先週から学校と実習が始まっている。
相変わらずやることは多くて今から恐々としているのだが、なぜだか心がすごく軽い。
現時点で何かの締め切りに追われているとかではないので、その点でも心が楽なのかもしれないけど、多分一番大きいのは『実習先の担当クラスが変わったこと』だ。
実習先の担当クラスなんて、自分の生活を取り巻く環境の中ではほんの小さな一部にすぎない。それに生きていればストレスの原因に感じるようなことはいくつもある。
ただ、そのクラスが変わっただけで自分のプライベートや、基本的な気分までも以前のようにポジティブに戻ってきたことを実感しているから驚いた。
実はこの2年、実習先で『仕事が楽しい』と感じたことはほとんどなかった。
BFDだった頃は、子どもと一緒にいる時間が楽しかった。だからこのAusbildungをすることに決めたのに‥。
2年前、私がAusbildungを始めた時に日記に書いた覚えがある、『新しく担当になった1年生のクラスはかなり手ごわい』と。子どもたちはいわゆる、言うことを聞かない子たちだった。あれから2年経った現在も彼らは結局いい方向に変わることは無く、そのカオス度はどんどん増していき、今では実習先で一番最悪なクラスと同僚から避けられるほどになってしまっている。
ひどかったのは子どもだけじゃなくて同僚もだった。
このクラスで過ごすたった一週間のうち2日が、自分の心をどんどん蝕んでいたこと、自分の今の生活の一番大きなストレスであることに、クラスを変えてからやっと気づいたのである。
そんなにストレスなんだったら、なぜもっと早くクラスを変えなかったの?と聞かれるだろう。
理由は3つ。これが今回の記事で伝えたかったこと。
- 子どもたちとの信頼関係
- Ausbildungのタスクは信頼関係がある子どもとの方がやりやすい
- 自分がもっと頑張れば状況を変えられるかもと思った
1番が一番厄介だ。なにしろ人間の気持ちの部分が関わってくるから。骨が折れる子どもたちだけど、情があるから『この子たちには自分が必要‥』などと思ってしまうのだ。
扱いにくい子たちとはいえど、可愛い時もあるし、一緒に過ごしてきただけの信頼関係はあった。特にクラスの数人の子どもたちが私に特に懐いていて、『カピバラが一番の先生だよ!』とよく言ってくれた(笑)
それに私たちは学校でこう学ぶ “子どもたちには、自分の面倒を見てくれる決まった大人が必要で、家ではそれが両親や家族、学校ではそれが担任の先生や学童教諭。その存在は子どもたちにとってかけがえがなく、それがないと子どもたちは不安定になる‥”
そうすれば、それなりの責任を感じるのが普通だろう。
でも!私は間違っていた。自分を必要以上犠牲にしてまでやることはこの世にない。自分がいなければ他の同僚が代わりをやる、それだけだ。
それにその状況がうまくいっていないなら、何かを変えなきゃいけないということ。
2番のAusbildungのタスクとは主に実習先訪問テストのこと。これは成績にもかかわるし絶対に成功させたいので、そのためにも担当クラスの子どもとの関係性が不可欠だと思っていた。
ただ私は気が付いた。今まで4回実習先テストをしたけど、うちのクラスの子どもたちとやったことは一度もないということに。なぜなら言うことを聞かないから‥。
3つ目。このクラスがひどいのは一部自分のせいでもあるのではないか?と、子どもたちを正してあげられないことに少しばかり責任を感じていたこと。自分の力不足だと思っていたこと。
残念ながら、その責任感や期待はまったくの見当違いだった。
なぜなら私はまだ実習生の身であり一人前ではないから責任はないし、それに一週間に2日しか一緒にいないのだ。私に変えられることなんてない。それに早く気付くべきだった。
1年目が終わった時に、すでに疲労困憊している私を見て、何人もの同僚が私に言った。『そんなに無理することないよ!まだ実習生なんだし‥。来年からクラス変えられるように事務所に言ったら??』
周りはよく見えているのだなあ。ここで素直にそうするべきだったと思う。でも当時は既に書いた理由のために『もう少し頑張るよ。』と言ってしまったのだ。
今年の五月に精神的に参ってしまい、2週間のお休みをもらった後、再び実習先に行った時に気づいた。私のストレスの原因はこのクラスで過ごす時間だと。
わかったすぐに上司に伝えてからは早かった。何となく、上司たちは『やっとカピバラからそう言ってくれた』という雰囲気だった。
どのクラスに行きたい?どの同僚と一緒に働きたい?と、私に希望まで聞いてくれ、すぐにクラスを変えるための手配に入ってくれた。
自分に余裕がまったくないと、本来与えてあげるものも与えてあげられなくなってしまうものだ。
夏休み前までは、『この仕事は自分には向いてないのかも‥』というネガティブな考えまで頭をよぎりだしていた。
でも今は、再び子どもたちと楽しい時間を過ごせている。ストレス要因がなくなったことで、以前のように本領を発揮できるようになったのだ。
何かうまくいっていない時は、たまに思い切った変更も必要だったりする。
個人的な話が長くなってしまったけど、これでどうにかAusbildung3年目最終年、乗り切れそうな気がしてきた!!
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