昨日、職場のクリスマスパーティのプログラムの中に、Schrottwichtelnなるものがあった。
Schrottとは、ドイツ語でがらくた(厳密に言うと鉄くず)、Wichtelnはプレゼント交換の意味。
いくら相当とか、条件的なものが何も記載されていなかったので、Schrottwichteln初心者の私はプチパニック!Youtubeなどで情報を集めた。
ルール
- 買わない。家にある不要なものを贈る
- 壊れていないもの、極端に汚れていたりしないもの
- もらいもので自分がいらないものなど
- 面白いものだとより良い
- きれいに包む
実際どんなガラクタがプレゼントとして包まれていたのか、以下紹介しよう。
一体どんなものが包まれていた?
古本
古くて紙が少し茶色くなっている本。
貯金箱・花瓶
セラミックで出来た大きくて重たいカエルの形の貯金箱。出品者の同僚によると、もらいものらしい。これは確かに使わないと場所を取るなぁ~。
食器類
圧倒的に多かったのが、皿やマグカップなどの食器類だった。
キッチン雑貨
お弁当カップと楊枝のセット。
野菜を刻む道具や、パンを入れる布製の袋、ゆで卵を入れる容器なんかもあった。
ウケ系
一番笑いを誘ったのはこちら。生理用シリコンカップ!
出品者はある実習生の子で、彼女は過去にこれを販売している会社でバイトをしていたらしい。
これが男性の同僚や、妊婦の同僚などに当たりそうになり、面白かった。
その他
- ミュラーのクーポン券付カタログ
- キャンドルとキャンドル立て
- お菓子の空き缶
私が当てたプレゼント(がらくた)は?
古いビアマグとチョコのサンタだった。ドイツらしい、ミュンヘンの模様が付いている。
でもよく見るとなぜか、側面に『MÖET』のロゴが。シャンパン…?
袋もだいぶくたびれていて、インクの染みなどが付いていた。他のプレゼントも、結構くたびれた包み紙が使われていたものもいくつかあった。一貫しているなぁ~。
私が包んだもの
経験がなく、勝手がわからなすぎた私。どのくらいのお古具合まで許されるのか?かなり日本人的感覚で考えてしまい、結局失礼のないよう、少ないより多めに、古いより新しいものを‥と、全部新品で揃えてしまった。
- とある日本の会社のロゴ入りメモパッド
- 同じロゴ入りキーチェーン
- 同じロゴ入りミニノート
- 設計者用定規
- ミニ盆栽用の鉢
終わった感想→入れすぎた。なんなら定規だけで良かった。でも受け取った同僚はティナ(ギリシャ人の私が好きな同僚)で、彼女は結構喜んでいた。息子君が日本ファンらしいので、息子君にでもあげてくれれば良いかなぁ。
感想
このSchrottwichteln、ドイツではよくあるクリスマスのイベント事らしい。
家にあるいらないものでも、他の誰かには価値があるものかもしれない。いらないものを手放すことで、スペースが生まれて一石二鳥!というサステイナブルな考えから、最近は人気が出ているらしい。
日本人的感覚でいくと、誰かにお古やガラクタなんかを贈る経験がないので、かなり戸惑った。『こんなものを贈って失礼じゃないだろうか?』『少なすぎ?多すぎ?』とか色々考えてしまいがちだけど、大丈夫。ドイツやこちらのヨーロッパではフリーマーケットが毎週末開催されているように、お古が巡り巡る文化なのだ。
あと重要なのは、『誰も期待していないし、自分も期待しない』こと。これを頭に入れておくことで、プレゼントを選ぶ時のストレスが減る。
自分のいらないもの(プレゼント)が当たった人が気に入ってくれれば万々歳だし、気に入らなければその人が次のSchrottwichtelnに包むだろう。
勝手が分かれば、かなり手軽で面白いものだ。あと、こっちならではの考え方だな~と思った。
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