【職業病予防】ドイツで保育士が抱える《騒音》問題

ドイツの学童保育

子どもがいる幼稚園や小学校は、騒音がすごい。
この騒音は、教育の現場で働く人たちにとって大きな問題である。

人によってはそれが気付かないうちに自分の負担になっていることもあるし、長年蓄積したものが後々症状として出てくることもある。

私は最近気が付いた、私もしかしたら音に敏感になったかも‥?

 

職場の小学校が騒音だらけなのはもちろん、Ausbildungの時は、学校に行っても授業中おしゃべりしている人の声でなかなかうるさい教室。職場がうるさいのは仕方がないし、仕事をしているからある程度許容できるけど、授業中に教室で後ろでしゃべっている人がいると、本当に集中できなかった。困ったものだ。

職場や学校だけじゃない。レストランや電車の中、公共の場でも、周りがうるさいと誰かと話していても相手の声がかなり聞きずらく、話に集中できないのだ。そういえば、飛行機で寝れなくなったのも、この仕事を始めてからだった気がする。

 

よく考えてみると、こっちの方が色々と音がうるさい気がする。電車の中でスマホから聞こえる爆音、誰かが電話している声、音楽を爆音で流している人、古い電車が動く時のガタガタ音や古い車のエンジン音など、生活音が日本よりもはるかに大きい。

フライブルクは文京区と同じ人口だけど、土地面積は10なん倍もあるから人口密度はかなり薄めのはずなのにこの騒音具合だ。公共の場であまり音を出さないように気を遣い合う日本とは違って、その辺はあまり気にしない人たちなのと、使われている物が基本的に古いから音がすごい、この2点が大きな原因だと個人的には思う。

 

 

また、騒音が健康に与える影響も無視できない。うちのとある小学校教師は、長年の職業病で「耳が痛い」と言っていた。すでに体調に影響が出ている人もいれば、じわじわと精神的にストレスを感じる人もいる。騒音をストレスに感じるか否かは人次第だけど、私は結構感じる方だ。

 

日本の保育現場と比べても、ドイツの学校は特に騒音が大きいと感じる。その理由の一つは、学校の建物が古く、防音がまったくなっていないこと。そして、子どもたちの体格が日本人の子どもよりも大きいため、声量も自然と大きくなる傾向がある。

 

自分がどれくらい騒音に対して耐性があるかとか、騒音との付き合い方は、早い段階から知っておいた方がいい。
私は仕事中、休憩は必ず静かな部屋で取ることにしている。
給湯室にいると、窓を開けると校庭で遊んでいる子どもの声がガンガン入ってくるし、人の出入りも多いから気が休まらないのだ。

私の同僚は、常に携帯耳栓を持ち歩いている。
部屋によって音が響きやすい場所や、人数が多い時などはスチャっと装着し、騒音を少しでも和らげようとしている。

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鍵束につけて常に持ち歩ける小さいサイズのものもあるし、私も一つ買おうか考えているところだ。

 

2年ほど前にソニーのノイズキャンセリングヘッドフォンを買って以来、それは私にとって必要不可欠な存在になっている。さすがに職場には持って行かないが、旅行に行く時や公共交通機関に長く乗る時などは、かならず装着する。そうすると、快適さがまったく違うのだ。このことからも、自分が音に敏感になっているのだと改めて気付かされた。

 

私自身もまだ試行錯誤中だけど、少しずつ対策を考えている。耳栓を活用する、休憩中は静かな環境に身を置く、可能なら防音対策のある場所を選ぶなど、できることから試していくのが大事かもしれない。

 

 

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