【要注意】小学生に映画『コララインとボタンの魔女』を見せたら一部の子どもがトラウマになり親から苦情をもらい大変だった話

ドイツの学童保育

あれは数年前の秋休み学童の時。ハロウィーンの時期だったので、すこし不気味な子供向け映画をみんなで観ることになった。

同僚が選んだのは『コララインとボタンの魔女』。ドイツでは対象年齢6歳以上で、一応れっきとした子供向け映画である。うちの小学校の子たちは一番若い子で6歳なので、全員対象年齢はクリアしていたことになる。

けど、大事なのは対象年齢じゃなくて内容なのだと、後々思い知る羽目になった…。

 

 

コララインは一人っ子で、両親と一緒に新しい家に引っ越してきた。両親は仕事に忙しく、コララインは毎日家で退屈していた。そんなさなか、家のとあるドアからパラレルワールドへ行き来できることを発見する。

そのパラレルワールドは、コララインが望んだ世界だった。現実世界とまったく同じ家にいるのは、遊び相手になってくれるお父さん、毎日美味しい料理を作ってくれるお母さん。ただひとつ、その世界にいる人の目がボタンだという以外はー。

お父さんお母さんの目がボタンで、コララインもそっちの世界に永住するために、目をボタンにする選択を迫られる。ここが子どもたちが一番恐怖に感じたポイントだと思う。

 

 

すべての子どもがトラウマになったのではないが、特に感情が豊かな子、繊細な子、子どもらしい子どもには残念ながら刺さってしまったようだ。

確かに私ですら、目をボタンにするか迫られるところはなんだか気味悪く感じたもんな…。

映画を見た翌日、何人かの子どもが『昨日の夜コララインを思い出して寝れなかった』的なことを言っていて、あーあ…と思っていた。

そのうちの1人の母親が、うちの上司に苦情をかなりの剣幕でまくしたて、それがエスカレートして省庁までに話が行きそうになり、話し合いがかなり大変だったらしい。

この一見はよほど事務所にとってストレスだったのだろう。その後、休暇学童で映画を見ることは一時期まったく無くなってしまった。でも、映画を見なくなったのはあのもめごとだけが原因ではない。何人かの親御さんが、一般的に学童で映画を見させることを好まないのだ。

 

コララインをチョイスした同僚はもういなく、彼が一体何を考えていたのか、知るすべはもうない。私たちがこの経験から学べることは、ただ映画を観ることを禁止するのではなく、映画自体のチョイスを慎重にすること。選択を一人にゆだねるのではなく、数人で選ぶこと。大人数人がすでに見たことがあり、多数決で決めればこのようなことは防げる。

この記事を書くにあたって調べてみたところ、日本では対象年齢10歳以上らしい。それが妥当だと思う。でも多分10歳でもこの映画を怖いと感じる子はたくさんいると思う。

 

星の数ほど選択肢がある中で、大勢の子どもたちとわざわざこの映画を観るのは、賢い選択ではないと思うし、リスクが高いからおすすめしない。

 

 

ちなみにこの夏、コララインは3Dになって映画館に帰ってくるらしい!映画自体はとても凝ってて見ごたえのあるストップモーション映画なので、大人が個人で楽しむにはとてもおススメである。

 

#コラライン #コララインとボタンの魔女 #子ども #トラウマ #経験談 #小学生 #ドイツ #苦情 #親 #学童 #ハロウィーン #映画 #悪夢 #眠れない #繊細 #感情が豊 #目がボタン #気味が悪い #リスク #対象年齢 #年齢制限 #FSK

 

コララインとボタンの魔女の画像出典:https://www.halloween.de/neuigkeiten/coraline-%E2%80%93-eine-alptraumhafte-achterbahnfahrt-auf-die-andere-seite–4946/attachment/coraline-szene

Coraline | Official Website | 15 August 2024
Get tickets for Coraline 15th Anniversary. In cinemas worldwide from August 15.

コメント