初めてのKlassen Arbeit(筆記試験)と自分でも気づかなかった気持ち

日記

まだAusbildung自体が始まって一か月ちょっとしか経っていない今日、とある教科でKlassen Arbeit(筆記試験)があった。

幸い先生が事前に、テストに出る範囲をなかなか的確に教えてくれていたので、対策もできた。試験は穴埋めとかそんな生ぬるいものではなく、完全に自分の言葉で文章を書く形式だった。終わった今の感覚としては、やることはやった。という感じである。

テスト後、韓国人のクラスメイトが浮かない顔をしていた。理由を訊いてみると、テストの出来に自信がないのと、Einrichtung(仕事先の幼稚園など)の環境があまり良くなく、いろいろとストレスが溜まっていたらしい。

「もう私すでに、このAusbildgung最後までやり遂げる自信がない。」と彼女は言った。

彼女の気持ちはよくわかる。このAusbildungを始めるタイミングで新しいEinrichtungで働く人は、新しいことが同時に2つも始まり、両方に慣れるのに大変な時期だろう。それに加えて私たちは外国人、言葉の面でもハンデがある。私は今まで一年半働いてきた職場が引き続き私のEinrichtungなので、職場に慣れるという点では苦労は少ない方だが、学校生活だけでも精一杯だ。

「カピバラはいつも余裕そうだよね。」と彼女はいつも言う。私はいつも自信があるように見えるらしい。でも実際そんなことまったくない!私だって右も左もわからないが、とりあえず自分が理解した範囲でやっている。最初から全部理解できなくてもいい、完璧じゃなくていいのだ。何なら少し開き直ってすらいる。

最初の頃は、自分がちゃんと理解できているのか不安で、クラスメイトに何度も確認したりした。けど確認したところで皆ちょっとずつ違って理解していて、安心したくて確認しているのに、聞けば聞くほど疑問が増えたり、余計に不安になることもあった。だから、ある時からそれをやめた。よっぽど理解に自信がないときだけ、一人二人の信頼できるクラスメイトに確認し、それ以外は自分が理解したことを信じることにした。

土曜日に、いつもの台湾人と中国人の友人たちが我が家に来て、鍋パーティーをした。私は彼女らとお酒を飲んで騒ぐのが大好きで、なんだかその日は無性に酔いたかった。

鍋の後、カラオケをしながらショットを飲みまくり、案の定べろべろになった。そして私はなぜか、一人の友人と抱き合って大泣きした。

 

泣きながら、こんなに大泣きしている自分にびっくりしていたが、色んな気持ちが洗い流されているようで心地よかった。気が付かないうちに追い込まれてたんだなあと、気付いた瞬間だった。泣いた後、スッキリした。次の日すごい二日酔いだったけど。

私と一緒に泣いた友人は、最近ドイツ語のテストに落ちたばかりだったし、ほかにも色々とあったのだと思う。

 

このことを韓国人の友人に話すと彼女は「そっかあ…。」とやけにしんみりと言った。

 

Ausbildungを始めてから、緊張からの解放の意味で、家に帰ってからは出来る限りAusbildungのことは考えない、週末は遊んだり家でリラックスして過ごし、リフレッシュして月曜日を迎えられるように心がけてきた。それでもやっぱり、消化しきれていなかったものがあったのだろう。

 

鍋パーティーでは、日本から送ってもらった”プチっと鍋”の塩ちゃんことキムチ鍋のもとを使って2種類作った。めちゃめちゃ美味しかった。もちろん友人たちからも大好評。特にキムチ味は秒でなくなった。

こっちで鍋の材料を全部揃えるのはなかなか難しいので、私たちはいつも適当に野菜を買う。白菜・大根・ズッキーニはスタメンで、今回はそこにカニカマと中国の湯葉を揚げたもの、練り物が手に入ったので入れたら大正解だった。鍋は何を入れても美味しいしヘルシーだし、カンタン最高だ。

今年は友人たちを頻繁に招いて、たくさん鍋パーティをするのもいいな。

 

  

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