今日、興味深い話をクラスメイトから聞いたのでここで共有したいと思う。
私のクラスメイトであるアレックスは、教会系(カトリックかプロテスタント)の実習先で働いている。彼女はAusbildung卒業後、今の実習先に就職することを希望しているのだが、問題が発生した。
彼女は子どもの頃、洗礼の儀式を受けなかった。洗礼の儀式を受けていない人間は、教会系の厳しい幼稚園では正式採用してもらえないらしい。
園に通う子どもたちの宗教観は何でもいい。でも、そこで働く保育士は洗礼していないといけないのだそうだ。これはAGG、いわゆる労働法にも引っ掛かるし、今のご時世かなり批判的に見られるテーマである。
ひどいのが、彼女の幼稚園は常にとんでもない人出不足で、100人の子どもを7人の保育士と数人の実習生やBFDで見ているらしい。(ちょっと待て、私の実習先は150人の子どもを約30人の主力教諭+30人の実習生/BFD で見ているぞ?)
そして今のご時世、洗礼の儀式を受けていない人がかなり多いのだそう。人材は欲しいのに、応募してくる人たちのそういった理由で採用したくても採用できないという、どうにも苦しい状況に陥っているらしい。
自身が実習先と同じ宗教を持っていても、そうじゃなくても、Azubiとして実習するのは問題ない。でも、その後せっかく続けて働きたいのに、そんな洗礼を理由に主力教諭として働けないだなんて、悲しい。
アレックス曰く、実習先もそれをかなり深刻な問題として捉えていて、コンセプトを一変して、今後は洗礼していない人も採用できるよう、準備を進めているらしい。だからこのままスムーズにいけば、彼女は今の実習先で働けるようになるだろう。
声を大にして言いたいのは、教育の現場は常に人出不足だ。それはどこでも同じだが、それでも差がある。そして極度の人出不足はAusbildungで勉強中の私たちにとっては好ましくない。なぜなら私たちのことがいつも後回しになってしまうから。
極度の人出不足で、幼稚園を閉めないといけない所もあった。そんな場合は、他を探さないといけない。アレックス、そんな実習先でよくこの3年間頑張ったなあ…。
それに教会系の実習先や学校は、かなり伝統を重んじる傾向にある。LGBTQとかも許されないと聞いた。(今のご時世にまじか)
私の実習先を運営している団体はプライベートで、そこがかなりオープンだから、運営団体によってだいぶ雰囲気が違ってくるんだなぁと思った。
同時に、私は伝統を重んじず、個人とその違いを尊重する今の実習先にいれて良かったと心から思う。
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