【日記】卒業試験その1が終わった。まさかの凡ミスで自己嫌悪だけど、頑張った、よな…。

Ausbildung

昨日、2024年5月8日の朝9時から、保育士のAusbildung卒業試験その1である、EBGの筆記試験が行われた。

問題は州(文科省的な)から試験当日の朝に学校に届く。担任の先生は問題を確認して、『Das ist machbar(いけるよ)』と言った。

 

試験は9時から13時までの4時間。問題が2種類あり、異なるテーマが出題される。問題を読んで、自分が得意な方を選んでどちらか一つの問題を解く。

EBGで勉強した3年分のテーマの中から、毎年ランダムに組み合わされて出題される内容は、今年はこんな感じだった。

 

問題1

  • Erzieherische Grundhaltungen(教育の基礎)
  • Psychologische Grundhaltungen: Menschliches Verhalten und Erleben in seiner Entwicklung verstehen (発達心理学・学習心理学)
  • Sexualpädagogik(性教育)

問題2

  • Erzieherische Grundhaltungen(教育の基礎)
  • Eingewöhnung(慣らし保育)
  • Gruppenpädagogik(グループ教育)

 

これが問題用紙の一番上に書いてある。

問題をよく読んでね!と、先生もみんなも言っていた。いやいや問題は読むでしょ、当たり前じゃんと思っていたのに、まさかやまさか、いざ本番に上記のテーマだけ確認し、設問を読み忘れるというミスをしてしまったのである。

今自分で書いていて不思議に思うが、どこからどう見ても問題2のテーマの方が簡単だ。なのに私は【慣らし保育】の文字を見て、あームリ!と反射的に問題1に気が行って、出題テーマだけ確認し、設問をよく読まずに、問題1に取り掛かってしまったのだった。

 

まず例文が2枚ちょっとあって、通して読んで内容を理解するだけで30分かかった。

そして問題を解いていって、中盤に【発達理論】について出題されているのに気が付いた。ちょっと待って、聞いてない。過去に勉強したこととはいえ、試験中のこれはさすがにパニックを起す。頭が真っ白になって、何も書けなかった。(後から確認したら、自分の凡ミス2だった。Psychologische Grundhaltungen: Menschliches Verhalten und Erleben in seiner Entwicklung verstehen のテーマの中に確かに発達理論が入っているのだが、私はそれをなぜかずっと見逃していて、テスト前に勉強しなかったのだ‥)

しかも発達理論についての問題の配点がかなり高く、60点中の10点だった。

試験ももう2時間経過したところで、今から問題2に変更したいと思っても時間が足りない。最悪だ…。慣らし保育の文字を見ただけでそれを避けてしまった自分に、設問をよく読まなかった自分に腹が立ったけど、とにかく今は問題を出来る限り解かなきゃ。

ちなみに4時間あるから、途中で席で休憩するとか、何かを食べるつもりだったのに、それどころじゃなくてずっと問題にかかりきりだった。でもやっぱり4時間集中は続かないし、途中からなんかもう、どうでもいいような気すらしてきた。

明らかに難しい問題1の方を、別にテーマに強い自信があるわけでもないのに選択し、大きな配点の問題がさっぱり書けず、本当に散々だった。

試験が終わった後はもう、誰とも話したくなかった。

 

 

正直こんな恥ずかしいミスしたのは私だけだろうと思っていたのだが、後でクラスメイトのジョージア人の子と話した時に彼女も私と全く同じミスをしていたことが発覚。もちろん彼女もかなりの自己嫌悪に陥っていた。(『3年間の集大成がコレってすごく腹立たしい!!』)

 

それで少し安心したと同時に気が付いたのは、やっぱり、私たちは母国語者ではない。だからその点でもちろんハンデがある。今まで何十回も筆記テストをしてきたし、言葉のハンデだなんて何を今さら‥と、私はその点についてはなにも気にしていなかった。だが、普段とは違う大がかりな試験では、いつも以上に慎重にいかなければいけないのだ。

 

聞いた感じだと、他の生徒たちで問題1と2を選択したのは4:6くらいの割合だった。多くは問題を読んで、問題2の方が明らかに簡単だと気づいて選択した人、もしくは問題1の方に自信があった、そんな感じだった。

 

成績は15日に言い渡される。いい成績は見込めないけど、最後まで色々と勉強になる、いい経験だったと思おう。

自分の凡ミスには確かに腹が立ったけど、同時に自分のことをたくさん褒めてあげたい。

 

 

昨日はそれから夜に親友たちと私のお気に入りのレストランでご飯を食べ、その後お気に入りのバーでカクテルを飲みながら彼が慰めてくれた。

バーテンダーさんと少し仲良くなり、卒業試験のことやAusbildungのことについて話すとまさか、カクテルを2杯ご馳走してくれたのである。嬉しかった。

その後打ち上げをしているクラスメイトの集まりに合流し、少しだけ一緒に飲んだ。うちの彼は初めて私のクラスメイトと知り合ったのだが、『カピバラのクラスメイト、めちゃくちゃ若いね…』と言っていた。『でしょ?!あの子たちの中で私は3年間過ごしたんだよ!!笑』

帰り際にもう一軒、近所のバーで飲んで帰ろうと、フラっと入ると、友人がいたので一緒にビールを一杯飲んだ。

 

ストレスフルな午前中と比べてとても楽しい夜になって、うちの彼には感謝している。

おかげで今日は二日酔い…。

 

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