【Wertschätzung】私なりの子どもに対する愛情表現のうちのひとつは、ちゃんと話すこと。

日記

今週の月曜日、14時。うちのクラスの子どもたち全員の顔をまとめて見れる最後のチャンスであろう瞬間に私は時間をもらった。

『実はね、みんなに言っておきたいことがあるの。新学期からのことね。本当に残念なんだけど多分、かなり高い確率で私はこのグループに残れない。理由はFachkraft不足で、そこまで子どもの数が多くないグループは1人のFachkraftで見ないといけないことになったこと。うちのグループはそこまで人数多くないから、私はこのグループを出て、1年生担当になるかもらしい。私は言ったんだよ、ここのクラスにどうしても残りたいって。でも多分無理だと言われちゃったんだ。私はこのクラスが大好きだったよ。新学期始まってみんなが驚かないように、一応言っておくね。』

 

ショックな顔で目を見開き手を口に当てて私の話を聞く子、すでに悲しそうな顔をしている子。

想像通り、その後は子どもたちからの大ブーイング。

『じゃあFachkraftやめて、もう一回Azubiになったらうちのクラスに留まれる?』

『デモをする!事務所に押しかけて、カピバラをうちのクラスに留めてくださいってお願いして、はいって言うまで後をつけつづける!』

笑った。子どもたち可愛いでしょ?

 

子どもたちにとって、自分のBezugsperson(担任の先生や学童保育士、実習生などの自分の世話をしてくれる人、または自分がその人を必要とする人)がその日にいるかいないかというのは、結構大きな問題。子どもたちのオリエンテーションの助けになるよう、自分についてわかっている少し先の情報は、少なくともクラスの子どもにはお知らせするようにしている。

だから6月7月、実習先で過ごす時間が多い中、たまに学校に行かなきゃいけない日(実習先に行かない日)がある場合は、事前に子どもたちに伝えるようにした。

『今週の金曜日、学校に行かなきゃいけないから私いないからね。』

いつも、理由もちゃんと言うようにしている。

子どもが、自分のことを真剣に考えてくれてるんだなと感じることが大切だと、個人的には思っている。

 

最近、数人の子どもたちが、なんだか曇った顔つきで私のもとへ来た。

彼らは私が去年までいたグループの子だ。

『ねえ、ぼくカピバラのクラスに行きたいよ。クラス変えたい。』

私は理由を聞いてみた。すると…

『うちのクラスはとにかくカオスでうるさい。あと、うちの先生はぼくたちのことそんなに大して考えてないんだ。』

みたいなことを言っていた。なるほどなぁ、と少し考えさせられた。

 

 

もちろん人によって違うけど、私を含め同僚たちは、おおまかに分けてこの2つのタイプのモチベーションに分かれる。

  1. 子どものことを真剣に考えている人
  2. 子どもの世話は仕事と割り切っている人

この両者は、メリットとデメリットがある。

子どものことを真剣に考えている人のデメリットは、仕事のことをプライベートに持ち込みがち(プライベートの時間にも仕事を思い出したりとか)で、本人の心が休まらないことがある。

逆にメリットは、仕事に対して責任感があるのでもちろんクオリティも高いし、子供たちの満足度も高い。

仕事と割り切っている人は、プライベートを大事にし、仕事から帰るとすべて忘れる。だからプライベートを楽しんでいて、月曜日に仕事に来たらすっきりとした顔をしている人が多い。

デメリットは、あまり子どもたちからの信頼が得られない可能性があること。さっきの子どもが言っていたように。このへんはうまくやらないといけない。

 

ちなみにわたしは、結構1寄りだと思う。子どもたちのことは全員をちゃんと見たいと思っているし、仕事から帰ってきた後に、頭の中をプライベートと切り替えるのが難しい時がある。特に一日が長かった日なんか、その日のハイライトが延々と流れている。

理想は両者の中間だけど、仕事に対するモチベーションというのは自分の性格が大きくかかわってくるから、簡単に違う方に変えられるということもないのだ。いや、でも意識して中間に持っていかないと、仕事もプライベートもうまくいかなくなってしまうかもな。

 

個人的な観点だけど、このほかにもいくつか私が子供と接するうえで大切にしていることを記事にしていけたらと思っている。

 

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