以前、PIA-Ausbildungの紹介記事で学校型は収入がないと書いたのだが、実はそれは古い情報で、今は色々と違うらしい。過去の自分の記事を大幅に訂正します、、!
学校型Ausbildungも”収入”はある!
実は、学校型のErzieher-Ausbildungをする人はBAföGという奨学金制度に申込むことが可能で、それにより毎月決まった額をもらうことができる。通常BAföGは貸与型のため返済義務があるものの、保育士のAusbildungをしている人には給付型として付与されるので、返済義務がない。
7年ほど前からこの制度は始まり、当初の受給額は月300€ほどだったが、2020年9月から現在のように、毎月700~895€ほどの支給額に引き上げられた。金額は家計に関係ない。(ちなみに配偶者や子どもがいる場合、一人につき200€程追加で支給される。一人親の場合も追加で150€支給される。)
BAföGはドイツ人のための法律なので、外国人には適用されない=私たちはお金をもらえないと聞いた。良く調べてみると、もらえる条件があるようだ。
それは、市に住居届けを出ていて、それまで最低15カ月間ドイツに滞在していること。
学校型Ausbildungも”実習先で働く日”はある!
学校型Ausbildungが基本4年制で、そのうち3年勉強し最後の1年実習なのは以前お伝えした通り。
ここについての新しい情報は、最終学歴によっては勉強を1年短縮することができるということと、3年間のうち毎週の実習はあるということ。ちなみに1年目は一週間のうち2日、2年目は1日実習先で働くそうだ。実習先テストももちろんある。
学校型Ausbildungも学費はない。
PIAと同様、学費を払う必要もない。支出はなくて、収入はある。PIAと同じじゃん!
学校型とPIAの違いは?
細かいことは置いといて、学校型とPIAの違いはあまりないじゃないか。
強いて言えば‥
- 学校休暇中に実習先で働くか働かないか
- 毎月の収入額200~300€の差
- 短期集中型、長期じっくり型
ゆとりをもって学びたいのであれば、学校型がおすすめ。とにかく早く終わらせて自立したいという方は、PIAがおすすめ。
これをもし最初から知っていたら、どっちのAusbildungを選択した?
それでも私はPIAを選択していたと思いたい。というのも、クラスメイト達はまだ若いけど、仕事をしているから社会人の面もあって、結構しっかりしている。
学校型の生徒と合同の授業があるので何となくわかるのは、学校型の生徒はまだ皆若くて、だいぶ学生感がある。たぶん17歳くらいだと思うので、学生感があるのは当たり前。でも30過ぎの私からしたら、付き合いやすいのはもちろん前者の方だ。
一週間のうち3日間も日中一緒に過ごす仲間だから、個人的には大事なポイントだ。
『保育士の学校型Ausbildungの生徒が、給付型奨学金を約890€毎月もらえて、実習もそこそこある。』これを一体どれだけの人が認知しているだろう?ドイツ人の中でもそこまで正確に認知されていないのは、ドイツあるあるかもしれない。
一般的に、ドイツには色々と便利な制度やシステムが世情に合わせてフレキシブルに変化していくのにもかかわらず、それを利用するべき人々が知らないというケースが多い。知る機会がない、わかりずらいなど‥。
周りに聞いたりネットで調べるのもいいけど、本当に確実なのは【学校か職業相談所に問い合わせる事】だと改めて感じた。
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