先日、子どもたちにソウルフル・ワールドを見せてみたところ、大好評だった。
ネットにはよく「テーマが大人向け」などと書かれているのを目にするが、子どもも十分楽しめる映画だった。ディズニーを侮ることなかれ。
観たのは6歳~10歳から成る20人程のグループで、アフリカ・ヨーロッパ・アラブの家系の子たち。

私の予想:劇中音楽はジャズミュージックだし、大人にこそ刺さるテーマ。子どもたちが飽きずに最後まで楽しめるだろうか??
私たち教諭陣は、映画がつまらなくて部屋を出たい子どもがいた時のために、隣の教室に一人待機して「飽きたり、見たくなかったら隣のクラスに来ていいよ。」と皆に事前に伝えた。→結果、一人も席を外さず映画に熱中した。
上映中、気持ちが入って前のめりになりながらリアクションをしている子どもたち。尺は101分と短くない。時間の関係で二日に分けて観たのだが、飽きやすい子どもたちにとっても50分はあっという間だった。
上映後、1,2年生たちの反応は「楽しかった♪」という感じ。ちょっと大人になりつつある3,4年生には特に何か刺さったようで、心にジーンときている感じに見受けられた。静かに、パラパラと拍手が起きた。

ー私が考察する、子どもたちが楽しんだポイントー
※以下、映画の内容に深く触れているのでご注意
・ジョーの演奏するジャズピアノが素敵すぎる。
→子どもたちから「オーハーーー!!」という感嘆の声
・ジョーがソウルの容姿になって、宇宙空間のような所に落ちていくシーン
→テクノっぽいというか、なんかカッコイイ。
・死後の世界のジェリーたちの、ネオンでできている人達。
→子どもたちの世代の好みの色使いや雰囲気を上手くついている。
・自分の好きな事、きらめきを探しているシーン
→いろんな趣味・仕事がでてくる。
・笑い・ピンチ・ハプニング・アクション
→22番は子どもたちからしてもテンポが良くておもしろく、魅力的。
・アフリカ系、アラブ系の登場人物
→床屋のデズが仕上げたジョーの髪型に、アラブ系の子どもたちが大興奮。
→デズが獣医になる夢を諦めて美容師になったけど、今が幸せだと語るシーンにジーン。
→22番が床屋で語って、みんなが真剣に耳を傾けているシーン、素敵。
ディズニーのすごさを改めて見せつけられた感じがした。
特に良かったのは、アフリカ系の主人公や多種多様な人種が出てきたこと。今までのディズニー映画にはあまりなかったせいか、それがそれぞれの子どもたちを惹きつけたのは一目瞭然だった。
子どもたちが映画の後に拍手をするなんて初めて見たもんだから、こっちがちょっと感動してしまった。子どもたちは確実に大人の階段を上っているのだ。ジャズミュージックという、おそらく子どもたちにはまだ馴染みのない音楽も、良い物は心に響き伝わる。
人生はシンプルで、些細な喜びや発見、それの連続であり、人は皆すでに十分である。というこの映画が発するメッセージが、どんな形でも少しは子どもたちに届いたと思う。
#ソウルフル・ワールド #SOUL #小学生 #楽しめる #ディズニー #ドイツ #6歳 #7歳 #8歳 #9歳 #10歳 #学童 #子ども
コメント