入学した時は驚いた!学校生活は日本の高校生のようだ。クラス単位ですべて動き、時間割があり、授業によって部屋を移動し、課目によって先生が変わる‥。
日本との授業の大きな違いは、体験型の授業と生徒の発言の多さ、発言も成績のうちに入ること。
※今回の記事は私の通う学校の例です。
授業は週に3日
PIA-Ausbildungは一週間に2日実習先で働き、3日学校で勉強する。
1年目:月・火・水
2年目:水・木・金
3年目:月・火・金
週に3日しか学校に行かないので、時間割はけっこうパンパンに詰まっている。
1時間目は7:55から45分間で、ほぼすべての科目が2時間繋げて合計90分の授業。
それが日によって一日約2~4コマある。
授業方法
教室に必ずビーマーが付いていて、先生は教材(プリント・ネット記事・動画・教科書など)をビーマーで映し出し、説明する。
本当に重要でテストに出るような内容の時は、先生は黒板に直接書き込み、私たち生徒もノートに取ることがあるけど、授業中ずっとノートを取るような、一方通行な授業はまずない。
プリントは毎授業で配られる。
体験型:グループワーク、隣の人と意見交換、プレゼンなど
日本とドイツの大きな違いは、毎授業にグループワークがあること。
教科書
私の学校の場合は、入学初日に10冊ほどの教科書が貸し出された。3年間借りて、学校を卒業する時に返却するシステムだ。ドイツの学校では、基本的に教科書は学校の持ち物なので、個人的な書き込みなどはしてはいけない。
教科書はあまり使う機会がなく、授業に持ってくる必要がある場合は事前に先生から連絡がくる。(重たいから毎回持ってこなくていいのは有難い~)
基本的に家に置いてきぼりの教科書たちだが、テスト勉強や復習にはとても役立つ。
私が参考にしているのは、この保育士の専門知識の教科書、左の赤とオレンジの2冊。
「Erzieherinnen + Erzieher Band 1,2 / Cornelsen」
どんな本か気になる人はこちらからどうぞ:
個人のノートの取り方
アナログ式とデジタル式の好みに分かれる。
私はアナログ派。ペンで書かないと頭に入らないという昔の人間‥。もらったプリントを教科ごとに保管し、ペンで書き込み、蛍光ペンでマークする。
デジタル派の人達はipadを使う。配られたプリントを専用アプリでスキャンし、教科ごとに保管し、書き込む。うちのクラスの割合は半々といった感じだ。
若い子ほどipadを使う傾向にある。ipad派によると、その方が集中できる・プリントなどの教材を教科ごとに整理するのが簡単・荷物が少なくて済む などのメリットがあるらしい。
うまく利用できれば、ipadはかなり便利だと思う。
口頭成績
挙手発言は成績のうちに入る。大体は筆記試験の成績5割、口頭成績5割といった評価が多いが、これは先生によって異なってくる。
ちなみに私はどうしても挙手発言が苦手で、1年目は口頭成績にかなり足を引っ張られた。
現在は挙手発言は諦め(笑)、でも先生の印象に少しでも残るため、いつも教室の一番前の席に座っている。
生徒の発言
先生は授業中にたくさん質問を投げかけてくるので、発言する機会がたくさんある。ドイツの授業はとにかくアクティブだ。
発言は、なにも自分が確信のある時だけでなく、自分が理解できてるか不安な時に確認するために質問してもいいし、テーマに関連する実習先での経験話でもいい。
ソーシャルメディアの活用
私の通う学校はソーシャルメディアを大いに活用している。
時間割の確認はアプリで随時可能、先生とのコミュニケーションは専用のメッセンジャーアプリがあり、それでチャットできる。オンラインサーバーに教科ごとのフォルダがあり、先生によっては教材を随時アップロードしてくれる人もいる。ただ、授業の録画などは一切ない。
コロナ禍はZoomでの授業が行われていたそうだが、私は2021年9月入学以降、Zoomでの授業は経験していない。
おわりに
少しでもPIA-Ausbildungの授業の雰囲気が伝わっただろうか。
他の学校はどうなのかわからないが、最終的に全国共通の国家試験を受けるという共通点があるので、さほど大した差はないのかなと思っている。
誰かの参考になれば嬉しい。
#ドイツ #保育士 #Ausbildung #PIA #授業 #日本との違い #方法
コメント