プレゼンキター!
私はAusbildungの3年間で、パワーポイントを使った大掛かりなプレゼンテーションを3回経験した。ドイツのプレゼンテーションは、予想以上にガチンコだった。
この経験をもとに、ドイツでのプレゼンテーションで良い成績を取るための注意点を解説していこうと思う。
そもそもAusbildungでのプレゼンテーションとは…
パワーポイントを使う
ドイツの生徒たちは、おそらくパワポを使ったプレゼンを義務教育で経験しているので、デザインや操作にかなり慣れている。
ハンドアウト(内容をまとめたもの)を提出する
ハンドアウトとは、プレゼンの内容を簡潔にまとめた紙のこと。これを一緒に提出することが求められる。
1人、ペア、グループで行う
プレゼンは個人で行うこともあれば、グループやペアで行うこともある。
プレゼンはテストの代わりとして成績がつけられる
プレゼンも立派な評価対象。しっかり準備して臨む必要がある。
最初に条件をよく確認する
プレゼンの前に、以下の条件を必ず確認しておこう。
提出期限
パワーポイントとハンドアウトの提出期限は通常、クラスで統一されている。プレゼンの日にちは個別に割り当てられることが多い。
提出方法
提出方法(印刷物で提出するか、メールで送るか)や、パワーポイントのスライドの枚数、必要な部数など、細かい内容が書かれたプリントが先生から渡されるので、必ず確認しよう。
制限時間
制限時間を守ることは非常に大事。時間をオーバーしないようにしっかりと確認しよう。
特に気を付けるべき点(評価に大きく関係する)
これらの基本的なポイントを守れば、内容がいくらか不完全でも、そこそこ良い成績がもらえるはず。逆に、これを守らないと、内容が完璧でも評価が厳しくなる。
パワーポイントの内容は、絶対に多すぎないように!
プレゼンを発表する際、授業中に他の生徒の発表も聞くことになるが、実はこれがかなり大変。聴く方も大変で、評価している先生たちもかなり疲れていることが多い。だから、内容が多すぎると聴くのがしんどくなり、評価が低くなる。
パワーポイントのスライドに載せる内容は、なるべく簡潔に。文字が多い、内容が膨大であると、聴いている方が疲れてしまう。もし内容が多すぎると感じたら、本当に必要な部分だけを厳選して話すようにしよう。
写真やイラストを使い、文字は最小限に。視覚的に分かりやすくすることが大切だ。
原稿はなるべく読まない
プレゼンは「いかに相手に聞きやすく伝えるか」が非常に重要。
理想的なのは、内容をしっかり頭に入れて前を向き、聴いている相手と目を合わせて話すこと。スラスラと話せば、内容も頭に入りやすい。
どうしても難しければ、カードに要点をまとめたものを手に持ちながら、基本的には前を向いて話し、必要に応じてカードを参考にする方法もOK。ただし、カードを見すぎて話が途切れたり、時間を取られるのはNG。
原稿を丸読みすると、聴く方が退屈してしまい、成績に響く。
自分に与えられた時間を絶対守る
ドイツのプレゼンテーションでは、制限時間内に終わらせることが非常に重要。時間を守ることで、評価が大きく変わる。
次の人が待っていることを考慮し、しっかりと時間内に収めるようにしましょう。1〜2分のオーバーは許容されることがあるが、それ以上は減点対象となる。
準備しておくと良いこと
時間が押してしまった時のために、短縮バージョンを準備しておくと便利。
もしプレゼン中に時間が足りなくなった時、どこを省いても大丈夫か、重要な部分だけを話せるようにしておくと安心だ。
見落としがちな点
プレゼンする教室のパソコン設定を確認する
ドイツではLinuxが普及しているため、使用するパソコンの設定が異なることがある。予期せぬトラブルを防ぐために、事前にチェックしておこう。
提出物にすべて名前を入れる
提出する資料には必ず名前、クラス、ページ番号を記入。先生が複数のクラスを担当しているため、提出物が整理される助けになる。
プレゼンを聞く立場の時に気をつけること
- プレゼン中はしっかり聴くこと(または聴くフリをする)
- プレゼン中にスマホをいじったり、他のことをしたりするのはNG。集中して聴くことが基本だ。
- プレゼン中に席を立ったり、飲食は控える
- 遅刻してきたらプレゼンが終わるまで外で待つ
プレゼンに遅刻した場合、教室に入るタイミングを考え、終わるまで外で待つのがマナー。もしどうしても入りたい場合は、静かに席に着き、ジャケットを脱いだりしないようにする。
おわりに
私がこの3年間で一番感じたのは「内容を全部伝えたい!という思いから、ビッシリと書いてあるパワポを使って時間制限を長く過ぎたプレゼンをするよりも、内容をだいぶ省略して大事な部分だけを余白の中に置いたシンプルなパワポに、聞きやすい話し方で時間内に終わらせる方がよっぽど成績がいい。」ということだ。
多いより少ない方がいい。
あとおすすめなのは、発表の順番を早めにもらい、早く済ませて気を楽にすること。
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