はじめに|PIA-Ausbildungとは?
ドイツで保育士(Erzieher/in)を目指す方にとって、PIA-Ausbildung(実務統合型職業訓練)は実践的な学びを得られる人気のルートです。
この記事では、私自身が実際に応募した経験をもとに、必要な応募書類の内容と準備方法を詳しくご紹介します。
応募書類の全体像と提出タイミング
書類一覧(実際に送付したもの)
- 学校の申込書 / Anmeldeformular または Bewerbungsbogen
- 履歴書 / Lebenslauf
- 志望動機 / Anschreiben
- ドイツ語証明書 / Sprachzertifikat
- 学歴証明 / Anerkennung
- 添え状 / Brief
スケジュール感(例)
1月上旬:Anerkennung取得済み、ドイツ語証明準備
2月上旬:書類一式を郵送または持参
9月入学:合格通知後にB2証明など追加書類提出
必要な応募書類と作成のポイント
学校の申込書 / Anmeldeformular または Bewerbungsbogen
応募先の学校公式サイトからダウンロード。その多くがPDF形式です。
- ドイツ語で記入する
- 署名や日付の記載忘れに注意
履歴書 / Lebenslauf
- A4サイズ、スタイリッシュ&見やすさ重視
- 日本での職歴は要点を絞って記載
顔写真の注意点:
日本のような真面目な証明写真ではなく、自然な笑顔・落ち着いた服装でスタジオ撮影が望ましい。
例:予約の際に「保育士のAusbildung応募用の写真を」と伝えると、スタジオの人が当日着てくるべき服装のアドバイスをくれたりします。
おすすめ作成サイト:
Europass(公式)
入力するだけで高品質な履歴書が作成可能。特に語学スキル欄が分かりやすい。
志望動機 / Anschreiben
内容に含めたい要素:
- なぜ保育士を目指すのか
- 自分の強みとやる気
- 子どもと接して感じること
- 将来像と貢献意欲
書き方の構成例:
- はじめの挨拶(応募のきっかけ)
- 自分の経験や動機
- 応募先を選んだ理由
- 志望のまとめ+「よろしくお願いします」的な結び
補足: 色づかいなどは学校HPのデザインに合わせると印象アップ!あとは日本の志望動機のように、相手をリサーチしてへりくだった姿勢じゃない方がいい。ドイツでは対等な立場なので、堂々と自分のことを、簡潔に書く。
ドイツ語証明書 / Sprachzertifikat
- B1またはB2の合格証明書が一般的
- 原本ではなくBeglaubigte Kopie(認証コピー)を提出
まだ証明が出ていない場合:
「いつ取得予定か」「現在の語学レベル」を添え状で説明し、暫定的な成績などを送付しましょう。
知人はドイツ語証明書なしで応募し、仮合格をもらい、「〇月までにドイツ語B2証明書を提出してください。」と言われていた。
学歴証明 / Anerkennung
- 日本の卒業証明書・成績証明書をドイツでAnerkennungする
- 原本ではなくBeglaubigte Kopie(認証コピー)を提出
添え状 / Brief(Optionalだけど丁寧)
- 添付書類の一覧
- 応募の状況(実習先の有無など)
- 補足事項(例:語学証明が未取得である旨)
応募時の注意点とよくある質問
提出方法: 郵送が基本。一部メール対応の学校もある
提出期限: 学校によって異なるが、2〜3月がピーク
失敗しやすい点: 書類の不足・署名忘れ・写真不備など
おすすめの履歴書作成ツール
- Europass
- Canva(履歴書テンプレートあり)
- Lebenslauf.com(ドイツ語対応)
まとめ|逆算して余裕をもった準備を
PIA-Ausbildungの応募は書類の完成度とタイミングが鍵です。
とくにAnerkennungと語学証明は時間がかかるため、逆算して行動することが大切。
書類作成の際に頭に入れておくといいことは「読む相手のことを配慮する」こと。
募集を受ける学校側は、短時間に山ほどの書類に目を通す必要があります。
しっかりと準備をして、自分にも相手にも、スムーズな応募を目指しましょう。
役立つリンク集と参考サイト
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