私は現在、フルタイムではなく70%の契約で働いている。
学童保育では子どもと接する時間が限られるため、フルタイム勤務の場合は事務仕事もこなさなければならない。しかし、私は事務仕事をしたくないし、70%の勤務で十分、むしろそれくらいが限度だと感じている。この働き方が自分にはちょうどいい。
ドイツの職場では労働時間の管理が厳格で、私たちの契約では、3月31日までに残業時間をゼロにする必要がある。そのため、今月は多くの同僚が「働きたいのに働けない」という状況に陥っていた。
私自身も14時間の残業があったため、遅めに出勤したり、早めに退勤したりして時間調整を行った。金曜日は特に子どもの数が少ないため、13時に出勤して14時に退勤することも。まさかの1時間勤務! それでも結構疲れる。なぜなら、14時までは子どもたちがフルで揃っており、短時間でも全力で対応しなければならないからだ。
「残業はしないでほしい」と何度も言われ、働きすぎると最終的に仕事ができなくなるという状況が生まれる。これが良いのか悪いのかは一概には言えないが、「とりあえず残業しておこう」という日本的な考え方とは大きく異なる。
ちなみに、私の職場の出勤・退勤管理はアプリで行う。仕事関係の用事を時間外に行う場合は、必ずアプリで出勤記録をつける。例えば、仕事で使うものを買いに行く際、スーパーに入る時点でアプリを起動し、レジでお会計を済ませるまでが「仕事時間」として記録される。1分たりとも「自分の時間を贈らない」主義は私だけではない。
この徹底した労働時間管理のおかげで、ドイツではワークライフバランスが取りやすい。休暇も長く、仕事が終われば完全にオフモードになる人が多い。定時になればすぐ帰る。みんなの帰る速さ、すごいんだよ。3分後には誰もいない!
さらに、勤務時間外にメールや電話は来ない。仕事終わりには「おつかれさまでした」の代わりに「Schönen Feierabend!」と挨拶をする。「素敵な仕事終わりを!」という意味で、仕事とプライベートの切り替えを象徴するフレーズだ。
職場の人間関係もフラットで、上司と部下の距離が近い。日本のような「飲みニケーション」はほとんどなく、プライベートが尊重される文化がある。
また、ドイツでは「できる範囲でやる」という考え方が浸透しており、日本のように「残業してまでも完璧にやる」ことは求められない。
とはいえ、新一年生の担任ということもあり、私の仕事量はかなり多い。そのため、ある程度は残業を認めてもらっているが、それでも「ここまでやりたい」と思う時間には到底足りない。しかし、ドイツでは「時間が足りないならやらなくていい」が通用する環境なので、その点は気楽ではある。
この働き方を通して実感するのは、限られた時間の中で効率的に働くことの重要性だ。労働時間が決まっているからこそ、その中で最大限のパフォーマンスを発揮する意識が根付いている。こうした文化の違いを日々感じる。
とはいえ、仕事をしたいのにできないのも、なかなかもどかしいもの。労働時間の管理が徹底されているがゆえに起こる、ちょっとしたジレンマを感じた1週間だった。
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記事とは何の関係もないトップ画像は、職場にあったティーパック。
この「シナモン&プラム」はクリスマスを連想させる味と香りで、先週急に寒くなった日に、校庭で同僚たちと一緒に飲んだ。
子どもたちが次々と来ては香りを嗅いで「これ大~好き!」「いい匂い~!一生かいでられる…」
確かに良い香りだよな。私もクリスマス系のお茶はクセが強いのは好まないが、これは好きだ。
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