Ausbildungで他の科目は捨ててもいいから、これだけは頑張るべし!なのが、このPraxisとEBG。
先日、全6回のPraxisbesuchを終えた私が解説し、経験からのヒントを挙げていきます。
私はバーデン・ビュルテンベルク州でAusbildungをしたので、他の州ではもしかしたら名称が違うかも。でも内容はどこの州も同じだと思うので、もし名称が違ったら内容から理解してもらえれば…。
Praxisbesuchとは
- 担任の先生が実習先に来て行う実習先試験のこと。
- Handlungsfelder(教科)はBHF
- 一年に2回、前期と後期に行われる。
- 毎回異なるテーマ
- Ausarbeitung提出がセット
- 45分間のテスト+45分間のReflexionsgesprächで構成
- Praxisbesuchから一週間以内に、Reflexionを提出する。
テーマ
基本的に1年生で基本形をやり2年3年と進化系に、つまり難しくなっていく。
Freispielbegleitung=自由遊び時間内での同行
Freispielleitung=自由遊び時間内での統率
pädagogisches Arrangement=説明が難しいのだけど、モノを机の上に置いて子どもがそれでどう遊ぶか観察するやつ。
gezielte Aktivität=目的を持ったアクティビティ(子どもに何かを学ばせる目的)
thematische Einheit=gezielte Aktivität の進化系、4本立て
Ausarbeitungとは
Ausarbeitungとは当日までに先生に提出する計画書のようなもので、観察記述・計画・狙いなどを詳細に記載した冊子で10ページ程度のもの。学校側から配布されるコンセプトに、何を記載すべきかしっかり明記してあるので、それをもとに書こう。
“子どもを観察していたら、こういう発見があって、これをしてよく遊んでいるので、このテーマをもとにこんなプロジェクトでこんな部分を遊びながら支援していきたいです。具体的には…”という感じ。
一番最初に書く時に、とても時間がかかると思う。だけどその基礎をその後のPraxisbesuchの時に使っていけるから、最初にしっかり書いておくと後が楽だ。
成績
45分間のReflexionsgesprächの最後に、45分間のテスト部分の成績を言い渡される。
後日先生がAusarbeitung+Reflexionの成績を付ける。
そこに更に、半期ごとに実習先から発行される評価も加味して、半期の成績が付く。
流れ
- 先生から試験日時を言い渡されたら、すぐに実習先に報告しよう。
- 実習先の同僚やAnleiterと話し合い、当日に使う部屋やテーマなどを決める。
- あとは準備し、ひたすら練習する。同時にAusarbeitungを書き進め、期限までに提出
- 前日、実習先すべての同僚にPraxisbeauchについて情報共有
- 当日、子どもの確保、場所の準備、Reflexion用の部屋の準備
- あとはもう覚悟くくってやるだけ!45分間勝負!
- Reflexionsgesprächで自分で気が付いた良かった点、改善点を述べ、アドバイスと成績をもらう。
- 後日Reflexionを提出し、終了。
アドバイス
- Praxisbesuchは完全に計画できるものじゃないので、フレキシブルにいれることが理想。プランBを作ったり、『そもそも計画通りにいかないもの』という心構えでいた方が楽。
- 当日何が起こるかわからないPraxisbesuchとは違って、Ausarbeitungは事前にいくらでも準備できるし時間もかけられる。つまり点数を稼ぎやすいから、しっかり書いた方がいい。もしPraxisbesuch当日にうまくいかなくて良い成績がもらえなくても、Ausarbeitungの成績で中和され救われることも。
- Reflexionsgesprächで、言われる前に自分で気が付くと評価がいい。
- 先生やAnleiterからのアドバイスを有難く、真摯に受け止める。→Reflexionにすべて書く。
- もし当日うまくいかなかったとしても、あーだこーだと屁理屈を並べるのは絶対だめ。学ぶ身としての心構えとして、不運はそれとして受け流し、失敗から得られるものを吸収する姿勢が評価される。
- 一年目のPraxisbesuchで、先生がどこを見ているのか、どこに評価の重きをおいているのか観察する。→後々良い成績を取りに行くために分析する
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