼らはしばしば問題児扱いされる。でも私から見れば、彼らはただエネルギーが有り余っているだけで、誰かに本気で向き合ってほしいと思っている子どもたちだ。
最初のテストフェーズ(彼らが私の境界線を試す時)に、この子は本当はどんな心の持ち主なんだろう、と観る。大体は普通の子どもで、やんちゃが過ぎるだけだ。彼らが私のところに来れば真剣に話を聞くし、彼らのことを信じる。「本気で接する」「信じる」がキーポイントのような気がする。
悪ガキと呼ばれる彼らは、時に本当におふざけが過ぎることもあるが、基本はとても繊細で、優しい心を持っている。面白いことを言って私を笑わせようとするのも、「この先生は僕のことを受け入れてくれる」という信頼があるからこそ。
だから、私はそのテストフェーズに人間観察をして、そのテストをまずは笑って受け止める。
(ちなみに、ここだけの話、観察して人間性に問題ありそうな子どもがいたら、あまり積極的に関らないようにしている。)
今、私は1年生の担任をしているが、毎日こんなに子どもとおしゃべりして爆笑しているわけではない。1年生はまだ違うレベルの世界だ。彼らとの関わりは「お世話」に近く、深い会話に発展することは少ない。
でも、あと2年経って、あの子たちが3年生になったとき。
こうやって一緒に笑い合える関係になっていたらいいな、と思う。
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画像出典:https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=2651559&word=%E5%A4%A7%E7%88%86%E7%AC%91%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E4%BA%BA
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