私はつくづく、このAusbildungの期間、先に何が起きるか知らずにやってきてしまった。
常に【今】に精一杯で、先のことなんて考えたくもなかったし、最後までやり遂げられるのかもわからなった、というのもある。
EBGの卒業筆記試験では、1~3年の間に学んだほぼすべてのテーマが出題範囲となる。
EBGは重要かつ内容も濃く結構複雑な科目なのに、履修時間が他の割かしどうでもいいような科目(ドイツ語や英語、Ethikとか‥)と同じかほんの少しだけ多いくらいだった。特に私のクラスはいつも午後に授業があったので、あまり頭に入りにくい時間帯だったのは本当に残念だった。
最初からこの科目の重要さを知っていたら、もう少し自分自身で工夫できたかもしれないな~と思ってしまう。
今の私が、これからPIAをする人たちに言えることは‥
- 内容が大学の心理学科で学ぶようなセオリーとか、結構複雑なものもあるから、授業だけで理解できなくても当然。学ぶ時間を確保する。ここだけは怠けず、自分が納得できるまで勉強しよう。
- 常に実習先でのアウトプットを心がける。自分の周りで起こっていることと、インプットした内容をつなぎ合わせて、自分なりに解釈することが大事。
- 他の科目と試験の週がかぶって優先順位をつけないといけない場合は、絶対にEBGを優先すべき。
- テスト勉強用にテーマを簡単にまとめたものを作ることをルーティーン化すれば、私のように卒業試験の直前に慌ててまとめ直したりする必要もない。
そういえば、ここで辞書について新しい動きがあった。担当の先生によると、今回学校は用意してくれないらしい。ちぇっ。
書き込みがあってはいけないのと、試験開始前に試験監督に確認させてね、と念押しされた。
私の辞書は日本から持ってきたもの。ずっと前ドイツ語を勉強していた時に使っていたのでマーカーでところどころ下線をひいている。下線は書き込みにカウントされないのか不安だったので先生に見せると『これは大丈夫。書き込みとは判断されない。』とのことだったので、どうやら当日はその辞書を使うことになりそうだ。
勉強をしていると、異常にお腹がすく。
休憩を兼ねて、街中に行こう。散歩しつつ、路面電車に乗りつつ、予約したカフェのtgtgデザート袋を迎えに行く。
ふと道端で、知っている曲がリコーダーで聴こえてきた。誰かが窓を開けて、天空の城ラピュタの【君をのせて】を練習していた。
カフェでtgtgの受け取り画面を見せると、冷蔵庫からほいっと出された包み紙を受け取る。中はチョコレート味のエクレア2本と、カスタードクリームとパイ生地が層になっているケーキだった。
地味な見た目に反してどちらもとても美味しかった。体が砂糖を喜んでいた。
試験の話に戻るけど、学校から試験対策でもらった配布物の中で、『今更?!』と思ったものがある。それは【出題のされ方に対する答え方】一覧。
ドイツの筆記試験ではすべてが記述式だと以前言ったが、質問の仕方がめちゃくちゃ色々ある。それによって、答え方が大分変わってくる。
例えば『Stellen Sie…da 』と設問にあれば、言いたいことに対して重要な部分を比較的端的に、決まったフォームで回答する。
『Erläutern Sie…』と設問にあれば、言いたいことをかなり詳しく説明する。一般的な情報、セオリー、例文などを引き合いにし、とにかく自分がどこまで理解しているのか書き連ねる。
これは卒業試験だけに限らず、全ての科目での筆記試験はこういう風に質問されてきた。今まで何となくやってきていたけど‥
質問の仕方はここにあるだけで22個。本当はもっとたくさんある。でもこのリストあると助かるな…
『いやいや!これは3年目の卒業直前にもらうものではなく、1年目の一番最初のテストの前にもらうべきものじゃないんか?!』と思わざるをえなかった。
今の私が、これからPIAをする人たちに言えることは‥パート2
- Operatoren(質問の仕方、それに対する答え方)は、一番最初に理解しておいて損はない。
試験は1週間を切っている。
自分が出来る範囲で復習し、自分の出来る範囲でベストを尽くすだけ。こんな余裕のある考え方は、1~2年目は出来なかった。いつもより頻繁にフィットネスジムに行ったり、料理したり…気分転換をたくさん間に挟んでいるから、結構なストレス環境中の割には調子がいい。
天気や気温の変化がまだ激しいから、体調管理には気を付けつつ、明日は試験前最後の授業だ!
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