卒論(Facharbeit)のテーマが決まったら、いよいよ本格的な調査が始まります。
「テーマは決まったけど、何から始めればいいのかわからない…」
「本って何冊くらい必要なの?」
「ドイツ語の専門書ってどうやって探すの?」
私も最初は手探りでした。
今回は、私がAusbildung中に卒論を書く際に行った文献探し・リサーチの進め方についてまとめます。
まずは学校の条件を確認する
テーマが決まったら、最初にやるべきことは学校の卒論ルールを確認することです。
学校によって、必要な文献数や引用方法などの決まりが違います。
例えば、
- 参考文献は最低何冊必要か
- インターネット資料は使用可能か
- ページ数の規定
などを確認しておきましょう。
私の学校では、卒論を書くために最低5冊の文献を使用する必要がありました。
ただ、実際に書き始めると「5冊あれば十分」というよりは、最初から少し多めに集めておいたほうが安心でした。
理由は、読み進めていくうちに
「この本は自分のテーマとは少し違った」
「思ったより引用できる部分が少ない」
「別の視点から書きたい」
ということがよくあるからです。
私は最終的にテーマに関連する本を10冊ほど準備しました。
文献の探し方
ドイツで保育士の専門書を探す場合、いくつか方法があります。
授業で使っている教科書を確認する
まず一番身近なのは、普段授業で使用している教科書です。
Ausbildungの授業で使っている本は、先生の選んだ専門性の高いものなので、卒論の参考文献として使える可能性が高いです。
まずは自分の手元にある本棚や授業資料をチェックしてみるのがおすすめです。
教科書のLiteraturverzeichnis(参考文献一覧)を見る
文献を探す時は、授業で使っている教科書の参考文献リストも意外と役立ちます。
教科書の中で、自分の卒論テーマに関係する説明が書かれている場合、その文章や理論は別の研究者の本や論文をもとに書かれていることが多いです。
その場合は、教科書の参考文献欄を確認して、元になっている文献を探してみましょう。
教科書に書かれている内容だけを引用するのではなく、可能であれば元の文献(一次資料)を確認して引用することで、より内容が豊富で信頼性のある卒論になります。
自分でゼロから本を探すよりも、すでに専門家が選んでいる参考文献リストを利用すると、効率よく質の良い文献を集めることができます。
幼児教育専門のサイト
文献探しでは、Kita-Fachtexteやnifbeのような幼児教育専門のサイトも役立ちます。特にKita-Fachtexteは専門家によるStudientexteが無料で公開されており、参考文献リストからさらに関連書籍を探すこともできます。オンラインの記事を読むだけで終わらせず、そこに掲載されているLiteratur(参考文献)をたどることで、卒論に使える専門書を効率よく見つけることができます。
https://www.kita-fachtexte.de/de/
https://nifbe.de/
教育大学(Pädagogische Hochschule)の図書館を利用する
私が一番活用したのは、教育大学の図書館でした。
保育・教育関係の専門書を探すなら、一般的な市立図書館よりも種類が豊富です。
教育大学の図書館は、受付で利用カードを作れば本を借りることができます。
ただし、注意点があります。
同じ地域のAusbildung生も卒論を書く時期になると一気に利用するため、人気の本は早い者勝ちです。
「後で借りればいいや」と思っていると、必要な本が全部貸し出し中…ということもあるので(経験済み)
テーマが決まったら、できるだけ早めに探し始めることをおすすめします。
学校の先生に相談する
意外とおすすめなのが、先生に直接聞くことです。
先生たちは毎年たくさんの学生の卒論を見ているため、
「このテーマならこの本が参考になる」
「この著者がおすすめ」
「以前の学生はこの文献を使っていた」
など、具体的なアドバイスをもらえることがあります。
特にテーマが少し特殊な場合は、自分だけで探すより先生に聞いたほうが早いです。
実習先に聞く
もしテーマが実習先と合うなら、実習先にもたくさん教育に関する本が置いてあるはずです。
意外な発見があるかもしれないので聞いてみましょう。
書店・オンラインショップで探す
もちろん書店やオンラインショップでも専門書を探せます。
オンラインでは、本のタイトルだけではなく、
- Thema(テーマ)
- Stichwort(キーワード)
- 著者名
で検索すると見つけやすいです。
おすすめのオンライン書店
- momox (中古本売買:ブックオフオンライン的な) https://www.momoxbooks.com/
- Verlag Bergmann https://www.verlag-modernes-lernen.de/
どんな本を何冊くらい集めた?
最終的に、私は卒論のテーマに関連する本を約10冊集めました。
主に利用したのは、
- 教育大学の図書館
- オンライン書店
です。
本のタイトルがテーマと合ってそうという理由で片っ端から借りたら、実は内容があまり参考にならなかったというケースが多かったので、まずはタイトルや目次を確認して、本当に使えそうな本だけ借りましょう。
本は買うべき?借りるべき?
個人的には、まずは借りることをおすすめします。
卒論を書いている時は、
「この本は絶対あとで使う!」
「保育士になってからも読むかも!」
と思って購入したくなることがあります。
でも、実際には卒論を書き終わった後、
「あれ?結局一回しか読まなかった…」
という本も多いです。
私も興味のあるテーマの本を何冊か購入しましたが、卒論終了後は本棚の肥やしになっています(笑)
もちろん、将来的にも使えそうな専門書や、自分が本当に興味を持った本は購入してもいいと思います。
ただ、卒論のためだけなら、まずは図書館で借りて必要な部分を使う方法がおすすめです。
良い文献の見分け方
なるべく新しい情報を利用するのは大事なことです。
そして古く、改訂されていない本というのは、良い本であり、今のところ代わりがない本という意味。
引用したい部分は早めに整理する
本を読んでいると、
「この文章、卒論で使えそう!」
と思う部分が必ず出てきます。
その時に後回しにすると、あとで探すのが本当に大変です。
私は、
- 引用したいページに付箋を貼る
- 本のタイトル・ページ数をメモする
という方法で整理していました。
特に大事なのは、ページ番号を必ず記録することです。
卒論を書く最後の段階で、
「この文章どの本の何ページだったっけ?」
となると、かなり時間を取られます。
まとめ:テーマ決定後は「読む」より「探す準備」が大切
卒論が決まると、すぐ文章を書き始めたくなるかもしれません。
でも最初に大切なのは、
- 学校のルール確認
- 必要な文献数を把握する
- 関連する本を多めに集める
- 図書館を早めに利用する
- 引用できそうな部分を整理する
ことです。
文献集めを丁寧にしておくと、その後の執筆がかなり楽になります。



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