ドイツのPIA-Ausbildungでは、Tandembesuch(タンデム訪問)という実習見学の機会がある。
これは、1年次に1回、2年次に1回、クラスメイトとペアになり、お互いの実習先を1日ずつ見学し合うというものだ。
当時は特に深く考えず、適当に誰かとペアを組んだが、今振り返るともう少し考えて決めてもよかったと思う。
そこで今回は、Tandembesuchをより有意義に活用するためのポイントを書いていこうと思う。
Tandembesuchの目的
Tandembesuchの目的は、視野を広げること。
普段は自分の実習先の環境しか知らないが、この機会に別のKita(幼稚園・保育園)やKrippe(乳児保育施設)などを見学できるのが大きなメリットだ。
見学する側の時は、基本的に「お客さん」感覚でOK。ただし、ただ座って見ているだけではもったいないので、積極的に見て回り、職員や子どもたちと関わるのがおすすめ。
逆に、自分の実習先にクラスメイトを迎える側になると、色々と説明したり案内したりする必要があるので、少し大変かもしれない。
Tandembesuchは必須ではないが、やっておくべき?
このプログラムは「卒業試験を受けるのに必須タスク」には含まれないため、やらなくても問題はない。
正直、他の課題や実習で忙しい時期に「面倒くさいな」と思うかもしれないが、個人的にはぜひやってみることをおすすめする。
なぜなら、他の実習先を見学できる機会は滅多にないからだ。
普段、自分の実習先しか知らないと、「他の施設ではどうやって保育をしているのか?」がわからないままになってしまう。
Tandembesuchを活用すれば、施設ごとの違いや特色を肌で感じられるし、将来的に働きたい職場を考える上でも参考になる。
さらに、fremdpraktikum(2年目の課外実習)をどこでやるか考えるきっかけにもなる。
「ここ、結構いいな!」と思えたら、夏の実習先として選ぶのもアリだ。
私が実際に訪問した場所
1年目
訪問先:Kita(幼稚園・保育園)
運営元(Träger):JHW(Jugendhilfswerk)
場所:フライブルク市内
2年目
訪問先:Krippe(乳児保育施設)
運営元(Träger):プライベート運営
場所:フライブルク市外
それぞれの施設の違いを直接見ることで、本当にいろいろな発見があった。
Tandembesuchを有意義にするコツ
- ペア選びを慎重に!
→ できれば、普段からクラスメイトの発言内容などから、「この人の実習先良さそうだな」と、発言からうかがえる実習先の様子があるだろう。自分が興味のある施設で実習しているクラスメイトと組むと、より有意義になる。
2. 「お客さん」になりすぎない
→ クラスメイトの邪魔にならない範囲で、積極的に子どもと関わったり、保育士に質問したりすると学びが増える。
3. 将来の可能性を意識する
→ 「ここでfremdpraktikumをやるのはアリかも?」という視点で見学すると、次の実習の選択肢が広がる。
まとめ
Tandembesuchは、忙しい中でちょっと面倒に感じることもあるが、他の施設を見学できる貴重なチャンス。
「何か新しい発見があるかも?」という気持ちで臨むと、意外と刺激的な体験になる。
これから参加する人は、ぜひ計画的にペアを選び、これらのことを頭の隅に入れつつ楽しんでほしい!
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