【ドイツの学童保育】で働く人たちが持っている学歴・資格は?

ドイツの学童保育

私の働く小学校の学童保育では、様々な学歴の同僚が働いている。一体どんな学歴や資格をもっていれば学童で働くことができるのか?資格がないと働けないの?

大きく分けると3種類。

  1. 主力教諭(Päd. Fachkräfte)
  2. 実習生(Praktikantin, Azubi)
  3. 一般人(Minijober, BFD)

違いは責任・給料・求められる仕事 の3つになる。すべてが上がMax,下に行くにつれて少なくなる。上記の人たちがどんな人たちなのか、よく見ていこう。

主力教諭(Pädagogische Fachkräfte)

(職業名ドイツ語/必要な学歴)

  • ソーシャルワーカー(Sozialarbeiter/ Studium)
  • 教育分野(Kindheitpädagogik等)の大学を修了した人・大学院生( / Studium)
  • 教師免許を持つ人(Lehrer/ Studium)
  • 保育士(Erzieher/ Ausbildung)

といった感じで、教育分野での学業を修了した人(保育士のAusbildungも含む)が主力教諭として扱われる。(大学院生は学士を修了しているのでOKと見なされる。)

主力教諭は各クラスに1~2人配置され、リーダーとなり子どもや他の同僚をまとめる役となる。

保育士のAusbildungをした人よりも、教師やソーシャルワーカーのStudiumをした人の方が社会的な位は高いが、チーム編成には特に関係ない。チームワークなので、人間関係の方が関係してくる。(この人とこの人はうまくやっていけそうかな、とか。)

そしてもちろん給料も、どの学歴を持っていようが同じだ。教師やソーシャルワーカーの方が本来もっともっといい稼ぎであるにもかかわらず…!

私の同僚に多いのは、ダントツでソーシャルワーカーだ。保育士の資格を持って働いている人はかなり少数。これはたぶんドイツ国内での認知不足もあると思う。学童保育がまだ少ないのと、保育士の資格で学童保育で働くことが出来るということを、多くの人が知らない。

実習生(Praktikantin, Azubi)

  • Praktikantin(Päd. Hochschule、Uni FreiburgやSozialarbeiterのDualesstudiumの実習生)
  • Auszubildender(Erzieher/inのAusbildungの実習生、Anerkennungsjahrの実習生)←私はここ

ここはまだ学生で半人前ということで、主力教諭のいるグループに配属される。BFD以上、主力教諭以下の仕事内容を求められる。100%ではないが、責任も発生する。

一般人(Minijober, FSJ, BFD)

  • Minijober(アルバイト、450€/月)
  • FSJ, BFD

一般人のMinijoberといっても、大体上記のフライブルク市内の教育関係の学生が空き時間に小遣い稼ぎでやっているケースが多い。(2-3日/週、3-4時間/一日といった感じ。)でも、教育分野の学生じゃなくてもできると思う。

FSJやBFDは子どもに関する知識ゼロ、全くの初心者でも始められる。ここに関しては責任は一切問われない。その代わり収入も少ない。求められるのは、そこそこ真面目に職場に来ること、同僚とそこそこうまくやっていけること、子どもと良好な関係を持てること。

この人たちももちろん、主力教諭のいるグループに配属される。

まとめ

  • 教育関係のStudiumを終えた人、保育士の資格をもっている人は、主力教諭として扱われる。
  • そこに加えて学生(実習生)とアルバイト、BFDが補助として入る。
  • 知識なしでも入ることはできる。

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