【ドイツで学童保育士】子どもに言われた、私のことを好きな理由が『◎◎◎だから』/ 笑いがつなぐ、子どもとの信頼関係

ドイツの学童保育

『カピバラは僕が言ったことでいつもいっぱい笑ってくれるから!』 とのことだった。

自分で驚いたんだけど、私そんなに笑ってる?笑 まぁでも、そうかもしれない。だって君たち可愛くて微笑ましくて、たまにめちゃくちゃ面白いんだもん。

 

「カピバラってなんでいつもそんなに笑ってるの?」

「カピバラって死んでも笑ってそう!」

と言って、その子は棺桶に入ってるイメージで両手を胸元にクロスして目を閉じて、ビクビクと魚のように体をくねくねさせて「ハッハッハッハッハ」と笑った。

それを見た私はもうダメだった。「ギャハハハハハハハハh」笑いすぎて涙が出てきた。

「ギャハハハ!カピバラ泣いてる!!!」

「なんかカピバラが笑ってるところ見てるとつられて笑っちゃう…」

 

「………ふう、笑い死ぬところだった。」 私が息を整えつつ涙をぬぐっていると、ふたたび棺桶に入ってるイメージで目を閉じてビクビクして笑わせようとする!

「ギャハハハハハハハ」

「カピバラまた爆笑してるー!!!」

「ヒィ~」

 

念のため言っておくが、毎日こんなに爆笑しているわけではない。これは去年、まだ実習生だった時にいた3年A組の子どもとの話だ。ある程度会話ができるレベルの3年生といるのが一番楽しい。

 

自分の強みである、相手を心の目で見ること。これは学童保育で働く私にとって大きな武器だと思っている。

言っている内容がきわどくて、他の大人なら注意しそうなことでも、私は笑ってしまうことが多い。なぜなら、相手そのものを見たり、関係性なども考慮して、「この発言は本当に問題があるのか?」と瞬時に判断するからだ。

 

例えば、私はうちの学校で「悪ガキ」と呼ばれているやんちゃな男の子たちと深い絆がある。 彼らはしばしば問題児扱いされる。でも私から見れば、彼らはただエネルギーが有り余っているだけで、誰かに本気で向き合ってほしいと思っている子どもたちだ。

最初のテストフェーズ(彼らが私の境界線を試す時)に、この子は本当はどんな心の持ち主なんだろう、と観る。大体は普通の子どもで、やんちゃが過ぎるだけだ。彼らが私のところに来れば真剣に話を聞くし、彼らのことを信じる。「本気で接する」「信じる」がキーポイントのような気がする。

悪ガキと呼ばれる彼らは、時に本当におふざけが過ぎることもあるが、基本はとても繊細で、優しい心を持っている。面白いことを言って私を笑わせようとするのも、「この先生は僕のことを受け入れてくれる」という信頼があるからこそ。

だから、私はそのテストフェーズに人間観察をして、そのテストをまずは笑って受け止める。

(ちなみに、ここだけの話、観察して人間性に問題ありそうな子どもがいたら、あまり積極的に関らないようにしている。)

 

今、私は1年生の担任をしているが、毎日こんなに子どもとおしゃべりして爆笑しているわけではない。1年生はまだ違うレベルの世界だ。彼らとの関わりは「お世話」に近く、深い会話に発展することは少ない。

 

でも、あと2年経って、あの子たちが3年生になったとき。

こうやって一緒に笑い合える関係になっていたらいいな、と思う。

 

 

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画像出典:https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=2651559&word=%E5%A4%A7%E7%88%86%E7%AC%91%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E4%BA%BA

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