【ドイツの学童保育】小学生は学童でどんな風に過ごしている?一日のスケジュールとともに解説

ドイツの学童保育

今日は、私の実習先の学童保育を例に、ドイツの学童保育がどんなスケジュールで動いているのか、ご紹介したい。

ちなみに私の実習先は、いわゆるNachmittagbetreuungというやつで、小学校の子どもが授業が終わったらそのまま学校に残り、学童教諭が面倒を見るというタイプ。

Hortと呼ばれる、学童保育の施設が学校外にあるところは、少し違った感じになってくると思う。

11:30~14:00 自由遊び

子どもたちは授業が終わると、学童に来ない子は帰宅し、残った子は校舎内の学童用にいくつかある部屋を自分で選択してそこで遊ぶ。

子どもたちの選択肢はというと‥

  • ビーズ・お絵描き・読書などをできる、静かに過ごす部屋
  • ボードゲーム・積み木・レゴ・人形遊びなどができる部屋
  • 工作ができる部屋
  • ボードゲーム・おままごと・お絵描き・粘土遊びなどができる部屋
  • 校庭

12:15~13:30 お昼ご飯

自由遊び時間と並行して、子どもたちはお昼ご飯の時間を取る。上記の時間は大枠で、授業終わりの時間によって、この間で30分くらい時間を取っている。

持参したものを食べる子ども、給食を食べる子どもに分かれている。

給食は2種類あり、両親が決めて申し込む。

  • ベジタリアンメニュー
  • 肉メニュー(豚以外)

料理はどれもドイツ料理っぽい感じで、主食・サラダ・デザートが出る。

例えば、Käsespätzle、野菜スティック、イチゴヨーグルトとか‥

お昼ごはんはケータリングのようなシステムになっていて、すでに出来上がったものが運ばれてきて、学校で配膳するだけ。

14:00~15:30 宿題

自分のクラスグループに戻って宿題の時間。

この時間は子どもが各クラス担当の学童教諭と過ごす時間で、教諭は子どもの年齢や状態によって時間の使い方を自由に工夫してよいことになっている。(なので、1時間半ずっと宿題をやっているわけではない。)

例えば、1年生で集団生活トレーニングが必要だと判断した場合は、宿題の前に一度みんなで集まる時間を設けたりする。3年生になり、宿題の量が増え、時間を多くとってあげたい場合はすぐに宿題を始める、など‥。

ドイツの小学生は、基本的にドイツ語か算数の宿題が毎日ある。先生によっては金曜日は宿題を出さない人もいるけど、宿題の量がとにかくすごい。

宿題が終われば、各自クラスや廊下で遊んでよい。

15:30~15:45 おやつの時間

ひとつの机を囲んで、学童側が用意したお菓子(りんごやプレッツェルなど)を食べながら談話。

その日を振り返ったり、週末の予定や先週末何をしたか‥などがテーマだったりする。あとはゲームをしたり、本を読み聞かせたり‥。

15:45~16:45 自由遊び またはプロジェクト

子どもは宿題をやり遂げ、すがすがしい気持ちで最後の自由時間を楽しむ。

そして子どもは半年に1つのプロジェクトに参加して良い。プロジェクトは曜日ごとに異なり、学童教諭が行うもので、それぞれの得意分野から提供する。

  • サッカー
  • 陶芸
  • 料理
  • テキスタイル
  • ダンス
  • 絵画

などなど‥もっとたくさんある。

例えば毎週火曜日はサッカーと料理プロジェクトの日だから、そのプロジェクトに申し込んだ子どもは毎週この時間プロジェクトに参加し、他の曜日のこの時間は自由遊び。

17:00 帰宅 またはお迎えの時間

子どもが一人で帰宅するか、お迎えに来るかは両親の判断。

1年生はほとんどがお迎えで、年齢が上がっていくにつれてどんどん一人で帰宅する子が増えていく。

帰宅時間は17時だけじゃない

帰宅時間は17時だけではない。他には13時、14時、15:45もあり、両親が申込の際に大体の目安となり、もしこの日だけ早く帰るとなれば、連絡をもらう。

だから学童は時間が遅くなるにつれてだんだん子どもが減っていき、最後の17時頃には全体の3分の1くらいしか残っていない。

学童に最後までいるのって一日が長いだろうなと思う‥。朝の7:45から授業で、17:00に学童が終わって帰宅って、これが毎日続く子はちょっとかわいそうに思う。

 

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イラスト出典:https://www.ac-illust.com/

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