しまなみ海道を自転車で走る――それは一度はやってみたいと思いつつ、少しハードルが高い気がしていた。
まして冬。寒さや風、服装はどうしたらいいのか?初心者の私でも完走できるのか?そんな不安を抱えながらも、「この時期ならではの景色を見てみたい!」という気持ちに背中を押されて、ついに挑戦することに。
この記事では、私が実際に走ったルートや時間、冬ならではの注意点やおすすめの服装まで、初心者目線でリアルな体験をお届けします。
これから挑戦してみたいと思っている方の参考になれば幸いです!
はじめに
• クリスマスにしまなみ海道サイクリングを選んだ理由
私(著者)は現在ドイツ在住。年末年始にドイツ人パートナーとその母と一緒に一時帰国する際の、スポーティなドイツ人も楽しめるアクティビティを探していたら、しまなみ海道サイクリングにたどり着いた。そして旅行の日程を調整して組み込んだ結果、たまたまクリスマスになった。
• サイクリング前の準備(自転車・宿泊予約)
今回、事前に電動アシスト付き自転車の予約と生口島で宿泊所の予約をしておいた。
電動アシスト自転車は『しまなみレンタルサイクリング』で事前予約。
宿泊はBooking.comで生口島の『Onzo』を利用。2か月前の予約でスムーズに取れ、オフシーズンのため価格もリーズナブルに予約できた。
• 私(著者)の体力はどんなもん?
中高の部活で限界まで鍛えられたので、アラサーだが体力はある方だと思う。現在ドイツで毎日自転車で5分の職場に通っている。スポーツジムはさぼりがちで、サイクリングはあまりしない。
しまなみ海道の魅力とクリスマスの特別感
• 幸運なことに晴天!美しい景色と海風の心地よさ
ものすごい晴天だった。日差しがぽかぽか暖かい。風は色んな方から吹いたり止んだりしていたけど、どちらかというと穏やかで、気持ちよく走れた。
この時の気温はこんな感じ:
12月23日 平均気温6.5度 最高10.9度 最低0.9度
12月24日 平均気温8.0度 最高11.3度 最低3.6度
これくらい低い気温の方が、汗をかかなくていい。多分あと数度気温が高かったら、自転車を漕ぐと汗をかいて、休憩している間に体が冷えたかもしれない。
ただ、日が落ちた後は急激に冷えるので注意。ドイツに引けを取らないくらい寒かった…。
• オフシーズンならではの空き具合
私たちが自転車を借りる時に、もう一人外国人観光客が借りていた。それ以外は道中、サイクラーとすれ違うことは少なく、立ち寄ったカフェも貸し切り状態でとても過ごしやすかった。
車の交通量も少なかったので、より安全かも?!
サイクリングの旅路とペース
• 出発からゴールまでのルート
一日目
12:00 尾道港レンタサイクルを出発
12:20 丸富青果選果場 到着(10分休憩)
13:15 SEABRIDGE 到着(50分休憩)
14:50 因島田熊町 到着(15分休憩)
16:00 宿泊所の『Onzo』に到着
計27km 3時間
ペースは速い方だったが、日暮れ前に目的地に到着できたので良かった。
二日目
8:00 宿泊所の『Onzo』出発
9:30 道の駅多々羅しまなみ公園 到着(自転車のバッテリー交換・30分休憩)
10:30 大山祇神社 到着(1時間休憩)
13:00 道の駅 伯方S・Cパーク 到着(20分休憩)
14:30 道の駅 よしうみいきいき館 到着(45分休憩)
16:00 今治駅前サイクリングターミナル 到着(自転車返却)
計45km 4時間半
私たちが走ったルートは、こちらのしまなみレンタサイクリングリンクの地図上青いライン、『上級者コース』+大山祇神社 となる。https://shimanami-cycle.or.jp/rental/course
• 立ち寄ったスポット
▼因島:渚の交番『SEABRIDGE』→『海を眺めながら絶品スイーツを楽しめる素敵なカフェ!』
生口島:しおかぜ商店街 焼肉屋さん、銭湯、バーおち→『地元の人とも交流でき、特にバーではバーテンダーさんから地元の面白い話を聞けた。』
大三島:たたら道の駅→『新鮮なレモンやみかんが並ぶローカル市場』
大山祇神社→『荘厳だけど、柔らかい雰囲気の由緒ある神社』
▼今治市:道の駅よしうみいきいき館→『来島海峡大橋を眺めながらの休憩が最高!』
冬のサイクリングのポイントと注意点
• 寒さ対策や服装の工夫
服装は冷たい風対策に重点を置けば、その他は普通の服装で問題なかったと感じた。
ネックウォーマーは必須。天気がいいと日差しがまぶしいので、サングラスは推奨だ。
手袋を忘れて少し焦ったが、実際には必要なかった。
私の服装はというと、下はヒートテックレギンスに薄手のパンツ、上は肌着と通気性の良く暖かいトップスに、ユニクロのブロテックパーカで丁度良かった。
• 冬だからこその利点と難しさ
冬の晴天は最高だ。大して汗もかかずに颯爽と風を切って走れる。
快適なサイクリングのコツとしては、日が出ている間に目的地に着くこと。日が落ちると急激に寒くなり、それで風の強い橋の上を走るのはかなりしんどいそうだ。道中で出会ったカナダ在住のドイツ人サイクラーがそう言っていたので、寒さはきっと想像以上。
ただ、冬のみかんやレモンの景色が最高で、冬ならではの魅力もたくさんあった。
あとは年末年始に近づくとカフェやお店などがすでにお休みに入っている所も多かったので注意。(特に大三島)
サイクリングを終えての感想
• 実際、いけた?
一言で言えば、全然いけた!私の体力と電動アシスト付き自転車がぴったり合い、ちょうど良いペース・距離で楽しむことができた。もし普通の自転車だったら、絶対に無理だっただろう。
実際、道中で会ったドイツ人サイクラーは普通の自転車で挑戦していて、けっこうキツいと言っていた。というのも、『E-Bikeは2日間連続で借りられない』とサイトに書いてあったので断念したとのこと。それは確かにそうだが、電動アシスト自転車なら連続2日間のレンタルが可能なので、これは要注意のポイントだ。
86キロを2日間かけて走り、両日とも終わりに近づくと太ももが筋肉痛に。特に伯方島は道がデコボコしていたので、お尻にも少し痛みを感じた。
• 67歳のドイツ人義母も、なんとか完走
少し早いペースで走ったので、後半はヒーヒー言いながらも見事にゴール。体重の影響でバッテリーの減りが早く、さらにお尻にあざができるハプニングも(笑)。初めての経験だったので、休憩が少なかったのが申し訳なかったが、よく頑張りました!しばらくはサイクリングはいいとのこと。
まとめと次回への期待
• ドイツ人パートナー『またやりたい!』
幸い天気にも恵まれて、最高のサイクリング体験をできた私たち。
一時帰国を終えてドイツに戻ってきた今、色んなところを観光した中でも、しまなみ海道サイクリングが特に楽しかったなぁと、思い出に強く残っている。
次回も同じように冬にサイクリングしたいし、今回寄ったところに再び赴きたい。
3日間くらいかけて、景色や地元の雰囲気をもっとゆっくり楽しみながらサイクリングしたい。寄れなかったスポットや、時間の関係で慌ただしかった場所にも、余裕を持って行ければ嬉しいなぁ。
そして今回、尾道→今治ルートを選択して良かったのではと思っている。というのも、ラストに大物の来島海峡大橋を渡って、達成感を味わえたからである。
しまなみ海道クリスマスサイクリング、予想を遥かに超える楽しさでした!
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今回お世話になった施設
尾道 しまなみレンタルサイクリング:https://shimanami-cycle.or.jp/rental/rental
因島 渚の交番『SEABRIDGE』:https://sea-bridge.jp/
生口島 Bed & Cafe Onzo :https://www.onzo-setoda.com/
しおまち商店街:https://shiomachi-shotengai.jp/
大三島 多々羅しまなみ公園:https://imabari-shimanami.jp/tatara/
大山祇神社:https://oomishimagu.jp/
今治市 道の駅よしうみいきいき館:https://imabari-shimanami.jp/ikiiki/
今治駅前レンタサイクル:https://www.city.imabari.ehime.jp/kanko/spot/?a=22
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▼たわわになったみかん
▼路上の青い線をたどれば、尾道⇔今治に着く!
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