先日の一時帰国でアシアナ航空を利用したせいか、私のスマホにそのニュースは突然表示された。

「これらは、新規顧客を開拓できている証拠」とあるが、本当にその通りだと思う。キムチが液体物扱いになることを知らない=国際線にあまり乗らない人 と推測できるためだろう。
そして驚いたのが、最後の一文だ。「キムチについて、安全性が保障されたものは、福祉施設に寄付されている。」
捨てるんじゃなくて、誰かが食べているのか!!!
おそらく、明らかに手作りに見えるものではなく、既製品であろう。「福祉施設」という文字になんとなく引っ掛かりを感じるものの…。
日本だと、捨ててしまうのは無駄だと分かっていても、結局後々面倒なことになった時のことを考えて、捨ててしまうのではないか。実際のところは知らないが。
韓国は、先日ちょろっとアシアナ航空を利用したのと、乗継で仁川空港に2時間ほど滞在しただけで、良く知らない。けど、コミュニケーションが簡単だとか、色々とフレキシブルだなと感じる場面をよく見た。始末するだけではなく、食べれそうなものは食べるんだと感心した。
そんなこんなで、タイトルを見た時は思わず笑ってしまったが、私も過去に羽田の保安検査で似たようなことをやらかしたことがある。
ドイツに渡ってから初めて一時帰国したその帰り、ドイツに戻る便に乗る前のことだ。
私は日本の食材をめいっぱい買い込み、重量オーバーでスーツケースに入りきらなかった味噌をどうしても諦めきれず、手荷物に入れた。しかも2パックも。
国際線の手荷物のルールなどまだよく知らなかった当時の私は味噌が液体物扱いされるとは思わず、保安検査であっさりと没収されてしまう。
係員の説明はわかりやすかった。
「容器に入れないと形を保てないものは、液体物扱いになります。」
なるほど理解した。
でもどうしても味噌をあきらめたくなかった私は、その味噌を預け荷物にすることは可能か聞いた。
すると、係員は「もう預け荷物の受付は終了してしまっているので、今からこの味噌を別送すると200€かかります。」と言った。
面倒ごとは頼むからやめてくれ…という係員の心の叫びを聞いた気がした。私自身も、もちろん味噌2パックに200€かける余裕などない。
諦めがついた。この味噌は残念だが、ここに置いていくしかないようだ。この味噌はどうなってしまうのだろう?捨てられてしまうのだろうか。だとしたら新しいのにもったいないな…と、味噌の行先を憂慮していたところ、係員が私に聞いてきた。
『まだお連れの方、保安検査場の近くにいらっしゃいますか?』
見送りに来ていた両親が、私の保安検査の状況を隙間から見ている。
います!と言うと、その係員は私の味噌2パックを抱え、私の両親のもとへ向かったではないか。
その様子を見た両親は大爆笑。味噌を受け取り、後々ちゃんと家で消費したらしい。
この話はその後3年経った今でも語り継がれ、毎度のように母は爆笑し、涙すら流している…。
キムチももちろん、容器に入らないと形を保持できないので液体扱いになる。
勝手を知っていればわかることなのだが、みんなが皆知っているわけではない。
韓国はキムチ、日本は味噌。
ご当地感が出てるな…と思った話。
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画像出典:https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=23960578&word=%E7%A9%BA%E6%B8%AF%E3%81%AE%E5%85%A5%E5%9B%BD%E5%AF%A9%E6%9F%BB%E5%A0%B4%E3%81%A7%E3%81%AE%E6%89%80%E6%8C%81%E5%93%81%E6%A4%9C%E6%9F%BB

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