【フライブルク】4~5時間待ちのつもりで外国人局に乗り込んだのに、ガラガラで1時間以内に手続きが完了した理由は…?

日記

先日、仕事ビザの申し込み最終段階である指紋認証と顔写真の受け渡しのため、外国人局に行ってきた。

フライブルクの外国人局は常に混雑しているにもかかわらず、ネット予約ができず、現地で番号をもらい、順番が来るまで待つしかないという非常にアナログなシステムだ。

行ったことがある人なら想像がつくだろうが、通常は到着してから帰るまでに4~5時間はかかる。仕事をしている身としては、行くタイミングを慎重に計らなければならない。そのため、上司とカレンダーをにらめっこし、仕事に支障が出にくい比較的ゆとりのある日を選んで訪れることにした。

 

外国人局が開く朝の7:30少し過ぎに到着して驚いた。建物の前に誰も待っていないのだ。

私はてっきり、建物の前に受付のための長い行列があり、受付番号をもらうまでに1時間近くかかると想定していたので、「あれ?」と戸惑った。さらに中に入ると、行列どころか待合室すらガラガラ。受付に直接通され、その場で番号を受け取った。また珍しいことに、受付の人が機嫌良さそうな雰囲気で、話しかけてくるではないか。「今日はすごく人が少ないね」

私はまず、ご機嫌な受付に驚きつつも、「私も驚いたよ…なんでこんなに少ないの?」と聞くと、彼女は肩をすくめて「多分、VAGがストライキしてるからだと思う」とのこと。

VAGはフライブルクの公共交通機関で、今日はバスとトラムがストライキで運休している。自転車で来たため、まったく気づかなかった。

 

 

「23番」と書かれた紙を受け取り待合室に向かうと、そこには5~6人しかいない。

スクリーンを見ると、すでに16番が呼ばれていた。通常なら、番号が進むペースはかなり遅い。しかし今日は、「ピコーン、ピコーン」と立て続けに番号が呼ばれる。

パスポート、顔写真、現在のビザを手元に用意しながら待っていると、新しく入ってきた誰もが「え? なんでこんなに人が少ないの?」と私とまったく同じ反応をしながら受付へ向かっていくのを横目に笑いそうになった。

そして、わずか10分後には自分の番が回ってきた。案内兼セキュリティの係員も、今日はなぜかとても親しみやすい。

窓口は現在工事中とのことで、ずっと奥に入った通路の先にある、各職員のデスクが並ぶオフィスのようなスペースに案内された。

私が一式を提出すると、担当者はA4の紙に私の顔写真を貼り、サインを要求する。PDFかなにかでスキャンして、「旅の予定はありますか?」と尋ねてきた。

「いいえ」と答えると、「それならVorläufige Bescheinigung(仮ビザ証明書)を今渡せます。仕事に必要ですよね?」と言われた。

Vorläufige Bescheinigungは、正式なビザが発行されるまでの証明書で、ビザと同じ効力を持つ。

「とはいえ、もうずっと仕事してるけど…」と思いつつ、念のため受け取った。

「3~4週間後にビザができたら手紙が届くので、また受け取りに来てください」とのことで、一連の手続きは終了。

 

外国人局を出たのは、到着からわずか40分後だった。

あっけにとられた。

私にとって外国人局に行くことは、過去の経験から完全に自分の中でトラウマ化していて、ドイツで最も避けたいことの一つである。時間はかかる、毎回訳の分からないことを言われ、口調は強く、嫌な思い出しか生まれない場所だった。そんなだから、今回はようやく重い腰を上げて来たのに、まさかこんなにスムーズに終わるとは。

おそらく、何も知らずに公共交通機関のストライキと重なったことが幸運だったのと、その時期にフライブルクで風邪が流行していたことも影響していたのだろう。

ストライキは通常2日前ほどに発表されるため、計画的に外国人局に行くタイミングを合わせるのは難しい。しかし、これだけのメリットがあるのなら、これから外国人局を訪れる予定がある人は、このことを頭の片隅に置いておくといいかもしれない。

 

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