日本からフライブルクに来たばかりの頃は、水質の違いに驚いたなぁ。
日本から持ってきた緑茶のティーバックでお茶を入れても、何か美味しくないし、色も若干変になる。その時に通っていた語学学校でこのことを話したら、ドイツの水が不味い(私は日本の東京から来たにもかかわらず…!)と間違えて伝わってしまった。すると複数のヨーロッパ至上主義系の人たちから「ここの水はとてもキレイ、マズいなんてありえない!」と反論された。もちろん、カルキの話だということは伝えたのだが、大陸によって軟水があることすら知らない人がいる事に軽い衝撃を受けた。
そんなわけで、最初の方は、生活水が硬水だとちょっときついな…と思ったりもした。カルキ質に慣れていない私の体が飲みたがらないのだ。水を飲むことを心がけようとしても、なんだか進まない。コップに入れて一口ゴクリ、二口目…ちょっとパウゼ。という感じで、こりゃどうしたもんかと考えた。何なら結構なストレスだったように思う。
一年後くらいに観念してブリタを購入。(友人のカタリーナもブリタを使っていた。ブルガリアの水はもっと美味しいらしい笑)正直ブリタは最高だった。フィルターを通した水は全然マシで、これなら飲める、という程度にろ過されている。お米を炊く時に、ブリタの水で炊くと仕上がりがつやつやしてて全然違ったので、やっぱりろ過の効果があるんだなと感じた。
ブリタを買うまでに一年かかったのは、ケチっていたからだ。でもあのストレスとコスパを手に取って考えると、もっと早く買って全然良かった、もはやここに来た時点で買うべきだったとすら思っている。
そんなこんなでその後2年くらいは、毎日ブリタにお世話になっていた。だが今年のある日突然、うちの水道から赤茶色の水が出てきた!なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ!!!!
この写真はサビじゃなく、ホルンダーシロップ。笑
原因はおそらく、水道管のサビ。私たちの住む家は築およそ80年くらいで、まぁまぁ古い。水道管はおそらく家が建った時から交換されていないので、80年選手。こうした衛生面で、ドイツ人でも水道水を飲みたがらない人がたくさんいる。
あまりそういうことを気にしない私たちでも、水道から出てきたあの茶色い水を見てしまうと、水道水を使う気も失せるものだ。これってブリタ通せばサビもろ過されるのだろうか?諦めて水を買うにしても、今までスーパーとかで買った水、どれも微妙だったんだよなぁ。。。
そんな時、近所の行きつけのレストランで水を注文した時に出てきたのが、これ。
『ブラックフォレスト スティル』瓶入りだった。この水が、ウソみたいに飲みやすい。
写真は公式ホームページよりお借りしました。
気になったので公式ホームページから成分を見てみてびっくり。硬度を表す°dHの値が、まさかの1.5だった。(ドイツでは14°dH以降から硬水とされていて、バーデン・ビュルテンベルク州の平均値は11.7°dH。ベルリンとかデュッセルドルフは16とかだと聞いた)
これはもう、【ドイツの中では軟水】どころか、【日本の水と比べても軟水】と言えるのではなかろうか!?
この水が近所のスーパーで買えるとわかってから、私たちの生活において飲み水はこれ一本になった。色々手間もあるが、水は健康に大事なので代えられない。この水と出会ってから、水を飲む喜びをまた感じられるようになった…と言ったら大げさに聞こえるかもしれないけど、ホントに水をよく飲むようになった。
多分どこのスーパーにも置いていると思うので、観光で来た方でも、短期滞在する方でも、ぜひ試してみてほしい。
ちょっとファンドを戻しに行くのがめんどくさくなると、すぐこうやってペットボトルが部屋の隅にたまっちゃうだなぁ。
硬度以外の成分はこの通り。
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