ドイツのテレビではもちろん、ドイツ人選手の試合を中心に放送される。なので、日本代表の試合をすべて見れるわけではないのが、海外在住だということを今一度実感させられる瞬間でもある。
今回日本の男子バレーが運よく（？）対戦相手がドイツだったので、ドイツ在住の私もテレビで観戦することができた。
1セット目から2セット目中盤にかけて、日本がミスの連続で点を与えまくってた場面では
『このまま日本がドイツに”いいこと”をし続けてくれると…』
ドイツの実況は西田選手をかなり気に入ったみたいで『西田こそ美しい最強の日本のエース』と称していた。確かに彼、外国人うけよさそうだもんなぁ。なんかこう、感情をちゃんと表に出せるところがいい。あとわかりやすいガッツがあって、あふれ出す感情がすべて自分に向いている感じがスマートだと私は感じた。
『ちなみに、西田の奥さんは日本代表の女子チームにいるんですよ』と、ちゃっかりと情報も流していた。
それを聞いたうちのドイツ人『えっ、本当なの？！夫婦で日本代表ってすごいね！』
あと、リベロの山本選手が後ろに飛んでったボールを追いかけて拾った時の超ファインプレーが出た時は、拍手喝さい大賞賛の嵐だった。『Yamamoto spielt unheimlich gut!!（山本は気味が悪いくらい上手だ！！）』この皮肉っぽい感じはドイツ独特？だけど、実際かなり褒めている。
試合中に観客席が映る場面で、日本人観戦者が多く映る中、ドイツ人観戦者がそこまで映らない気がした。多分パリまでバレー男子の応援に行くドイツ人は日本人に比べて少ないのだろう。近いのに…。
するとうちのドイツ人が『会場で観戦してるフランス人は全員日本を応援してるだろうね。』と言っていた。笑
確かに、ドイツ人とフランス人はあまり仲がいいとは言えないからな。日本と韓国みたいな感じ。
ドイツの実況がドイツに加担する感じではなく、中立な立場でコメントしていたのが印象的だった。
ドイツが大事な場面でサーブミスをしたときなんか結構いら立ってたし…『Das gibt’s doch nicht!!!（それはありえないでしょ！！！）』とか言って。
そしてベスト８イタリア戦は、ストリームだったので実況なしだったが、観ることができた。
素晴らしいゲームだった！日本とイタリア、両者に力いっぱいの拍手を贈りたい。
お互い点を取られても『今のプレーは相手を賞賛。次のために切り替えよう』というプレーばかりだった。実際ブラン監督もそんなジェスチャーを何度もしていたし…。
イタリア人選手も勝って泣いている人いたし、よっぽどうれしい勝ちだったのだろう。
バレー男子日本代表チームは胸を張って日本に帰ってほしいと思うと同時に、これを機に海外でプレーする選手が増えることを願う。
途中でハイキュー！のアニメのテーマソングが流れて、その直後にイタリアがサーブミスをしたとうちのドイツ人に言ったら『ハイキュー攻撃～！！』と言ってて笑った。
ちなみに、観客席にいたバカ殿みたいな白塗りの人、すごかった。あの人に勇気づけられた人多いんじゃないかな…。一人であれをする度胸、態度に応援の気持ちが表れていた。
日本代表女子の試合、仕事だったりドイツのストリームになくて、1試合も観れなかった残念。
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