ドイツの小学校は、お昼に授業が終わる。それまでが学校の管轄、それ以降が学童保育の担当となる。なのでお昼ご飯の面倒を見るのは私たちの仕事ということになる。
お昼ご飯は、学校給食を注文するか、持参するかの二択。
私の実習先では給食の場合、両親は一日単位で2日前までにオンラインで注文できる。
一食3.9€(結構高い)で、金銭的に余裕がない家庭には市から補助が出る。
学校はケータリングサービスを利用していて、出来上がったものが届き、食堂のような場所で温められ、サーブされる。
そしてフライブルクでは、2023年9月から小学校の学校給食がベジタリアンメニューだけになった。
給食はどんな感じ?
主食・サラダ・デザートで構成されている。例えば…
主食
- ショートパスタ+トマトソース
- 米(細い米)+大豆ミートのブラウンソース
- シュペッツレ+何かのソース
- チーズシュペッツレ
- 炒めた米+ハロウミチーズ+ソース
サラダ
- ニンジンラペ
- グリーンサラダとヨーグルトソース
- 野菜スティック(ディップなし)
デザート
- フルーツヨーグルト
- 梨・りんご・みかんなどの果物まるまる
- たまにパウンドケーキ
配膳のおばちゃんに、自分が食べたい物を申告するシステム。例えば、野菜フライと付け合わせのじゃがいもは食べたい、ソースはいらない。とか‥
私たち職員が気を付けていること
それは、絶対子どもに食べることを強制しないこと。
子どもたちは自分で食べたいもの、食べれる量が分かっているから、無理には絶対勧めない。
だから、サラダを食べない子どもは結構多い。
その後の変化、子どもたちの反応は?
まず、ベジタリアンメニューに変わってから、給食を頼む家庭が圧倒的に減った。
子どもたちは、ベジタリアンメニューに変わると分かった去年の春ごろにはブーブー言っていたが、そういう子たちは今給食を頼んでいない。
他の要因としては、ベジタリアンなのに一食3.9€って高い気がするし、子どもに肉を食べさせてあげたい家庭もあるだろう。
引き続き給食を食べている子は、特に何も言わず食べている。何というか、これはずっと前からそうなのだけど、結構みんな淡々と食べる。美味しいねとか、そういう出されたものに感想がない。
完食していたり、おかわりをしているところを見ると私は勝手に『あ、美味しかったのかな』と思ったりしている。
ただ、以前のように『給食がまずいから食べたくない!!』と駄々をこねる子どもがいなくなった。
本当に何人かいて困ったものだけど、今はそういう子どもが全然いなくなった。
クオリティ、上がった?
なぜだろう?と考えてみると、私は一つの結論に至った。
何となく、ベジタリアンメニューになってから、少し美味しくなった気がするのだ。
私はたまに余りものを頂いているけど、以前よりもずっと食べやすくなっている気がする。
何というか、例えばグリーンサラダヨーグルトソースがけ。これはベジタリアンメニューになる前からあったメニュー。以前バージョンだと、ヨーグルトソースは少し酸味があってさっぱりしていたのに対し、今のヨーグルトソースは少しコクがあって、シーザーサラダのような濃いめのソースになったのだ。そういった少しの変化だけど、すべてが確実に少しだけ美味しくなっている。
例えば、この赤ビーツのサラダなんて、普通に美味しかった。子どもが全然食べないから、私は3皿頂いた。
ベジタリアンメニューになってから、原価が下がり、良い原材料を使えるようになったのだろうか。
まぁもし自分に子どもがいて、小学校でこの給食を注文するかと訊かれたら、しないかなぁ。
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