で、結局PIA-Ausbildungって何?
<3年間学びながら働き、収入が発生するAusbildung>
ドイツで保育士になるためには、Ausbildungをする必要がある。種類は2つあり、Schulische-Ausbildung(学校型)とPIA-Ausbildung(実践統合型)。
学校型は、3年間学校で学び、4年目にAnerkennungsjahr(実習)をする。
PIAの方は、3年間、毎週3日間学校で学び、2日間実習する。
Vollzeit-(40時間) Teilzeit- (20時間)がある
Vollzeitは 授業・自習・それに実習先で働く時間合計で40時間/週で3年間。
Teilzeitは20時間で4年間。授業も実習も基本的に午前中だけなので、家庭を持っている人や、自分の時間が必要な人などに人気だ。
ドイツ語のレベルはどの程度必要?
国が定めるこの職種のAusbildungに最低限必要なレベルはB1だが、私の学校はB2を必要レベルとした。実際の学校生活ではB2以上が必要だと感じる。というのは、授業で専門用語がたくさん出てくるし、普段から文章を書かないといけないため。
もし公式B2合格証明書を持ってなくても、B2程度のドイツ語力を証明することができれば応募することはできる。その場合は「入学までにB2を取ってください」と言われることも。
学校ではどんなことを学ぶの?
・一年目の例
必須科目
- Berufliches Handeln fundieren(専門知識)
- Erziehung und Betreuung gestalten(教育的・心理的・社会学的基礎、教育施設設計)
- Bildung und Entwicklung fördern1~4 (芸術、スポーツ、音楽、言語、遊び、健康)
- Unterschiedlichkeit und Vielfalt leben(ドイツにおける教育環境)
- Zusammenarbeit gestalten und Qualität entwickeln(チームワーク)
- Recht(法律)
選択必須科目
- Musik/Rhythmik, Sport und Bewegungspädagogik, Forschen und Experimentieren oder andere fachliche Inhalte(音楽、リズム、スポーツ等)
- Religionspädagogik(宗教、道徳)
気になる宗教の授業だが、私の学校では自身の宗教に関係なくカトリック・プロテスタント・Ethikの中から選択できる。
Ethikというのは、ヨーロッパの道徳・哲学の授業。
私の通う学校では、Ausbildungと並行してFachhochschulreifeを取得できる。
Fachhochschulreifeとは、Realschulabschluss とAbiturの中間の学歴。
それに申し込んだ人は、3年間追加で数学・英語・ドイツ語の授業を受け、3年目に試験を受ける。
成績のつき方は?
成績の付け方は下記2つの組み合わせで決まる。組み合わせの割合は先生によって異なる。
ちなみに一番良い成績は1で、6が最低で不合格。
- schriftlich: (筆記試験や提出物の点数)
- Mündlich: (授業中の参加・挙手・発言・質問など)
クラス単位での授業
学校生活は、まるで高校生のようなスケジュールだ。担任の先生がいて、授業はいつもクラス単位、時間割通りに行われる。課目によって担当教師は違い、選択授業もある。
学級委員や生徒会長までいるし、学園祭、修学旅行や社会科見学的なものまである。
自分で用意するもの、支給されるもの
自分で用意するもの→文房具類
- ペン
- ノート
- ファイル
支給されるもの→文房具以外
- 教科書
- プリント類
- ノートパソコン(必要な人に無料で貸し出し)
自分で買いに行く必要があるものはファイルとノートくらいで、それ以外はほぼ全部のものが支給される。ドイツの教育制度は学生に負担が少ないようにできている。
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