前にも書いたことがあるけれど、ドイツに暮らしているとやっぱり時々思うのだ。
こっちの人は、どうやらある年齢を超えると「羞恥心」や「遠慮」といったものがどこかに消えてしまって、びっくりするほどダイレクトに物を言うようになる。
先日、友人のトーマスとうちのドイツ人と一緒にカフェに行ったときのこと。
「ここさ、この前うちの母親が訪ねて来た時に一緒に来たんだけど、カプチーノが全然コーヒーの味しなかったんだよね。そしたら母さん、店員さんに言ったんだよ。
『ねぇ、今日コーヒー薄くない?前はもっと美味しかったじゃない』って。」
……日本のお母さん世代だったら絶対心の中で我慢するやつ!
でもドイツのお母さんは店員さんに直接言っちゃうんだなぁ。
トーマスも頭を抱えて「正直さ、オーマイガー!何で言っちゃうの?!って感じだよね」と言っていた。(笑)
「ほんと年取るとそうなるんだよね。」ちなみに彼自身も生粋のドイツ人だが、とっても思いやりのある優しい人である。
思ったことをフィルターなしで口にするドイツ人のお年寄りたち。見ている方はちょっとハラハラするけれど、本人たちはいつもスッキリしているように見える。

バレーボールをしていても同じだ。
年配のプレーヤーたちは、仲間がミスをするとすぐに文句を言ったり、ついでにアドバイスまでしてきたりする。
いやいや、ここは趣味のチームスポーツなんだから、そんなに熱血にならなくても…と思うのだけど。
心の中ではつい「誰もそんなに期待してないから、もっと気楽にいこうよ」とつぶやいてしまう。
でも本音をストレートに言えて、後腐れなくスッキリしている彼らを見ていると――
ちょっと、うらやましいね。



コメント